ケンビックス『ホエイ プロテイン100』は他のプロテインと比べて何が違う？ 詳細と特徴、味や飲みやすさなど使用した感想を分子栄養学のプロがレビュー

分子栄養学・オーソモレキュラー療法を実践するためのサプリメントに、ケンビックスシリーズの「ホエイプロテイン100」があります。

このプロテインには、どのような成分や原材料が使用されているのでしょうか？　また、プロテインの味や飲みやすさはどのような感じなのでしょうか？

今回は、実際に分子栄養学を仕事にしている筆者のレビューも交えて、解説します。

ホエイプロテイン100とは？ ホエイプロテイン100の栄養成分表示と使用原材料

ホエイプロテイン100の基本情報と栄養成分表示

ホエイプロテイン100 サプリメント情報
製品名	ホエイプロテイン100
開発元	分子栄養学研究所
販売者	株式会社KYBソリューションズ
原産国	日本
内容量	400g
値段	7,800円（税込み8,424円)
摂取目安	1日あたりの摂取目安量10～30g。水や牛乳等によく溶かしてお召し上がりください
保管方法	直射日光・高温多湿を避け、常温で保存して下さい。 また、開封後はチャックをしっかり閉めて、なるべくお早めにお召し上がり下さい。 チャックに粉が付着しますと閉めづらくなります。袋を軽く叩いて粉を落としてください。
購入方法	KYB分子栄養学実践専用サプリを通して購入可

1回10g あたりの栄養成分表示（推定値）

ホエイプロテイン100の使用原材料とアレルギー

使用原材料

分離乳清タンパク（アメリカ製造）／トレハロース、クエン酸、グルコン酸カリウム、乳化剤（大豆由来）、リンゴ酸、糊料（プルラン、グァーガム）、香料、甘味料（ステビア）、酸化ケイ素、ビタミンB₂､ビタミンB₆

• カゼインフリー
• グルテンフリー
• 人工甘味料不使用

アレルギー

乳成分・大豆

ホエイプロテイン100のお召し上がり方

1日あたりの摂取目安量：10～30g
水や牛乳等によく溶かしてお召し上がりください。

シェイカーに水や牛乳等の飲み物を入れ、次に本製品をスプーン等で入れて蓋をし、上下に振ります。シェイカーを使用することで、均一に溶けやすくなります。

• 溶かす飲み物180mLに対して、大さじ2程度がお勧めです。
• 溶かす飲み物の量や本製品量はお好みで調整してください。

※溶かしたものを長時間放置すると、栄養素の分解・浮遊菌の増殖等を招きます。品質保持のため、時間を置かずにお召し上がりください。

※溶かす飲み物→本製品の順にお入れください。入れる順番を逆にしたりシェイカーを使用しない場合はダマになる事がありますのでご注意ください。

※シェイカー及びスプーンは、KYB分子栄養学実践専用サプリからご購入頂けます。

使用上の注意

■原料由来の色の濃い顆粒が見られる場合や、顆粒の色が全体的に黄色味がかる場合がありますが、品質には問題ございません。

■体調・体質により希に合わない場合があります。その場合は摂取を控えてください。

■体調に異変を感じた際は、速やかに摂取を中止し、医師に相談してください。

■妊娠・授乳中の方や、お薬を服用中の方は、事前に医師とご相談ください。

■あけ口や袋のはしで手を切るなどの怪我をしないようご注意ください。

■効果・効能については、個人差があります。

ホエイプロテイン100の特長

ホエイプロテイン100ってどんなサプリ？

ホエイプロテイン100は、吸収に優れるホエイ（乳清）をタンパク質として100%使用しています。分子量の小さいホエイプロテインを分離・精製したWPI（分離乳清タンパク）を採用し、乳糖と脂質を最大限取り除きました。WPIは、乳糖や乳脂が少なく、タンパク質の割合が高いのが特長です。

飲みやすさにもこだわっており、爽やかな口当たりで水にもよく溶けます。毎日のタンパク質補給に適した、さまざまなシーンでスムーズに摂取しやすいプロテインです。

ラクトグロブリンを豊富に含む分離乳清タンパク質（ホエイ）を使用

ホエイはラクトグロブリンを豊富に含み、BCAA（バリン・ロイシン・イソロイシン）の含有量が高いという特徴があります。また、ほかのタンパク質と比べ体内への吸収速度が速い特性をもちます。ホエイプロテイン100は、お腹の不快症状の一因となる乳糖をほとんど含まないため、乳糖を気にする方でも安心してお召し上がりいただけます。

タンパク質の利用効率を高めるビタミンB群と有機酸を配合

タンパク質の体内利用効率を高めるためには、アミノ酸代謝やTCA（トリカルボン酸）回路でのエネルギー産生に不可欠なビタミンB₂やビタミンB₆、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が必要です。

ホエイプロテイン100ではこれらエネルギー産生に不可欠なビタミンB₂やビタミンB₆、クエン酸やリンゴ酸を配合し、タンパク質の体内利用効率を高める工夫がされています。

特に、この有機酸（クエン酸・リンゴ酸）は体内のエネルギー産生にも関係している栄養素です。クエン酸、リンゴ酸は、エネルギーの電池であるATPを作るためのクエン酸回路に深く関係しています。

これらエネルギー産生に関わるクエン酸・リンゴ酸は爽やかな酸味と風味があり、これらを用いて味付けを行う事で、余計な添加物を使用せず身体に優しい成分のみで爽やかな味わいに仕上がっています。

水に溶けやすく、爽やかな風味で飲みやすい

ホエイプロテイン100は、飲みやすくするために水などに非常に溶けやすくなる加工をしています。一般的なプロテインのようなドロドロした独特の飲みにくさはほとんどありません。

また、人工甘味料は不使用で、砂糖の200〜300倍の甘みを有する天然甘味料ステビアを使用しています。プロテインを選ぶ上で大きなポイントとなる味付けは、酸味をもたらすクエン酸、リンゴ酸の風味を活かした配合で、美味しく爽やかな風味に調整しています。

身体に優しい天然由来成分のみで味付けしているので、健康管理に気を遣っている方でも安心してお召し上がり頂けます。

ホエイプロテイン100のレビュー

ポイント	評価
含有量
配合成分
飲みやすさ
価格

ホエイプロテインの中ではトップクラスの品質。ただし、値段もその分トップクラス。味良し、品質良し、飲みやすさ良しで、分子栄養学を実践する際はベースとして必ず取り入れたい1つ

タンパク質は、体や臓器など全身の細胞を構成している重要な栄養素です。それ故に、分子栄養学を実践する際は、他のビタミン・ミネラルと合わせて必ず摂取したい栄養素の1つです。

ホエイプロテイン100では、一般的なホエイプロテインと比べてBCAAの含有量が多い特殊なホエイ原材料（チーズ由来）を使用しています。また、アミノ酸代謝やTCA（トリカルボン酸）回路でのエネルギー産生に不可欠なビタミンB₂やビタミンB₆、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸を配合し、タンパク質の利用効率を高めているのも特徴です。

一般的に、プロテインの原材料となるホエイは、原材料となる乳の品質や精製加工の違いによって、ピンからキリまであります。例えば、より質の良い乳を使えば栄養価も高くなりますが、その分価格も高くなります。これ以外に、「規格化された原材料を使用しているか？」でもプロテインの品質と価格は異なります。

プロテインの多くは規格化されていない原材料を使用していることが多く、パッケージに表示された量のタンパク質量や栄養成分が必ず入っているとは限りません。ホエイプロテイン100では、BCAA（ロイシン）の含有が一定以上含まれている「規格化」された原材料を使用し、プロテインの品質と信頼性を高めています。

また、プロテインの製造過程や精製加工においても価格は変わります。例えば、ザックリと濾過するホエイプロテインコンセントレート（WPC）で作られた物なのか、WPCを更に濾過して作られたホエイプロテインアイソレート（WPI）なのかでも価格は変わってきます。

一般的に、ザックリと濾過するホエイプロテインコンセントレートでは乳に含まれるミネラル等の栄養価が残りやすいという反面、乳糖や脂質が残りやすいというデメリットがあります。反対に、ホエイプロテインアイソレートでは、乳糖や脂質が取り除かれている分、含まれるミネラル等の栄養価も取り除かれてしまうというデメリットがあります。

どちらがいいかは人によって異なりますが、分子栄養学を実践するなら乳糖や脂質が取り除かれている質の高いWPIがオススメです。

ホエイプロテイン100は、お腹がゴロゴロするなど、お腹の不快症状の一因となる「乳糖」や「脂肪分」が最大限取り除かれています。そのため、乳糖を気にする方でも安心して摂取することが出来ます。

味や飲みやすさについては、プロテインの中でもトップクラスで飲みやすいと感じます。ホエイプロテイン100は天然由来成分のクエン酸・リンゴ酸、ステビアなどで味付けされているため、グレープフルーツ風味の爽やかな味で、サラサラとしてスッキリとした飲み心地になっています。

特に、大人の方は美味しいと言ってくれる方が多いですね、反対に、酸味が強い分、お子さんからは飲みにくいという声を頂きます。酸味が苦手なお子さんには、牛乳で溶かすなど工夫してあげると、飲んでくれる場合が多いです。

摂取量としては、ロングスプーン山盛り一杯〜二杯が目安で、なるべく少量の水などで溶かすのがポイントです。この時、この溶かしたプロテインでビタミンやミネラル等のサプリメントを飲むようにしましょう。プロテインとサプリメントを別々の水で飲むと、水だけでお腹いっぱいになったり、胃液が水で薄まったりしてしまいます。溶かしたプロテインでサプリメントを飲む事で、水の摂りすぎを防げます。

一方で、もしタンパク質の摂取が苦手な方は、少量〜ロングスプーンすり切り一杯程度から徐々に慣らしてみてください。タンパク質摂取のサポートを行うために、「フェルミターゼ」を組み合わせるのもオススメです。より負担を減らしたい場合は、数グラム程度の少量を、何回かに分けて飲む「少量頻回摂取」を取り入れてみても良いですね。

ホエイプロテイン100は、高品質な原材料を使用している分、一般的なホエイプロテインと比べて価格が非常に高くなっています。その分BCAAの含有量が高く、タンパク質の利用効率も考慮された設計になっているため、少量でも効率よくタンパク質が摂取出来ます。

量が少なく価格が高いので、最初は購入するのに躊躇してしまうかもしれません。ですが、その味と飲みやすさは他にないほど高レベルでまとまっており、ホエイプロテインとしての品質もトップクラスです。

分子栄養学を実践する多くの方にオススメできるプロテインとなっておりますので、他のビタミンやミネラル等と合わせて是非使ってみてください。

ホエイプロテイン100は、このような方にオススメ

アスリートなど、速やかなタンパク質補給が必要な方

美味しく飲みやすいプロテイン製品で、タンパク質を継続的に摂取したい方

抵抗カ・スタミナ不足にお悩みの方

妊娠中・授乳中・成長期の方

ホエイプロテイン100をより活用するための小技

ホエイプロテイン100は、少量の水でもよく溶けます。ホエイプロテイン100を飲むときは、なるべく少量の水や牛乳に溶かして飲むのがオススメです。水を少なくすることで、胃液が水で薄まりにくくなります。

このように溶かしたプロテインで、他のビタミンやミネラルなど粒のサプリメントを飲んでいきましょう。こうすることで胃液が水で薄まりにくくなり、さらに水でお腹が膨れてしまうことを防げます。

タンパク質は、体や臓器など全身の細胞を構成している重要な栄養素です。ストレスがかかったり、運動などで体を動かしたり、成長期や妊娠・授乳中はタンパク質の必要量が増加します。

摂取タイミングは、食後の他に運動をしたり身体を動かした前後に摂取すると効果的です。よりしっかり身体作りを行いたい方は、より意識的に摂取を行ったり、摂取量を調節したりしてみてください。

この他、タンパク質の摂取に自信が無い方は、数グラム程度の少量を、何回かに分けて飲む「少量頻回摂取」がオススメです。

また、タンパク質は摂り貯めが出来ない栄養素です。一度に大量に摂取するよりも、毎日こまめに摂取することを推奨しています。

ホエイプロテイン100のオススメの飲み方

ここからは、ホエイプロテイン100のオススメの飲み方とアレンジレシピをご紹介します。ここでご紹介する方法以外にも活用法は無限大ですので、是非他にもいろいろと工夫してみてください。

プロテインの美味しい飲み方

ホエイプロテインにレモンＶを混ぜる

「ホエイプロテイン100」や「ペプタ100」などお好みのプロテインを用意します。シェイカーに水や牛乳180mL、プロテイン、レモンＶの順に入れて蓋をし、シェイカーを上下に振り、溶かせば完成です。

プロテインにレモンＶを混ぜると、爽やかなレモン風味のプロテインドリンクになります。タンパク質と一緒にビタミンＣやビタミンＢ、ビタミンＡなどその他のビタミン類も同時に摂取出来るのでオススメです。

プロテインが苦手なお子さんや、もっと美味しくプロテインを飲みたい方は、是非試してみて下さい。

豆乳・アーモンドミルク・オーツミルクに混ぜる

プロテインは、水以外にも豆乳やアーモンドミルク・オーツミルクに混ぜても美味しく頂けます。豆乳やアーモンドミルク・オーツミルクなら、乳アレルギーがある方でも大丈夫。牛乳に比べてカロリーが抑えられるのもポイントです。豆乳であれば大豆自体にイソフラボンやビタミンなどが豊富に含まれているので、栄養価もUPします。

毎日の食事にプロテインをプラスする

汁物・スープに混ぜる

お好みのプロテインを、少量の水または牛乳で溶いてスープやお味噌汁に加えるだけ。普段のお食事に、手軽にタンパク質をプラスできます。

ただし、プロテインは熱に弱いため必ず熱湯を加えた後に入れてください。あまり多量に入れるとプロテインの味が強くなりすぎるので注意！ 少量にしておくのがポイント。

ヨーグルトにホエイプロテインを混ぜる

ヨーグルトにホエイプロテイン100の粉を混ぜます。ホエイプロテインはもともと乳製品なので、ヨーグルトとの相性もバッチリ。お好みでミックスベリーを加えると美味しいですよ。

ホエイプロテイン100を使った美味しいドリンクレシピ

ホエイプロテイン100で作るケールスムージーの作り方

フルーツの自然な甘みとホエイプロテイン100のスッキリした酸味が融合し、ケールが苦手な方にもおススメのドリンクです。

材料（4杯分）	栄養価
ホエイプロテイン100・・・12g （ロングスプーン約2杯） ケール・・・30g バナナ・・・70g パイナップル・・・30g 水・・・30mL 氷・・・お好みで	カロリー・・・129.5kcal タンパク質・・・10.7g 脂質・・・0.5g 炭水化物・・・23.3g -食物繊維・・・2.2g

ホエイプロテイン100を使用したレアチーズケーキレシピ

材料（4杯分）	栄養価（1人前/110gあたり）
※カップの大きさの目安は120～150mL クリームチーズ・・・200g ホエイプロテイン100・・・50g レモンV・・・15g（リニューアル品3袋） カルマグ・D3・・・6.4g（2袋） 無糖ヨーグルト・・・50g 粉ゼラチン…・・・5g お好みのクッキー・・・60g 豆乳・・・35g ミント・・・適量（お好みで） ※プロテイン スティック ノンシュガーは終売のため、土台につきましてはその他のクッキーなどを代用してください。	カロリー・・・304.9kcal タンパク質・・・20.6 g 脂質・・・20.2 g 炭水化物・・・17.9 g 食塩相当量・・・0.5 g カルシウム・・・160mg マグネシウム・・・• 64 mg ビタミンC・・・375mg ※上記は掲載時の材料を用いた場合の目安です。リニューアル品のレモンV、その他の材料を使用した場合、栄養価は異なります。

作り方

事前準備：クリームチーズは常温に戻しておきます。（約30～60分）

ホエイプロテイン100はどこで購入出来る？

ホエイプロテイン100は、分子栄養学の実践専用に設計・開発されたサプリです。当てずっぽうで摂取せず、必ず血液検査を受けましょう。

以上が、ホエイプロテイン100の詳細と特長、レビューでした。分子栄養学を実践するなら、タンパク質補給のベースとなるサプリメントとしてプロテインは是非とも取り入れていただきたいサプリメントの1つです。

ただし、注意したいのは、あくまでホエイプロテイン100は、分子栄養学・オーソモレキュラー療法を実践するために設計・開発されたサプリメントだと言うことです。

分子栄養学・オーソモレキュラー療法は、食物から摂取した栄養素や食品成分が、体内でどのように働くかを分子レベルで解明し、それを応用して体を整えていくためのものです。プロテインは、この分子栄養学・オーソモレキュラー療法を実践するための1つのツールにしか過ぎません。

正しい分子栄養学の実践には、体の状態を詳細に知ること、分子栄養学を学び、理解することが必要になります。そして、一人一人違った状態に合わせて最適な栄養の摂取を行っていく事が基本です。

プロテインは、単に量多く摂取したからといって、健康になれるものではありません。また、タンパク質の需要がどれだけあり、どれだけタンパク質が利用出来るかは人によって異なります。正しい分子栄養学・オーソモレキュラー療法を実践するためにも、体の状態を詳細に知るための検査は必ず受けてから実践しましょう。

参考

分子栄養学研究所
分子栄養学研究所
KYBソリューションズ製品情報