総コレステロール値が200以下はむしろ健康リスク高。「コレステロール値が低い」場合に行いたい分子栄養学的アプローチ

コレステロールは、高すぎると動脈硬化のリスクがあるとされています。健康診断や人間ドックなどの結果でコレステロールの値が低く出ると、それだけで安心感がありますよね。
ですが、分子栄養学やオーソモレキュラー療法の血液検査を受けると、反対に「コレステロール値が低すぎる」と言われてしまうことがあります。
今まで正常値だと思っていたコレステロールの値が、逆に低すぎるとして「改善の余地あり」と判断されてしまうのです。これは一体何故なのでしょうか?
実は、コレステロールはホルモンの材料になったり細胞膜を作る材料になったりと、私達の身体を作る無くてはならない物質です。この材料であるコレステロールが足りなくなると、ホルモンバランスが乱れやすくなったり、疲れやすくなったりなど体調不良に繋がってしまうことがあります。
もしかしたら、あなたの「疲れやすい」や「体調が優れない」「アトピーやアレルギーがなかなか治らない」と感じているなら、それはコレステロール値が低すぎることが問題かもしれません。
では、なぜコレステロールが低くなりすぎてしまうのでしょうか? 低くなったコレステロール値に対して、どのようなアプローチを行っていけば良いのでしょうか?
今回は、「コレステロール値が低い」場合に行いたい分子栄養学的アプローチをご紹介します。
ナンナンねえねえ、みてみて❗ 健康診断の結果でコレステロールの値がものすごく良かったんだ❗
はる かおるどれどれ・・・って、コレステロール値低すぎない❓❓
ナンナン何言ってんの❗コレステロールは悪者だから低かったら低いほど良いんだよ❗
はる かおるいやいや、ちょっと待った❗ コレステロールが悪者に思われているけど、実はコレステロールは悪者じゃ無いんだよ。コレステロールが低すぎると、むしろ体調が悪くなる恐れもあるんだ
ナンナンえっそうなの❗❓コレステロールって悪者だから数値低い方が良いんじゃ無いの❓❓
はる かおるコレステロールは、ホルモンの材料になったり細胞膜を作る材料になったりと、ボクらの身体を作る無くてはならない物質なんだ。コレステロールが足りなくなると、疲れやすくなったりアトピーやアレルギーになったり、体調不良に繋がってしまう原因になるよ。
ナンナンじゃ・・・じゃあ、ボクの体調があんまり良くないのも、コレステロールが低すぎるのが原因ってこと❓
はる かおるその可能性が高いね。コレステロール値を適切な値に保つことが、健康に繋がるよ。このあたり、詳しく解説してあげるね。
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「コレステロール値が低い」は良いこと? 低コレステロール値のリスク
コレステロールには「HDLコレステロール」と「LDLコレステロール」の2種類があり、主に「肝臓」で合成されています。LDLコレステロールが肝臓からコレステロールを全身に運ぶ役割を担い、HDLコレステロールが余分なコレステロールを肝臓に戻す役割を担っています。
HDLコレステロールが低く、LDLコレステロールが高くなると、コレステロールを運ぶ量が増えて回収量が減り、血管に余ったコレステロールが溜まりやすくなります。そのため、一般的に「HDLコレステロール」が善玉コレステロール、「LDLコレステロール」が悪玉コレステロールと呼ばれています。
このLDLコレステロールが増えすぎると、コレステロールが血管内に溜まって「プラーク」を形成しやすくなります。プラークが形成されると血管が狭くなり、血管が傷ついて血栓が形成されます。これが、動脈硬化が引き起こされる主な原因と考えられています。

動脈硬化とは、血管が傷ついて硬くなり、柔軟性が無くなってしまった状態の事です。血管の柔軟性が失われると、脳や心臓、腎臓など重要な臓器へ十分な血液を送ることが出来なくなってしまいます。
また、血栓がつまったり血管が切れたりすることで、急に血流が途絶えると、脳梗塞・心筋梗塞などの虚血性疾患を引き起こします。

健康診断でコレステロールの値が低かった場合は、このような動脈硬化のリスクも低いと考えられることから、とても喜ばしいことに感じますよね。
しかし、コレステロールが低くなりすぎてしまうことも、また健康的なリスクを高めてしまう原因になります。コレステロールは私達の皮膚や血管、ホルモンなど身体を作るための「材料」として欠かせない物質のため、不足するとむしろ血管の強度が保てなくなったり、アトピーやアレルギーになりやすくなったり、PMS(月経前症候群)などになりやすくなったりと、不調に繋がる原因になってしまうのです。
そもそもコレステロールって何? コレステロールの働き
コレステロール値が高すぎると動脈硬化のリスクが高まるとされていることから、一般的に「コレステロールは悪者」とされています。これを読んでいる方の中には「コレステロールゼロ」食品を積極的に選ぶなど、コレステロールに配慮した食事を行っている場合があるかもしれません。
しかし、そもそもコレステロールは「悪者」ではありません。実は、コレステロールは私達の身体を構成する、無くてはならない構成要素なのです。

コレステロールは、全身の細胞に存在する「細胞膜」の構成成分として利用されたり、脂質の消化・吸収を助ける「胆汁酸」の材料になったり、性ホルモンの材料になったり、ビタミンDやコエンザイムQ10の材料として使われています。
コレステロールの主な働き
- 全身の細胞膜の構成成分になる
- 胆汁酸の材料となり、脂質の消化・吸収を助ける
- 性ホルモンなど各種ホルモンの合成に関わる
- ビタミンDやコエンザイムQ10の合成に関わる
もし、コレステロールが足りなかったり、不必要に薬で下げすぎたりしてしまうと、これらの材料として使うためのコレステロールが足りなくなってしまいます。
すると、むしろ認知症の発症リスクが高まってしまったり、更年期障害の症状が重くなったり、骨粗しょう症のリスクや糖尿病のリスクが高まったりなど、病気のリスクを増やしてしまう事にもなりかねないのです。
コレステロールの働き① 全身の細胞膜の構成成分になる
コレステロールは、リン脂質と共に細胞膜を構成する主要な成分です。細胞膜はコレステロールやリン脂質など脂質成分で作られ、コレステロールはこの細胞膜の約30〜50%を占めていると言われています。
細胞膜は、コレステロールが十分にあることで丈夫な細胞膜が作られ、構造の維持と流動性が調整されています。例えば、細胞内外の情報伝達に関わったり、バリア機能を維持して有害物質の侵入を防いだりする等です。
コレステロールが足りなくなると、皮膚や粘膜のバリア機能が低下してアトピーやアレルギーになりやすくなります。
また、コレステロールは脳の神経細胞膜やシナプス形成に不可欠で、脳の神経伝達にも関わっている物質です。脳の脂質の大部分(20-30%)を占め、神経細胞膜の構造と神経伝達を支えています。
コレステロールが不足すると、この神経細胞やシナプスの形成・発達が十分に行えなくなり、脳梗塞や認知症のリスクを高めると言われています。
脳のコレステロールの95%以上は脳内で合成され、脳で消費されています。肝臓で作られたコレステロールは「血液脳関門」があるため、脳まで到達することが出来ません。
そのため、コレステロールが不足しすぎると、脳でのコレステロール合成が不足して認知症や脳梗塞のリスクを高めてしまう可能性があります。
コレステロールは、高くても低くてもリスクがあるので、年齢に応じた適正値を保つことがポイントです。
コレステロールの働き② 胆汁酸の材料となり、脂質の消化・吸収を助ける
コレステロールは、胆汁酸(たんじゅうさん)の主な材料になります。胆汁酸とは、肝臓で合成され、脂肪の消化・吸収を助ける重要な役割を担っているものです。
私達の身体や血液など、人体のおよそ60%程度は水分から作られています。食事に含まれている油や脂溶性ビタミンは水と混ざりにくいため、そのままでは水分が多い血液や細胞には馴染むことが出来ません。
そこで、混ざりにくい水と油を混ざりやすくし、吸収しやすくする働きをしているのが「胆汁酸」です。胆汁酸は水と油を馴染ませ、「乳化」させて油や脂溶性ビタミンを吸収しやすくしてくれます。
イメージとしては、サラダにかける「ドレッシング」や「マヨネーズ」、「化粧落とし」を想像していただくとわかりやすいかと思います。ドレッシングはそのままだと水と油が分離していて、どんなに混ぜてもまた再び分離してしまいますよね。
一方で、乳化されたマヨネーズでは、水と油が馴染んでいるので分離しなくなります。化粧落としは、この原理を応用して油を水と馴染ませて洗い流しやすくしたものです。
胆汁酸は、肝臓において、コレステロールを原料として合成されます。具体的には、合成された直後のものを「一次胆汁酸」と呼び、代表的なものにコール酸やケノデオキシコール酸があります。
続いて、肝臓では抱合(ほうごう)といって、さらに水に溶けやすくするためにグリシンやタウリンというアミノ酸と結合(抱合)させ、胆汁酸塩として胆汁中に分泌します。
肝臓で作られた胆汁酸は、食事の際に十二指腸へ分泌されますが、その約95〜98%は小腸の終わり(回腸)で再吸収され、再び肝臓に戻って再利用されます。これを「腸肝循環」と言います。
この腸肝循環により、体内ではコレステロールを効率よく使い回しています。再吸収され無かった分は便として排泄され、排泄された分だけ、肝臓で新たにコレステロールを材料にして胆汁酸が合成される仕組みになっています。
もし、コレステロールが不足していた場合、この胆汁酸の合成も減ってしまいます。すると、脂溶性ビタミン(ビタミンEやビタミンA、ビタミンDなど)や脂質の吸収がうまく出来なくなってしまい、栄養不足が進行してしまう原因になるので注意が必要です。
コレステロールの働き③ 性ホルモンなど各種ホルモンの合成に関わる
コレステロールは、体内で性ホルモンやステロイドホルモンと呼ばれる重要なホルモン群の共通の材料となります。コレステロールから作られる主なホルモンは、分泌される部位によって「副腎皮質ホルモン」と「性ホルモン」に分けられます。
副腎皮質ホルモンは、「副腎」と呼ばれる臓器の外側(皮質)で作られ、分泌されるホルモンです。副腎皮質ホルモンには、「コルチゾール」や「アルドステロン」「副腎アンドロゲン」などの種類があり、それぞれ生命維持に不可欠な働きをしています。
例えば、コルチゾールは、私達がストレスを受けたときにストレスに対処したり、炎症を抑制したり、血糖値を維持してくれたりする働きがあります。また、アルドステロンには体内の塩分と水分のバランスを整え、血悦を調節する働きがあります。副腎アンドロゲンは性ホルモンの一種で、身体の発達に関与しているホルモンです。
これらホルモンは、コレステロールを元に作られています。もしコレステロールが足りなくなると、コルチゾールなどのホルモンの合成がうまくいかなくなり、ストレスに弱くなったり血糖値が維持できなくなったりして疲れやすくなったり低血糖を引き起こしたりしてしまいます。
この他、コレステロールは生殖器(精巣や卵巣)で作られる性ホルモンの材料としても必要です。性ホルモンである「テストステロン(男性ホルモン)」や「エストロゲン」「プロゲステロン」など女性ホルモンの合成に関わり、性機能の維持や筋肉などの発達に関わっています。
例えば、男性ホルモン(テストステロンなど)は、筋肉や骨格の発達、性機能の維持に関わっています。
女性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンは、月経周期の調節、妊娠の維持、女性らしい体つきの形成などを担っています。

コレステロールが不足すると、これらホルモンの合成もうまくいかなくなり、ホルモンバランスが崩れてPMSが重くなったり、骨密度が低下したり、太りやすくなったり、性欲減退、疲労感、うつ、イライラ、睡眠障害、動脈硬化リスクの増加など様々な悪影響があります。
コレステロールが不足することはホルモンの合成不足も招きますので、年齢に応じた適正値を保つことが大切です。
コレステロールの働き④ ビタミンDやコエンザイムQ10の合成に関わる
脂溶性ビタミンの一種であるビタミンDと、エネルギー代謝や抗酸化に関わるコエンザイムQ10(CoQ10)は、体内においてコレステロールと同じ出発物質から合成される密接な関係にあります。
具体的には、コレステロールやコエンザイムQ10は私達が食べた「タンパク質」や「脂質」「糖質」から作られる「アセチルCoA」という物質を元に、「メバロン酸経路」という合成経路から枝分かれして合成されています。

コレステロールとコエンザイムQ10は同じ合成経路から枝分かれして作られているため、コレステロールの不足は同時にコエンザイムQ10の合成不足を表します。
コエンザイムQ10は、ミトコンドリア内でATPというエネルギーの電池を作るための補酵素として必要な栄養素で、特に心臓に多く含まれていることで知られています。コエンザイムQ10が不足すると、心臓の細胞でミトコンドリアが作り出すエネルギーが不足して心機能が低下に繋がります。

この他、脂溶性ビタミンであるビタミンDは、コレステロールの前駆体である「7-デヒドロコレステロール」に紫外線が当たることで合成されています。
ビタミンDは日光(紫外線)に当たることで皮膚で合成出来ると言われていますが、このビタミンDを作るためにはコレステロールを合成する過程で出来る物質が欠かせません。

つまり、コレステロールもコエンザイムQ10もビタミンDも、同じ材料、同じ合成過程を経て作られています。コレステロールの不足はこれらの合成不足にも繋がりますので、年齢に応じた適正値を保つことが大切です。
ナンナンコレステロールって、身体に良い働きをしているものだったんだね・・・知らなかったよ💧
はる かおるそうだね、コレステロールは悪者にされがちだけど、実は身体にとって欠かせない働きをしている物質なんだ
LDLコレステロールが高いときに怖いのは、単にLDL値の上昇では無く「酸化したLDLコレステロール」
ここで、是非知っておいて欲しいことがあります。それが、「小型で密度の高いLDLコレステロール(sd-LDL)の存在です。
一般的に、「LDLコレステロールが悪玉」と言われていますが、LDLコレステロール自体はそんなに悪さをしていません。LDLコレステロールが悪さをするのは、「LDLコレステロールが小型化して酸化した場合」です。
LDLコレステロールは、小さくなるほど血管壁に入り込みやすく、血管壁に溜まってプラークを作る原因になりやすくなります。
また、通常のLDLコレステロールは肝臓などの細胞にあるLDL受容体に取り込まれて分解されますが、sd-LDLは、LDLコレステロールよりもサイズが小さく比重が大きいため、肝臓にあるLDL受容体に取り込まれにくくなかなか血管から除去されません。
通常のLDLコレステロールは血中滞在期間2日程度に対し、sd-LDLの場合は血中滞在期間が5日間と非常に長く血中に滞在します。

この間、血中に長く留まることで、血管内皮へ侵入・蓄積する確率が高まり、かつ酸化変性もしやすいため、血管壁に留まってプラークを形成して動脈硬化を強力に促進します。
sd-LDLコレステロール、酸化LDLコレステロールは、LDLコレステロールよりも動脈硬化の危険性が高いことから、「超悪玉コレステロール」と言われています。

このsd-LDLが増加する原因は、インスリン抵抗性も含め、メタボリックシンドロームや2型糖尿病などによる中性脂肪値の上昇と関連が深いとされています。これは、中性脂肪値が高くなるとLDLコレステロールの小型化が起こりやすくなるためです。
仮に、痩せ過ぎや栄養不足などでコレステロール値が低かった場合は、ある程度コレステロール値を上げたとしてもsd-LDLコレステロールになって悪さをする恐れはあまりありません。
これは、中性脂肪値が低いとHDLコレステロールが上昇、sd-LDLコレステロールが減少し、逆に中性脂肪値が増えるとHDLコレステロールの低下とsd-LDLコレステロールが増加するという関係性にあるためです。

コレステロール値が低すぎる場合、同時に中性脂肪値も低い場合があります。この場合、中性脂肪値が高くなりすぎない限り、コレステロール値が上がっても殆ど問題ありません。
むしろ、コレステロールと中性脂肪はシーソーの様な関係があるため、低コレステロール値を改善するためには、まず低すぎる「中性脂肪値」を適正化することが何よりも重要です。
ナンナンLDLコレステロールが悪玉だと思ってたけど、酸化したLDLコレステロールはもっと怖い真の悪玉コレステロールなんだね
はる かおるそうそう。コレステロールは小さくなると酸化されやすくなってプラークを形成しやすくなるよ。コレステロール値がもともと低い人にはあんまり関係ないから、怖がらずにコレステロール値を上げることに専念するといいね
なぜコレステロール値が低くなる? 体内でコレステロールが作られる仕組み
では、なぜコレステロール値が下がりすぎてしまうのでしょうか? 実は、この原因の1つに「摂取カロリー不足」と「タンパク質不足」が挙げられます。
一般的には、「コレステロールが多く含まれている食べ物を食べるとコレステロール値が上がる」という認識がありますよね。特に卵やマヨネーズなどの動物性食品を含む食べ物にはコレステロールが多く含まれているため、卵は一日一個までと言われていることがあります。
コレステロールが含まれている食品
- たまご
- レバー
- 魚卵
- マヨネーズ
- 煮干し
- タコ・イカ
- 桜エビ
- スルメ
- ウニ
- しらす干し
など

これら食べ物を食べると、そのままコレステロール値が改善していきそうな気がしますよね。でも実際には卵などコレステロールを多く含む食べ物を食べたとしても、それがそのままコレステロール値に反映されるわけではありません。
逆にこれら動物性食品を避けすぎてしまうことで、むしろタンパク質や摂取カロリーが不足し、コレステロール不足に繋がってしまいます。

コレステロールが含まれている食品を食べるとコレステロール値があがる・・・は間違い。
コレステロールが多く含まれている食べ物を食べると、そのコレステロールがそのまま血中に入ってコレステロール値が上昇するようなイメージがありますよね。
ですが、実際には食事からのコレステロール摂取は、体内のコレステロール総量に殆ど影響を与えません。
この理由は、血中に流れているコレステロールの約80%は、食事では無く「肝臓」という臓器で合成されているためです。

肝臓では、主に「糖質と脂質」を材料に、肝臓で合成されています。この量は体内のコレステロールの約80%を占め、食事由来のコレステロールはおよそ20%程度しかありません。
そして、肝臓では食事からのコレステロール摂取量が多い場合はコレステロールの合成量が減り、逆にコレステロールの摂取量が少ない場合は肝臓での合成量が増えるという仕組みになっています。
つまり、体内ではコレステロールの摂取量にあわせて、一定量に保つよう調節されているということなんですね。このため、コレステロールが多く含まれている食べ物を控えたり、多めに食べたりしたところで、体内のコレステロールの量には殆ど影響を与えません。
また、作られたコレステロールの約80%は肝臓で胆汁酸に代謝され、胆のうに貯蔵されます。胆汁酸は、私達が摂取した油を乳化(ミセル化)して吸収しやすくしてくれるものです。乳化(ミセル化)とは、水と馴染みにくい油を水に馴染みやすくする反応のことですね。化粧落としやマヨネーズなどを想像するとわかりやすいかと思います。
私達が食事で油脂類を摂ると、腸管に胆汁酸が分泌されて脂質の吸収に利用されます。この腸管に分泌された胆汁酸の約90%は腸管で回収され、肝臓に戻ります。これを腸肝循環と言います。

この時、余分なコレステロールはこの胆汁酸に代謝され、胆汁の排泄を通して便中に排泄されます。
つまり、食事由来は20%程度しかなく、体内の殆どのコレステロールは体内で合成されたものが腸肝循環を通じて利用されています。コレステロールの摂取を増やしたり避けたところで、殆ど影響はありません。
コレステロール値が低くなりすぎる原因は、コレステロール自体の摂取不足では無く、「肝臓が作るコレステロールの合成量自体が不足している」事が主な原因です。
ナンナンえっ❗❓ コレステロールが多い食べ物を食べたらコレステロール値が上がるんじゃないの❗❓
はる かおるそう思われていることが多いけど、実はコレステロールが多い食べ物を食べても血中のコレステロールには殆ど影響がないんだよ
コレステロール値が低下する原因の1つが、「カロリー摂取量の低下」「無理なダイエット」「タンパク質不足」
コレステロール値が低くなりすぎてしまう1つの原因は、肝臓でのコレステロール合成量が低下してしまう事が原因です。では、なぜ肝臓でのコレステロール合成量が低下してしまうのでしょうか?
この原因には「カロリー摂取量の低下」や「タンパク質不足」「無理なダイエット」などが要因として関係しています。

実は、肝臓で作られているコレステロールの主な材料は、私達が食べ物から摂った「糖質」や「脂質」の代謝過程で生まれる「アセチルCoA」という物質です。
この「アセチルCoA」は、コレステロールの材料になる以外にも、中性脂肪の材料になったり、私達が身体を動かすためのエネルギー源である「ATP」を作り出すための材料としても使われます。ATPとは、エネルギーの電池のようなもので、私達が体温を維持したり、身体を動かしたりなど活動するためには無くてはならない物質のことです。

私達が糖質や脂質を摂ると、エネルギーとして使うために肝臓で「アセチルCoA」に代謝されます。このアセチルCoAをATPに変えてエネルギーとして消費したうえ、更に余剰分があれば中性脂肪やコレステロールの合成に使われます。
しかし、無理なダイエットや消化吸収能が低下している場合など、糖質や脂質の摂取量が低下していると、コレステロールを合成するためのアセチルCoAが不足してしまいます。
このアセチルCoAの不足が、中性脂肪やコレステロールの合成を招き、肝臓でのコレステロール合成不足を招いてしまうのです。
特に、10代〜20代の若い頃では、成長期によって糖質や脂質などのエネルギー、タンパク質などの需要が高い時期にかかっているため、食べないダイエットや食事量の低下はコレステロールの合成不足に繋がります。
また、コレステロールはタンパク質と脂質から作られ、タンパク質で出来たトラックに乗って全身に運ばれます。このタンパク質不足だとコレステロールの合成や運搬も低下してしまいます。このようなタンパク質の摂取不足や、タンパク質の消化能力が低下した状態も、コレステロール値が低下してしまう1つの原因です。

例えば、成長期のお子さんは、「成長のための栄養」と「一日を元気に活動するための栄養」の2つが必要となり、大人と同じくらいの食べる量が必要です。
このような成長期に朝ごはんを抜いていたり、食べる量が少なかったりすると、摂取カロリーやタンパク質が不足してコレステロール値が低下しやすくなります。
また、体形を気にしすぎて食べないダイエットを行っている場合や、野菜中心で肉を食べないなどヘルシーな食事を行っている場合でも、栄養不足によってコレステロール値が低くなることがあります。
コレステロール値は身体全体の栄養状態を表す指標にもなりますので、コレステロール値が低い場合は糖質や脂質などの摂取カロリーやタンパク質を含めた全体的な栄養不足と判断することが出来ます。
ナンナンうぐっ・・・コレステロールが下がる原因は、栄養不足が原因か・・・確かに朝ご飯食べてないかも💧
はる かおるコレステロールは食べた食べ物から作られているから、コレステロール値が低下している原因は主に生活習慣が関わっているんだ。
成長期で朝ご飯を食べなかったり、食べる量が少なかったりするとコレステロール値が下がりやすい傾向にあるね
今まで高かったコレステロール値が急に下がった・・・それって「肝機能低下」が隠れているかも
ただ、もし今まで高かったコレステロール値が急激に低下した場合は、より注意が必要です。と言うのも、高かったコレステロール値が急激に低下した場合は、肝機能の低下が関わっている可能性があるためです。
コレステロールは、私達が食べた糖質や脂質を材料に、主に肝臓で作られています。この肝機能が低下すると、コレステロールや中性脂肪などの合成量が低下し、一見すると数値が改善しているように見えます。
例えば、今まで脂質異常症や脂肪肝などで肝臓の悪化や数値の上昇を指摘されていたにもかかわらず、コリンエステラーゼ(ChE)やアルブミン(ALB)、総コレステロール(T-C)などの数値が下がっていた場合などです。


これらはの合成は肝臓でのみ行われているため、数値が低下している場合は肝臓の機能が低下していることが疑われます。
もし心当たりがある方は、適切な治療を受けるためにもかかりつけの医療機関へご相談ください。
あなたはどのタイプ? 体組成・データから見る低コレステロール値のタイプ
ここまで、コレステロール値が低くなってしまう主な理由と原因について解説してきました。コレステロール値の低下には中性脂肪値の低下や食事量の低下、無理なダイエットや消化吸収能の低下などが関係しています。
コレステロール値が低くなる原因は人それぞれ異なってるので、まずはご自身がどのような原因でコレステロール値が低くなっているかを知ることが大切です。
例えば、コレステロール値が低値になりやすいタイプとして、次の4タイプがあります。

- 成長期・運動時におけるカロリー摂取不足(食べないダイエット含む)
- 胃腸の不調など、消化吸収能の低下
- 甲状腺機能亢進・消耗性疾患
- 肝機能障害による低下
これらは同じように中性脂肪値、コレステロール値が低下する傾向にありますが、その原因も分子栄養学的アプローチも全く異なります。
そのため、低コレステロール値に対する分子栄養学的アプローチを行う場合は、ご自身のタイプがどのタイプに属するのかをよく理解し、自分にとって必要な分子栄養学的アプローチを行っていくことが大切です。
まず、成長期のお子さんや食べないダイエットをしている方に多いタイプとして、「成長期・運動時におけるカロリー摂取不足タイプ」「食べないダイエットなどを行っているタイプ」があります。

| TypeA:成長期・カロリー摂取不足タイプ | TypeB:食べないダイエットなどを行っているタイプ(精神疾患含む) |
|---|---|
| 10代〜20代と若い 体重が低く、痩せている 運動している 食べる量が少ない 朝食を抜くことが多い | 20代〜50代でダイエットをしている 糖質制限、カロリー制限を行っている ファスティングを行ったことがある 食べずに運動することがある 体型・見た目をとにかく気にする 拒食症・過食症など摂食障害を抱えている |
TypeAの成長期、カロリー摂取不足タイプは、主に成長期や運動している方など若い方に多いタイプです。このタイプでは、成長に必要なカロリーや消費したカロリーに対して、十分な食事量が摂取量が不足していることが主な原因です。
コレステロール値が低い以外にも、中性脂肪値が低い、体重が低く痩せている、貧血があるなど全体的な栄養不足も見られます。このタイプでは成長需要や運動などによるエネルギー消費量に対して食事量が足りていないことが主な原因ですので、まずはしっかりと食事量とカロリーを確保するよう努めて下さい。
具体的には、カツ丼や唐揚げなど油と炭水化物を合わせたハイカロリーの食事を必要に応じて取り入れる、運動前後に米やパンなどの補食を取り入れる、朝食は抜かずにしっかり食べるなどです。食事は三食しっかり確保しつつ、おやつなども必要に応じて取り入れてみてください。
また、食事量やカロリーが不足する原因として、親が健康志向のヘルシーな食事を行っていると、親子で同じ物を食べることからお子さんの摂取カロリーが不足しやすくなります。
親と子で必要なカロリーや食事内容が異なりますので、お子さんには別に唐揚げなどを作ってあげるなど工夫することも大切です。
続いて、TypeBの「食べないダイエット等を行っているタイプ」です。こちらのタイプはTypeAの特徴と似ているものの、違いとしては自らの意思で食事量や摂取カロリーを抑えすぎてしまっているタイプです。
食事量やカロリー摂取を抑えすぎてしまう理由として、「太りたくない」「健康的な食事を意識しすぎてきる」「体型・見た目をとにかく気にしすぎてしまう」などがあげられます。これら理由に精神的な要因が関わっていることもあるため、その場合はメンタル面のケアを行う事も必要です。
あわせて、食事量や摂取カロリーが不足している場合は、年齢や状態に応じた適切な食事を行う必要があります。メンタル的なブロックを外しつつ、カロリーのある物を摂取していけるように整えていきましょう。

| TypeC:ピロリ菌感染・消化吸収能低下タイプ | TypeD:甲状腺機能亢進・消耗性疾患タイプ |
|---|---|
| 体重・BMI値が痩せ型 しっかり食べているのに太れない お腹の調子があまり良くないと感じる 家族や親戚にピロリ菌感染の既往歴がある 機能性ディスペプシアなど消化吸収能に問題がある 副腎疲労など自律神経系の乱れが見られる アトピーやアレルギーがある | 体重・BMI値が痩せ型〜体重が減少していく しっかり食べているのに太れない 甲状腺機能亢進症と診断されたことがある ガン、リウマチ、糖尿病や慢性腎不全など消耗性疾患を抱えている |
次に、「ピロリ菌感染・消化吸収能低下タイプ」です。このタイプは、感染症や自律神経の乱れ、炎症など様々な原因により、胃や腸などの機能低下が低下してしまっている状態になります。
例えば、代表的な消化吸収能の低下に「ピロリ菌感染」があげられます。ピロリ菌とは、主に胃腸に感染し、胃酸など強力な酸性環境でも生きられる菌です。正式名称をヘリコバクターピロリと言い、日本人の胃がんになる主な原因となっています。
ピロリ菌に感染すると、この菌が出す毒素によって徐々に胃粘膜にダメージを受け、萎縮していきます(萎縮性胃炎)。胃粘膜がダメージを受けて粘膜が萎縮すると胃酸の分泌がうまく出来なくなっていくため、それに伴ってタンパク質などの消化能力も低下してしまいます。
すると、しっかり食べているのに栄養が不足してコレステロール値が上がらないという状態になります。コレステロールを作ったり運んだりするにはタンパク質も必要なため、タンパク質など消化能力の低下はコレステロールの合成や運搬にも影響を与えてしまうのです。
同じように、ストレスや自律神経の乱れによって胃腸の機能が低下していたり、機能性ディスペプシアなど消化吸収能に問題があったりしても、コレステロール値がなかなか上がらない傾向にあります。この理由も、消化吸収能の低下によってコレステロールの合成や運搬に必要な栄養が不足してしまうためです。
このような消化吸収能の低下が背景にある場合、まず第一に原因となっている感染症や疾病の治療を行う事が必要です。ピロリ菌に感染している場合は、除菌を行うなど適切な治療を受けて下さい。
その上で消化吸収能のサポートを行うことが必要です。具体的には、消化の必要が無い「アミノ酸」を摂取する、消化酵素などを利用して消化サポートを行う、脂溶性ビタミンの吸収効率を高める「ミセル加工」が行われているサプリメントを選ぶ、自律神経の乱れや炎症などで消耗しやすいカルシウムやマグネシウムなどの栄養を効率よく摂取するなどです。
これら栄養の摂取を行いつつ、十分なカロリーを摂取するためにも消化の良い炭水化物やエネルギー利用効率の良い脂質などを摂取してみて下さい。

続いて、「甲状腺機能亢進・消耗性疾患タイプ」です。こちらのタイプは、代謝をコントロールしている甲状腺機能に問題があったり、ガンやリウマチなどの病気によって栄養を消耗している事が関係しているタイプになります。
例えば、甲状腺機能が亢進している場合では、代謝が過剰に行われてしまうために栄養を消耗しやすくなります。甲状腺とは、喉仏あたりにあるチョウチョ型をした臓器のことです。この甲状腺からは、代謝をコントロールするホルモンが分泌され、代謝のアクセルとブレーキをコントロールしています。
甲状腺機能亢進症では、この代謝のアクセルが過剰に行われてしまい、「食べていても体重が減る」「動悸がする」「暑がりになる」「汗をかきやすい」などの症状が起こります。このような代謝の亢進によって糖質や脂質、タンパク質をエネルギーとして過剰に消耗し、コレステロール値の低下に繋がります。
この他にも、がんやリウマチなどの消耗性疾患も同様です。これらの消耗性疾患を抱えていると、身体が炎症を抑えようとして大量のエネルギー(糖質や脂質、タンパク質など)を消費するため、筋肉量が低下したりコレステロール値が低下したりします。
このタイプの分子栄養学アプローチでは、この大量に消耗していくエネルギー代謝をサポートするため、栄養やサプリメントの摂取を行います。あわせて、十分なカロリーを摂取するためにも、消化の良い炭水化物やエネルギー利用効率の良い脂質などを摂取して、食事量とカロリーを確保していくことが大切です。
ナンナンなるほど、コレステロール値が下がる原因には、人それぞれタイプがあるのか・・・
はる かおるそうだね。生活習慣が原因でコレステロール値が下がっている人もいれば、病気や感染症など疾病が原因で下がっている人もいるよ。対策を行うときは、自分がどのタイプに属しているかをよく調べることが大切なんだ
より正確な分子栄養学的アプローチを行うために。チェックしたい体組成項目

続いて、ご自身の身体がどのような状態になっているのか、分子栄養学的アプローチを行う際にチェックしたい体組成項目・血液検査項目です。
コレステロール値が低い場合、体重が低すぎたり、体脂肪や筋肉量が低すぎたりする場合があります。その場合は、適切な体重や体型になるよう、積極的なカロリー補給が必要です。
まずは体組成計でご自身の体組成をチェックしてみてください。特にチェックしておきたい項目は次の通りです。
| 体組成項目 | 意味 | 低コレステロール値との関連 |
|---|---|---|
| BMI | 体重(kg)÷身長(m)の2乗で算出される 肥満度の指標 | 数値が低いほど痩せ過ぎの指標。 カロリーの摂取不足 |
| 体脂肪率 | 体重に占める脂肪の重さの割合 多いほど体脂肪が多い | 体脂肪はエネルギーの貯蔵量を表す。 低すぎる場合はカロリーの摂取不足 |
| 骨格筋 | 自分の意志で動かせる筋肉の量 (手足の筋肉など) | 筋肉量低下はカロリー不足、 タンパク質不足、消耗性疾患と関連 |
| 筋肉量 | 骨格筋に、平滑筋(内臓など)を含めた量 | 筋肉量の低下は 消化能力の低下リスク |
| タンパク質 | 筋肉や臓器、ホルモンなどの構成成分 低値はタンパク質不足 | 不足すると筋肉量、代謝が低下。 コレステロールを運ぶ「運び屋」でもある |
| 基礎代謝量 | 生命維持のために最低限必要な エネルギー消費量。低値は肥満リスク | 脂質代謝、糖代謝の指標。 カロリー摂取の基準となる |
| 骨量 | 骨に含まれるカルシウムなどのミネラル量。 低値は骨粗しょう症のリスク | 低値は運動不足、筋肉量低下 骨密度の低下は骨折リスク |
| 体型 | BMIと体脂肪率、内臓脂肪などの バランスから判定される区分。 | 全身の栄養状態を表す。 痩せはカロリー不足、 タンパク質不足、消耗性疾患と関連 |
これら体組成項目では、現在の体型が痩せ過ぎなのか、全身の栄養状態をチェックすることが出来ます。この体組成の測定で、「痩せ」と判定され、全体的に数値が低い場合には要注意です。
もしそのような場合は、ピロリ菌の感染など消化能力に問題が無いか、甲状腺機能に問題が無いかなどを検査でチェックし、適切な治療と積極的なカロリー摂取、栄養摂取が望まれます。
感染症などの治療や食生活の改善も分子栄養学実践の一環ですので、ここは必ず行うようにして下さい。
この体組成のチェックは、毎日体組成計に乗って体組成をチェックする(推移を見ることが大切)です。体組成は日や時間帯によって変動が大きいため、一度測定しただけではあまり参考になりません。
出来れば、朝起きたときのトイレ(小)を済ませた後に毎日測定する習慣を付けましょう。3ヶ月〜6ヶ月と測定していき、徐々に体重が増えていったり、筋肉量が増えていけば正しい分子栄養学を実践している目安になります。

逆に、毎日測定していても体重や筋肉量の推移に変化がなかった(横ばい)場合や、むしろ下がっている場合は、分子栄養学的アプローチに何か問題があるか、疾病の状態がより悪化していたりガンなど他の病気が隠れているかもしれません。
このようなことも推移をチェックすることではじめて分かりますので、体組成計には毎日乗って推移をチェックしてみてください。
低コレステロール値や、消化吸収能の低下、消耗性疾患と関連のある血液検査項目
次に、体組成項目に加えてチェックしたい血液検査項目です。血液検査項目では、タンパク質の状態や糖代謝、脂質代謝、骨代謝、鉄代謝、甲状腺機能や消化能力などをチェックすることで、栄養が不足していないかや、病気が隠れていないかなどのリスクを知ることが出来ます。
一般的に総コレステロール値やLDLコレステロール値は低いほど良い、低くても問題ないと考えられています。しかし、低いことも健康のリスクに繋がる事は事実です。低コレステロール値はその他多くの項目も関連がありますので、是非チェックしてみて下さい。
| 検査項目 | 意味 | 低コレステロール値との関連 |
|---|---|---|
| TP 総タンパク | 血液中のタンパク質の総量。 栄養状態の指標 | 脂質を運ぶリポタンパクの材料。 低値は炎症や栄養不足を反映する。 |
| ALB アルブミン | 血液中に最も多いタンパク質。 長期的な栄養状態を示す | 遊離脂肪酸の運搬を担う。 低値は炎症や栄養不足を反映。 |
| BUN 尿素窒素 | 血清中の尿素に含まれる窒素量 タンパク質の摂取量の目安を示す | タンパク質摂取量の基本指標。 低値はタンパク質摂取量の不足、 タンパク質の消耗を表す |
| TC 総コレステロール | 血液中のすべてのコレステロールの合計 | 脂質代謝の基本指標。 低値は身体全体の栄養不足、 肝機能の低下を表す |
| TG 中性脂肪 | 血液中の脂肪の一種。 エネルギー源として貯蔵される | カロリーの摂取不足で低下しやすい 低値は食事量の不足 |
| HB ヘモグロビン | 酸素を結合するタンパク質 貧血では低下する | 低値はタンパク質摂取量の不足、 鉄欠乏性貧血、炎症など |
| UIBC 不飽和鉄結合能 | 鉄を運ぶタンパク質の濃度 タンパク質不足で低下する | 低値はタンパク質摂取量の不足 鉄欠乏で上昇する |
| フェリチン | 体内の貯蔵鉄量。 がんや慢性炎症があると上昇する | 高値は慢性炎症を示唆。 低値は鉄不足による代謝悪化 |
| CHE コリンエステラーゼ | 肝臓で作られる酵素。 アセチルコリンを分解する働きがある | 脂質代謝の基本指標。 低値は肝機能の低下を表す |
| GOT (AST) | 肝細胞や筋肉に存在する酵素。 細胞の損傷で上昇 | 肝臓、筋肉などの障害を反映。 低値はビタミンB6不足 |
| GPT (ALT) | 主に肝細胞に存在する酵素。 肝臓特異性が高い | 肝臓の障害を反映。 低値はビタミンB6不足 |
| ALP アルカリフォスターゼ | 亜鉛含有酵素 骨粗しょう症や成長期などで高値 | 未成年の数値上昇は成長期の程度を表す。 成長期ではカロリー摂取量のバロメーター |
| CRP C反応性タンパク | 炎症で反応するタンパク質 | 0.06mg/dLをカットオフ値とし、 これを超える場合は慢性炎症の存在、 消耗性疾患のリスクを示す |
| TSH 甲状腺刺激ホルモン | 脳の下垂体から分泌され、T4・T3の 合成・分泌を促す刺激ホルモン | 基準値以下では甲状腺機能亢進症、 バセドウ病の疑い |
| FT4 遊離サイロキシン | 甲状腺から分泌される主要なホルモン(前駆体)。 FT4はFT3に変換され活性を持つ | 高値(機能亢進傾向)では エネルギー代謝が亢進し、 体重減少、コレステロール低下となる。 |
| FT3 遊離トリヨードサイロキシン | 実際に細胞で働く活性型の甲状腺ホルモン。 TSHとともに甲状腺機能を推定 | エネルギー消費のアクセル役。 高値により代謝が亢進し、低体重、低コレステロールの原因になる |
| PGⅠ ペプシノーゲンⅠ | 胃酸の分泌機能を示す | 胃酸の分泌機能低下で数値が低下 胃酸抑制剤の服用で擬高値 |
| PGⅡ ペプシノーゲンⅡ | 胃粘膜の炎症の状態を示す | アルコールやピロリ菌などの影響 で胃粘膜に炎症が発生すると上昇 |
| PGⅠ/PGⅡ比 ワン・ツー比 | PGⅠとPGⅡの比。 低値は胃粘膜の萎縮を示す | アルコールやピロリ菌などの影響 で胃粘膜に萎縮が発生すると低下 |
| HPIGG抗体判定 ピロリ菌抗体 | ピロリ菌抗体の有無 | (+)はピロリ菌感染い。 ピロリ菌の感染は消化能力の低下、インスリン抵抗性のリスク高 |
これら項目の中でも、特に「アルブミン」「コリンエステラーゼ」「総コレステロール」などの数値をチェックすることで、コレステロールを合成している肝臓の機能をチェックすることが出来ます。
アルブミンやコリンエステラーゼ、コレステロールは肝臓でのみ合成が行われているため、これら数値が低下している場合は肝臓の機能が低下していると考えられます。

また、ペプシノーゲンやピロリ菌抗体を調べることで、胃粘膜の状態や消化能力をおおよそ調べることも可能です。もし、ピロリ菌の感染が疑われる場合は、除菌を行うなど適切な治療を受けて下さい。あわせて、ペプシノーゲンの数値が低いなど消化吸収能の低下が疑われる場合は、消化酵素による消化サポートも同時に行うようにしましょう。
これらコレステロールの数値は、高すぎても低すぎても脂質異常症やインスリン抵抗性の原因になります。そのため、単に上げることだけを目標とするのでは無く、適切な範囲を維持するよう努めて下さい。
分子栄養学の実践におけるコレステロール値の目安はおおよそ次のような範囲です。
分子栄養学の実践におけるコレステロール値の目安
- アルブミン・・・4.5〜5.0g/dl
- コリンエステラーゼ・・・280U/L
- 総コレステロール・・・200mg/dL以上
- HDLコレステロール・・・50〜100mg/dL
- LDLコレステロール・・・160mg/dL
- 中性脂肪・・・60〜150mg/dL
この数値はあくまで目安ですので、この範囲にあればOKという訳ではありません。その人の状態などによって変わりますので、ご自身の最適な状態を知りたい場合は後述するオーソモレキュラー療法の血液検査を受けて下さい。
ナンナンなるほど・・・体組成と血液検査のデータで、おおよそのタイプとコレステロール値が下がっている原因が分かるのか💧 ちょっと見たくないかも・・・
はる かおる体組成や血液検査のデータは、人によってはあまり見たくないものかもしれないけど、そこは我慢して自分と向き合うことが大切だよ
コレステロール値が低い場合に行いたい分子栄養学的コレステロールアプローチ
ここからは、いよいよコレステロール値が低い場合の分子栄養学的アプローチについての解説です。
コレステロール値が低い場合には、成長期における摂取カロリー不足や食べないダイエットなど生活習慣が関わっているものと、消化吸収能の低下や甲状腺機能亢進症など疾病が関わっているものがあります。
ここでは、主に成長期における摂取カロリー不足や食べないダイエットなど生活習慣が関わっているタイプの分子栄養学的アプローチについて解説していきます。
この生活習慣が関わっているタイプでは、摂取カロリーの不足など食事量が関係している事が殆どですので、まずはしっかりと食べてカロリーを確保することが大切です。
一般的には高カロリーの物や油が多い食べ物、糖質が多い物は身体に悪いと言われていることがありますが、コレステロール値が低い場合には当てはまりません。コレステロール値が高い人と低い人では全くアプローチが異なりますので、その違いをよく理解して実践していってください。
コレステロール値が低い場合に取り組みたい食事の基本

コレステロール・中性脂肪の値が低すぎる場合に真っ先に行いたいことが、コレステロールと中性脂肪の材料になる「糖質」「脂質」「タンパク質」をしっかり摂る事です。
この記事でも解説したように、中性脂肪やコレステロールは、糖質や脂質から作られるアセチルCoAというエネルギーの元から作られています。このアセチルCoAを十分に作り出すためにも、その材料となる糖質、脂質をしっかり摂るようにしてください。
特に、成長期のお子さんは身体を成長させるためにも多くのカロリーが必要です。油物や補食などを上手く取り入れて、積極的にカロリーを確保していきましょう。
成長期などで積極的にカロリーを摂取したい場合の食事
- からあげ、とんかつなどタンパク質と油が摂れるもの
- 菓子パン、揚げパン、ピザなどハイカロリーなパン
- カレーライス、チャーハン、炒め物など
- ケーキ・ドーナツ、チョコレートなどお菓子などでの補食
- サシが多く入った脂身が多い肉類
- 調味料にはマヨネーズやオイル入りドレッシングなどを使用する
一度に多く食べられない場合は、少量頻回摂取がオススメ
これらは糖質・脂質が多く、少量でも十分なカロリーが摂取出来ます。また、唐揚げやとんかつなどでは、タンパク質も摂ることが出来ます。適度に取り入れて、健康的な増量を目指してください。
ただし、これら食事は食物繊維、ビタミン・ミネラル等が少ない食べ物達です。日常的にこれらの食べ物だけでお腹いっぱいにしていると、成長に必要なビタミンやミネラルが不足する「質的栄養失調」に繋がってしまいます。
質的栄養失調にならないためにも、野菜や果物、キノコや卵、納豆などの発酵食品もバランス良く取り入れて下さい。不足しがちな鉄分や亜鉛、ビタミンB群などのビタミン・ミネラル、タンパク質などはサプリメントを使用するのもオススメです。
また、食事をする際には最初にタンパク質を摂取し、その次に野菜や炭水化物を摂取する「タンパク質ファースト」の食べ方がオススメです。最初にタンパク質を食べる事でより消化がしやすく、タンパク質摂取量を確保しやすく出来ます。
カロリーの摂取以外にも、十分なタンパク質摂取が大切ですので、意識的に肉や魚などを最初に摂取してみて下さい。
コレステロールゼロ食品、無脂肪、低脂肪タイプの選択はむしろ逆効果。選ぶなら、普通のタイプがオススメ

一方で、コレステロールが低い方が安易に取り入れない方が良い食品が、コレステロールゼロ食品や低脂肪、無脂肪などカロリーを抑えた食品です。スーパーなどではコレステロールが含まれていないと謳われているマヨネーズや、低脂肪、無脂肪などカロリーオフの食品が販売されています。このような食品を選ぶと、カロリーが不足するなどむしろ逆効果となってしまいますので注意して下さい。
特に、成長期のお子さんでコレステロール値が低くなっている一方で、逆にお母様のコレステロール値が高くなっているケースがあげられます。この場合は、お母様がコレステロール値や健康的な食事を意識するあまり、普段の食事でコレステロールゼロ食品や低脂肪・無脂肪などカロリーオフの食事を行っている場合があります。
例えば、牛乳やヨーグルトなど乳製品の中には、脂肪を除去した低脂肪タイプや無脂肪タイプがあります。これら乳製品では、通常の乳製品と比べてカロリーが低くなり、さらに脂肪分に溶け込んでいたビタミンAやビタミンDなどの脂溶性ビタミンも一緒に除去されてしまっています。
ビタミンAやビタミンDはお子さんの成長にも欠かせない栄養素であり、健康な皮膚や粘膜を作る上でも欠かせない栄養素です。このような食品を選んでいると、必然的に家族で同じ食事をすることになるため、お子さんも低脂肪や無脂肪などカロリーオフの食事をすることになってしまいます。
すると、「食べているのに太れない」「体重がなかなか増えない」などの状態につながってしまいます。成長期のお子さんやコレステロール値が低い方で低脂肪や無脂肪を選ぶメリットはほぼありませんので、普通の乳製品やオイル入りドレッシングなどを選ぶようにして下さい。
また、健康的な食品と思われている物の1つに、コレステロールゼロ食品があります。このコレステロールゼロ食品は、コレステロールが高い方、低い方を問わず、選ぶメリットはほぼありません。こちらも普通のタイプを選ぶようにして下さい。
例えば、コレステロールゼロを謳っている食品の代表に、マヨネーズがあります。コレステロールゼロのマヨネーズには大きく分けて2種類あり、卵黄を使わず、豆乳や植物性の油脂を利用して作られたものと、卵黄からコレステロールのみを除去して作られたものがあります。
このうち、卵黄を使わずに植物性油脂などを使用して作られたマヨネーズでは、卵黄に本来含まれていた栄養が全く摂取出来ないため、オススメできません。
卵黄にはコレステロール以外にも、「リン脂質」と呼ばれる「ホスファチジルコリン」が多く含まれています。これは、いわゆる「レシチン」と呼ばれている成分で、水と油を馴染ませる乳化剤としても利用されています。
このホスファチジルコリン(レシチン)は体内で細胞膜の構成材料となるほか、神経伝達物質のアセチルコリンの材料になる、脂質の吸収や代謝を助ける、インスリン分泌に関わるなどの働きがあります。

卵黄にはこのホスファチジルコリン(PC)が80%以上含まれていて、食べ物の中でも特に優秀なレシチン(ホスファチジルコリン)の供給源です。
一方で、大豆にはホスファチジルコリンが30%ほどで、残りはホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルセリン(PS)や、その他のリン脂質が含まれています。
このうち細胞膜を守るための材料として最も多く使われているリン脂質は「ホスファチジルコリン(PC)」で、細胞膜の構造と機能に無くてはならない物質です。私達の身体を構成している一つ一つの細胞を作るためには、タンパク質に加えて「コレステロール」と「ホスファチジルコリン」が必要です。

卵は、身体を作るために必要なタンパク質やビタミン、リン脂質などがバランス良く含まれている完全栄養食です。この卵を植物性油脂などに置き換えたコレステロールゼロの食品では、本来得られていた卵の栄養素が摂取できなくなってしまいます。
健康そうというイメージだけで、植物性の原料から作られたコレステロールゼロ食品を選ぶと、むしろリン脂質(ホスファチジルコリン)などの質的栄養欠損を招く原因になる可能性があります。

そのため、健康に良さそうというイメージだけでコレステロールゼロ食品を選ぶべきではありません。お母様のコレステロール値が高い場合、自分の健康のためについついコレステロールゼロ食品を選びたくなるお気持ちは分かります。
しかし、実はコレステロールの80%は糖質と脂質を材料に、肝臓で作られています。コレステロール値が高い人がコレステロールが含まれている食べ物を食べても、体内のコレステロール値にはほぼ影響がありません。
卵などコレステロールが含まれている食品には、脂質代謝を助けてくれるリン脂質やタンパク質が多く含まれていますので、むしろ積極的に摂取するようにしましょう。
ナンナンコレステロールゼロ食品って、逆に身体に良くないのか❗
はる かおるそうそう。コレステロールが含まれている動物性食品には、他にもリン脂質や脂溶性ビタミンなど身体にとって有益な栄養も含まれているよ。コレステロールゼロ食品は、この貴重な栄養源を立つことに繋がってしまうんだ
適切なカロリー摂取と積極的な栄養摂取が鍵。食事と一緒に取り組みたい分子栄養学的アプローチ
続いて、コレステロール値が低い場合に取り組みたい分子栄養学的アプローチのご紹介です。低コレステロールの原因には様々ありますが、ここでは基本となるアプローチをご紹介します。
まず、コレステロール値が低い場合に一番取り入れたい栄養が、「タンパク質」です。コレステロールは主に糖質や脂質から作られていますが、実は「あぶら」と「タンパク質」が組み合わさって出来ています。
タンパク質はこのコレステロールを作ったり、体中に運んだり、利用したりするのに欠かせない働きをしています。そのため、カロリーを摂取する以外にも、積極的にタンパク質を摂取するようにしましょう。
コレステロールの合成、利用に欠かせないタンパク質をしっかり摂取する
タンパク質は肉や魚などの食べ物からでも摂取することが出来ますが、それだけでは摂取量が足りない場合があります。
また、ピロリ菌の感染や消耗性疾患など、人によってはタンパク質が上手く消化吸収出来なかったり、必要量が多かったりする場合があります。
人によって適切な補給方法や摂取量が異なりますので、オーソモレキュラー療法の血液検査を受けてご自身に合った方法でタンパク質を摂取していきましょう。
例えば、タンパク質摂取量の1つの目安として、自身の体重(kg)分×1〜1.5gを摂取するというものがあります。体重が40kgの人なら、およそ40g〜60gが一日のタンパク質量摂取目安です。

私達が食事で食べる肉や魚には、生の状態で100gあたり大体20g程度のタンパク質が含まれていると言われています。調理方法などによっても変わりますが、普通に調理して食べると大体10〜15g程度は摂取することが可能です。
もし、体重40kgの人が40gのタンパク質を摂取したい場合、一日あたり250g〜400gの肉を食べる必要があります。ただ、元から食べる量が少ない方にとっては、この量の肉を毎日食べ続けるのはなかなか難しいですよね。
そこで是非とも取り入れたいのが「プロテイン」です。プロテインは「筋トレをしている人が飲むもの」というイメージがありますが、筋トレをしていない人でも積極的に摂取したいサプリメントです。
プロテインなら、毎日大量の肉を食べなくても、手軽にタンパク質を補給することが出来ます。ものにもよりますが、10gのプロテインパウダーからは7g〜8g程度のタンパク質を摂取することが可能です。
このプロテインを上手く取り入れて、まずはしっかりとタンパク質を補給してみてください。プロテインには「ホエイプロテイン」や「大豆プロテイン」など様々な種類がありますが、コレステロール値が低い方は消化吸収しやすくBCAAというアミノ酸が豊富な「ホエイプロテイン」がオススメです。

なるべく質の良いホエイプロテインを、一日に最低でも20g〜30gは摂取するようにしてみて下さい。
ただし、コレステロールが低い方の中には、ピロリ菌に感染していたり消化吸収能が低下していてタンパク質が上手く消化吸収出来ない場合があります。この場合は、タンパク質の消化を助けてくれる「消化酵素」を併用したり、タンパク質を分解した状態の「アミノ酸」を利用していただくのがオススメです。

私達が肉や魚から摂取しているタンパク質は、「アミノ酸」という細かな分子の粒が鎖のように繋がった状態になっています。このタンパク質を摂取すると、胃や腸でタンパク質の鎖が切られてバラバラにされ、アミノ酸の状態にされて吸収されています。
イメージとしては、真珠のネックレスがタンパク質だとすると、このネックレスをバラバラにしたものが「アミノ酸」です。
消化吸収能に問題が無い人、健康な人ではこのタンパク質の鎖をうまくバラバラにしてアミノ酸として吸収出来るのですが、胃腸の調子が悪かったり、消化吸収能が低下している場合では、このタンパク質をアミノ酸まで上手く分解できなくなってしまいます。
そのような方は、タンパク質の消化を助けるために「消化酵素」を追加したり、タンパク質を既に分解した「アミノ酸」の状態で摂取するようにしてみて下さい。
このアミノ酸には、一言で言っても様々な種類があります。大まかに分けて体内で合成することが出来る「必須アミノ酸」と合成可能な「非可欠アミノ酸」があり、基本的にはどちらもバランス良く摂取していただくのがオススメです。

| 必須アミノ酸 | 非可欠アミノ酸 |
|---|---|
| バリン イソロイシン ロイシン メチオニン リジン フェニルアラニン トリプトファン スレオニン ヒスチジン | グリシン アラニン セリン チロシン システイン アスパラギン プロリン アスパラギン酸 グルタミン酸 アルギニン※ グルタミン ※アルギニンは小児では必須アミノ酸に含まれる。 |
私達の身体は20種類のアミノ酸から構成されており、どれか1つでも欠けるとタンパク質の合成がうまく出来なくなってしまいます。また、非可欠アミノ酸は体内でも合成することが出来ますが、その材料には必須アミノ酸が必要になります。非可欠アミノ酸が不足すると必須アミノ酸が浪費されてしまうため、非可欠アミノ酸も必須アミノ酸と同じく十分な摂取が必要です。
また、胃粘膜の状態や消化吸収能の状態によっては、グルタミンを多く摂取した方が良い人もいます。タンパク質の最適な摂取量や方法は、状態や人によって大きく異なりますので、最適な摂取方法を知りたい方はオーソモレキュラー療法の血液検査を受けてみて下さい。

ビタミンB群でタンパク質や糖質、脂質を肝臓でしっかり使えるようにする
タンパク質や糖質、脂質と一緒に必ず摂りたい栄養素が、ビタミンB群です。私達が摂ったタンパク質や糖質、脂質は、肝臓で代謝されることで初めて利用することが出来ます。この代謝を正常に行うためには「ビタミンB群」が必要なため、ビタミンB群は特に重要な栄養素です。
もし、このビタミンB群が不足してしまうと、タンパク質や糖質、脂質を利用しづらくなり、肥満になったりコレステロールが酸化して腐りやすくなってしまったりします。
特に、ファーストフードや揚げ物などカロリーの多い食事にはビタミンB群が殆ど含まれていないため、カロリー補給を優先した食事では不足しやすくなるので注意が必要です。また、甲状腺機能亢進症では代謝の亢進からエネルギー代謝も亢進します。このエネルギー代謝の亢進をサポートするためにも、積極的にビタミンB群は摂取するようにして下さい。

このビタミンBには、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類があり、これらを総称して「ビタミンB群」と言います。
これらビタミンB群はお互いが助け合って働いているため、ビタミンBを摂取する際はビタミンB群(コンプレックス)として摂取するのがオススメです。

また、このビタミンB群を摂取する際には、他にも摂取したい栄養素があります。それが、「カルニチン」「核酸」「イノシトール」「ベタイン」です。
ビタミンB群と一緒に摂りたい栄養素
- カルニチン (脂質をミトコンドリアまで運んでエネルギーに変えるために必須)
- 核酸 (エネルギー産生に必要。肝臓の機能を保護)
- イノシトール (肝臓への脂肪蓄積を防止)
- ベタイン (肝臓から脂肪の排泄を促進。ホモシステイン代謝にも関与)
これらは脂質をエネルギーとして利用するために欠かせない栄養素であったり、ビタミンB群と共に肝機能をバックアップしてくれたりします。脂質代謝にも深く変わっている栄養素ですので、これらも一緒に摂るようにしましょう。

例えば、「カルニチン」は脂質をエネルギーとして利用するために必須の栄養素です。カルニチンは脂肪酸をミトコンドリアまで運ぶために必要で、カルニチンが無ければ脂質をエネルギーとして燃やせなくなってしまいます。
このカルニチンはアミノ酸由来の物質で、肉や魚(特に赤身肉)などにも含まれています。しかし、タンパク質の摂取不足や肝臓機能の低下で不足しがちになるので、サプリメントなどで積極的に摂取したい栄養素の一つです。
この他、「核酸(DNA)」は、ビタミンB群の活性化に関与し、ビタミンB群と共にエネルギー産生に関わっています。核酸は肝臓でも合成されますが、0から合成するルート(デノボ合成)と、食事から摂取した核酸成分(プリン体)を元に合成するルート(サルベージ合成)があります。
0から合成するデノボ合成は非常に効率が悪く、肝臓にも負担がかかります。一方で、食事に含まれる核酸成分から合成するサルベージ合成では、もともと核酸として使われていた成分を再利用するため、効率よく合成することが可能です。
ビタミンB群の需要が高いときは、この核酸成分の需要も高まりますので、ビタミンB群とあわせて摂取していきましょう。

イノシトールは、ビタミンB様物質の一種で、肝臓への脂肪蓄積を防止してくれる働きがあります。ベタインにも肝臓から脂肪の排泄を促進する働きがあり、どちらも脂質代謝には欠かせない栄養素です。
これらも、ビタミンB群と助け合って働いていますので、ビタミンB群とあわせて摂取していって下さい。
DHA・EPAとビタミンEの同時摂取で脂肪酸バランスを整える
続いて、ビタミンEとDHA・EPAを同時摂取する重要性です。オメガ3系脂肪酸であるDHA・EPAには、脂質異常症を改善させたり、血圧を安定させて動脈硬化を防いだりする働きがあります。
EPA・DHAの働き
- 赤血球の変形能を保つ
- 脂質異常症を改善させる
- 痛んだ血管の修復を促す
- 血圧を安定させ、動脈硬化を防ぐ
- 不整脈を抑制する
- 血栓の形成を防ぐ

このDHA・EPAは、体内で合成することが出来ないため、必ず食事から摂取する必要があります。DHA・EPAはサンマやイワシ、アジなどの青魚に多く含まれていますが、現代の日本では魚を食べる機会も減ってきたため、不足しがちな栄養素になりました。
特に、揚げ物などカロリーが多い食事を続けると、大豆油やコーン油などに含まれるオメガ6系脂肪酸(リノール酸)の摂取量が多くなってしまいます。オメガ6系脂肪酸は、炎症を促進する働きもあることから、摂りすぎると炎症が促進されて動脈硬化のリスクも上昇してしまいます。
油は摂取バランスが重要で、オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の理想的な摂取比率は1:2〜4(オメガ3:オメガ6)と言われています。このオメガ6系脂肪酸とオメガ3系脂肪酸の摂取バランスが崩れると動脈硬化が促進されるため、積極的なオメガ3系脂肪酸(DHA・EPA)の摂取がオススメです。
また、甲状腺機能亢進症では代謝が亢進するため、心臓にも大きな負担がかかります。心房細動発作が起こった場合には血栓も発生しやすくなるため、抗血栓対策としても積極的なDHA・EPAの摂取が重要です。
ただし、オメガ3系脂肪酸であるDHA・EPAは「熱」や「光」「酸素」にとても弱く、食事から摂取するのはとても難しい油です。例えば、DHA・EPAはサンマやアジなど魚に多く含まれていますが、焼き魚にするとおよそ20%減少、フライや揚げ物にすると50%も減少すると言われています。
また、光や酸素にとても弱く、酸素と反応してすぐに酸化・劣化してしまいます。この酸化・劣化した油を過剰に摂取してしまうと、むしろ健康に悪影響を及ぼすリスクを高めてしまうことがあります。

そのため、DHA・EPAを摂取する際は、「なるべく新鮮な状態」で「効率よく量を摂取すること」を意識することが重要です。
食事からでは新鮮な状態で摂取することが難しく、酸化もされやすいことから、質の良いサプリメントから摂取することがオススメです。質の良いサプリメントなら、新鮮な状態で、活効率よく摂取することが出来ます。
このサプリメントもピンキリで、中には質の悪い腐った油の状態になっているものもありますので、サプリメント選びには注意して下さい。特に、「魚臭さのあるDHA・EPAサプリメント」には要注意です。
DHA・EPAは酸化すると独特の「魚臭さ」が発生する事が知られています。逆に、新鮮な酸化していないDHA・EPAはニオイが少なく、色も透明に近い色をしています。
また、DHA・EPAの精製方法や製造管理体制などによってサプリメントの質も大きく変わります。大量生産・大量保管するものほど安価で販売されていますが、その分酸化・劣化している可能性が高くなります。一方で、少量頻回生産のものは価格が高くなる傾向にありますが、その分新鮮な状態を保つことが出来ます。
DHA・EPAのサプリメントを選ぶ際は、含有量だけに捕らわれず、製法や鮮度など見えない部分に特に気を遣って選ぶようにしましょう。
加えて、DHA・EPAサプリメントを摂取する際は、ビタミンEサプリメントの同時摂取がオススメです。ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、油の酸化を抑制する働きもあることからDHA・EPAの酸化を抑えてくれます。
また、LDLコレステロールが十分につくれるようになったときには、このコレステロールの酸化も防いでくれます。コレステロール値は単に上げるだけで無く、「酸化させない」「腐らせない」ことも重要ですので、ビタミンEも積極的に摂取して下さい。

ビタミンEの働き
- 血管拡張、血流改善
- 不妊を防ぐ
- 利尿作用
- 抗酸化作用、炎症を抑える
- 脂質異常や脂肪肝を改善させる
- がんを予防する
- 認知機能の維持、神経を守る
- 歯周病を予防する

このビタミンEはベニバナ油やナッツ類、緑黄色野菜や大豆などに多く含まれ、食べ物からは比較的摂取しやすい栄養素です。ビタミンEはアーモンドなどにも多く含まれていることから、小腹が空いたときの補食としても人気があります。
しかし、ビタミンEは比較的「酸」や「熱」に強いという特徴があるものの、光や酸素には弱い栄養素です。ベニバナ油や大豆油、ナッツ類などは光が当たる環境で保存していると、ビタミンEが酸化・劣化してこれら食べ物に含まれている油も酸化・劣化しやすくなります。
そのため、保存環境や保存状態が特に重要です。ナッツ類や油などは、光や酸素に触れないよう、アルミなどで密閉されているものを選ぶ必要があります。価格の安いナッツ類などは、保存環境が悪く輸入時の長期輸送で酸化・劣化している可能性があることから、ビタミンEの摂取源としてはオススメできません。

また、ビタミンEは汗や尿と共に排泄されやすいため、毎日十分な量のビタミンEを補給する必要があります。ビタミンEを新鮮な状態で、かつ十分な量を摂取することはなかなか難しいことから、サプリメントから摂取するのがオススメです。
ビタミンEのサプリメントであれば、ビタミンEを新鮮な状態で、効率よく摂取することが出来ます。このビタミンEサプリメントを選ぶ際は、「サプリメントの質」と「ミックストコフェロール・トコトリエノール」が配合されているものを選びましょう。

ビタミンEには、大きく分けて「トコフェロール」と「トコトリエノール」の2種類がありそれぞれに「α(アルファ)」「β(ベータ)」「γ(ガンマ)」「δ(デルタ)」の4種類、計8種類の同族体が存在しています。
トコフェロールは、抗酸化作用が強く、ホルモン作用を整える、血流を改善する働きがあり、速効性が高いという特徴があります。一方でトコトリエノールは、炎症を抑える、がんを予防する、神経を守る、情報を伝えるなどの働きがあり、トコフェロールに比べて持続力が高いという特徴があります。
これら8種類のビタミンEはお互い補い合って作用することから、トコフェロール・トコトリエノールはバランス良く摂取するのがポイントです。
ビタミンEのサプリメントの多くは「d-α-トコフェロール」や合成して作られた「dl-α-トコフェロール」しか配合されていないものが多く販売されています。このようなビタミンEサプリでは、本来のビタミンEの働きが期待出来ませんので注意して下さい。
ビタミンEサプリメントを選ぶ際は、これらトコフェロールやトコトリエノールがバランス良く配合されている「ミックストコフェロール」を選ぶのがオススメです。
このビタミンEとDHA・EPAの推奨摂取量としては、ビタミンEがd-αトコフェロールをベースとして一日に400IU以上、DHA・EPAは一日に1,000mg以上が目安になります。

もちろん、これはあくまで目安量で、人や状態によって更に多く摂取した方が良い場合があります。ご自身の身体にどれだけ必要かについては、オーソモレキュラー療法を受けて下さい。
コエンザイムQ10、ビタミンCの補給で積極的な抗酸化アプローチとエネルギー代謝のサポート
更に積極的な分子栄養学的アプローチを行いたい場合は、コエンザイムQ10でのエネルギー代謝のサポートと、積極的な抗酸化アプローチが行える抗酸化作用の相乗効果がある栄養素を同時摂取するのがオススメです。

コエンザイムQ10は、ミトコンドリア内でATPというエネルギーの電池を作るための補酵素として必要な栄養素で、特に心臓に多く含まれていることで知られています。コエンザイムQ10が不足すると、心臓の細胞でミトコンドリアが作り出すエネルギーが不足して心機能が低下に繋がります。
このコエンザイムQ10はコレステロールと同じ合成経路から作られるため、コレステロール値が低い方はコエンザイムQ10の合成量も低下していると考えられます。
コエンザイムQ10が不足するとエネルギー代謝が低下して疲れやすくなったり肥満になりやすくなりますので、是非積極的に摂取してみて下さい。
また、コエンザイムQ10には強力な抗酸化作用があることで知られています。この抗酸化作用を持つ栄養素は、酸化した他の栄養素をもう一度働ける状態に還元することで相乗効果を発揮し、より効率的な抗酸化作用を促すことが出来ます。

例えば、先ほど解説したビタミンEは、細胞膜に発生した活性酸素を消去することでその抗酸化作用を発揮し、同時にビタミンEとしての抗酸化作用は失われてしまいます。
この抗酸化作用を失ったビタミンEをもう一度働ける状態に還元してくれる栄養素が、「ビタミンC」や「コエンザイム10」などの抗酸化栄養素です。
ビタミンCやコエンザイムQ10は、ビタミンEを還元させることで自身の抗酸化力は失ってしまいますが、今度は「αリポ酸」が抗酸化力を失ったビタミンCやコエンザイムQ10をもう一度働ける状態に還元することで抗酸化力を取り戻すことが出来ます。
このように、抗酸化力を失った抗酸化栄養素をもう一度働ける状態に還元してくれる栄養素のネットワークを、「抗酸化ネットワーク」と言います。酸化LDLコレステロール対策など、積極的な抗酸化対策を行いたい場合は、この抗酸化ネットワークを意識して栄養素を補給することがポイントです。

特に、抗酸化ネットワークには「ビタミンE」「ビタミンC」「コエンザイムQ10」「αリポ酸」「ナイアシン」が関わっていることから、ビタミンEを摂取する際はこれらの栄養素も同時摂取するようにしてみて下さい。
私達の身体を作っている細胞膜は、酸化されやすいオメガ3系脂肪酸(DHA・EPA)やオメガ6系脂肪酸、コレステロールなどから作られていて、特に酸化されやすい部分です。
抗酸化栄養は、身体の中でも特に酸化されやすい細胞膜に含まれる油を酸化から守ったり還元したりすることで、細胞膜を酸化から守ってくれます。この細胞膜を酸化から守ることが、健康的にコレステロール値を上げていくポイントです。
以上の解説から、コレステロール値が低いときに行いたい基本的な分子栄養学的アプローチをまとめます。量が多いですが、オーソモレキュラー療法を受けるなどして必要に応じて行ってみて下さい。
コレステロールが低い時に行いたい基本的な分子栄養学的アプローチ例(1日あたり)
- タンパク質(プロテインまたはアミノ酸) 20g〜40g 消化能力・需要に応じて調節
- 消化酵素 必要に応じて
- ビタミンB群 VB1レベルで100mg〜
- ビタミンC 3,000mg〜
- ビタミンD 4,000IU〜8,000IU
- ビタミンA 10,000IU〜(マルチカロテノイド含む)
- ビタミンE 400IU〜(ミックストコフェロール・トコトリエノール)
- EPA・DHA 1,000mg〜
- コエンザイムQ10 300mg〜
- αリポ酸
- プロバイオティクス(消化吸収能に問題がある方は特に重要!)
- プレバイオティクス(消化吸収能に問題がある方は特に重要!)
必要に応じて次も追加
- ヘム鉄 15mg〜45mg
- カルシウム 600mg〜
- マグネシウム 300mg〜600mg
- 亜鉛 15〜60mg
この記事では詳しく解説していませんが、消化吸収能が低下している場合には、腸内環境を整えることも重要です。腸内には「短鎖脂肪酸」を産生してくれる酪酸菌や乳酸菌などの有用菌が存在し、この短鎖脂肪酸には脂肪燃焼効果や基礎代謝を上げてくれる働きがあります。
腸内には「悪玉菌」と「善玉菌」、そしてどっちつかずの「日和見菌」がいます。腸内環境を整える際には、善玉菌を増やして日和見菌を味方につけることがポイントです。
そのためには、有用菌である「酪酸菌」や「乳酸菌」などの「プロバイオティクス」と、有用菌のエサになる「プレバイオティクス(食物繊維)」を同時に摂取するようにしましょう。このプロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に摂取することを、「シンバイオティクス」と言います。

特に高カロリーを意識した食生活では食物繊維の摂取量が不足しやすく、納豆など発酵食品の摂取量が減少しやすい傾向にあります。お腹の調子が良くない場合には、積極的にシンバイオティクスを摂取してお腹の調子を整えることが重要になりますので、積極的に実践していってください。
ナンナンタンパク質、ビタミンにミネラル、食物繊維かぁ・・・摂らないといけない栄養素がたくさんあるね💧
はる かおるそうだね。状態にもよるけど、状態が悪いほど積極的な分子栄養学的アプローチが必要になるよ。食事では補えない栄養素も多いから、サプリメントを活用するのがオススメだね
コレステロール値が上昇する原因は人それぞれ。分子栄養学実践の際は必ずオーソモレキュラー療法を受けましょう。
コレステロール値が低下する背景には、成長期や食べないダイエット等によるカロリー不足に加え、ピロリ菌の感染や甲状腺機能亢進症など、様々な原因が関係しています。また、この他にも肝機能低下や消耗性疾患な様々な疾病が関係し、人によって複数の原因が複雑に絡み合っていることも多くあります。
そのため、単にサプリメントを補給するのでは無く、これら状態や原因を検査で洗い出し、その人に合ったアプローチを行っていく事が何よりも重要です。その為には、栄養状態や疾病の状態を知ることが出来る「オーソモレキュラー療法」の血液検査を受けてみましょう。
オーソモレキュラー療法では、68項目にも及ぶ血液検査項目に加え、消化吸収能の状態やピロリ菌感染の有無、甲状腺の検査、副腎疲労や短鎖脂肪酸検査、リーキーガット症候群検査などを必要に応じて組み合わせて行う事が出来ます。
複数の検査を組み合わせることによってより詳しく状態を知ることができ、あなたの栄養不足の根本原因がどこから来ているのかが分かります。また、検査結果はレポートにまとめられ、どんな栄養素をどれくらい摂ったら良いかの詳しいアドバイスも受けられます。




このような情報を元に、あなたに合わせたアプローチを行っていきましょう。
サプリメントには様々な働きがありますが、あくまで「栄養素」であり、体内で利用されなければ意味がありません。栄養素をしっかりと吸収・利用するためには、肝臓の状態や消化器の状態、甲状腺の状態など様々な臓器の働きが必要です。この臓器の働きや栄養の需要は人それぞれ異なりますので、ご自身に必要なアプローチについては、是非オーソモレキュラー療法の検査を受けてみて下さい。
オーソモレキュラー療法の詳細については、下記ページからご覧頂けます。
また、検査をご希望の方は、上記リンクか記事最後尾のプロフィールに記載されている「オーソモレキュラー療法申し込みページ」からご相談下さい。検査に必要な手続きなどをご案内致します。
分子栄養学の実践は必ず分子栄養学実践専用サプリメントをご使用下さい!
オーソモレキュラー療法では、血液検査や各種検査の結果に応じて分子栄養学実践専用に設計されたサプリメントで栄養アプローチをしていきます。
分子栄養学実践専用サプリメントとは、その人それぞれの体質に合わせてアプローチが出来るよう、消化吸収能が考慮された設計や製造が行われていることが特徴です。また、原材料には天然由来の生体内物質が使用されていたり、成分同士が反応して効力を失わないよう、反応抑制のためのコーティングが行われていたりなど、非常に高品質なサプリメントとなっています。
そのため、分子栄養学実践専用サプリメントは、市販されているサプリメントや海外サプリメントと比べて非常に高価となっています。
しかし中には、「市販されているサプリメントや海外サプリメントを利用して実践したい」と思っている方も多いかもしれません。市販されているサプリメントや海外サプリメントは、分子栄養学実践専用サプリメントと比べて非常に安価です。
ですが、市販されているサプリメント海外サプリメントなどで販売されているサプリメントで分子栄養学を実践をするのはオススメしません。
市販されているサプリメントや海外サプリメントでは、そもそも消化吸収能が低下した方や病態を抱えた方が摂取するようには設計されておらず、胃や腸でも全く溶けない粗悪品も流通しています。

また、原材料に人工的に加工されたものや合成されたもの、天然界には存在しない化学構造のものなどが使われていることもあり、これらを大量に摂取することはむしろ生体内の分子を乱してしまうことにも繋がります。
加えて、栄養素が酸化・劣化して効力を失っているものや、そもそも有効成分自体が殆ど含まれていないものなどもあります。このことから、市販されているサプリメントや海外サプリメントを使って分子栄養学を実践することはオススメしていません。
分子栄養学を実践する際は、このようなサプリメントの善し悪しを学ぶことも非常に重要です。分子栄養学実践専用サプリメントと海外サプリメントなど一般的なサプリメントの違いについては、下記の記事を参考にして下さい。

そして、分子栄養学・オーソモレキュラー療法を実践する際は必ず「分子栄養学実践専用サプリメント」を使用しましょう。
サプリメントは、きちんと消化吸収・利用されて初めて意味があります。分子栄養学実践専用サプリメントでは、その人それぞれの体質に合わせてアプローチが出来るよう、消化吸収能が考慮された設計や製造が行われていることが特徴です。
また、分子栄養学では一般的な量よりも遙かに多くの栄養素を摂取します。この時、栄養素同士が反応して効力を失ってしまったら意味がありません。分子栄養学実践専用サプリメントでは、成分同士が反応して効力を失わないよう、反応抑制のためのコーティングが行われていたりなど、非常に高品質なサプリメントとなっています。
このことから、分子栄養学を実践する際は、必ず分子栄養学実践専用サプリメントを用いるようにして下さい。
ナンナンサプリメントは何を選んでもいいわけじゃないのか❗
はる かおるそうだよ、サプリメントは同じように見えてもその中身や設計や全く異なっているんだ。質の悪いサプリメントを使うと逆効果になるから、分子栄養学を実践する際は必ず分子栄養学実践専用に作られた作られたサプリメントでしっかりアプローチしてね
総コレステロール値が200以下はむしろ健康リスク高。「コレステロール値が低い」場合に行いたい分子栄養学的アプローチまとめ

以上が、「コレステロール値が低い」場合に行いたい分子栄養学的アプローチについてでした。
コレステロールは「悪者」というイメージがあり、数値が低いとむしろ健康的で身体に良い気がします。
しかし、コレステロールは私達の身体を作る無くてはならない物質で、ホルモンの材料になったり脂質の吸収を助ける胆汁酸の材料になったり、細胞膜を作る材料になったり、ビタミンDやコエンザイムQ10の合成経路と同じ経路で合成されています。
コレステロールが十分に作られていない状態だと、これら働きも十分に行えなくなってしまいます。そのため、コレステロール値は低いことが良いことでは無く、適切な数値を保ちながらコレステロールを酸化させないことが重要です。
カロリーが足りていない場合や食べないダイエットを行っている場合は、しっかり食べて適切なコレステロール値を保つようにして下さい。
分子栄養学やオーソモレキュラー療法というと単にサプリメントを飲むだけの療法だと思われがちですが、サプリメントの摂取だけで病気を治す療法ではありません。食生活や栄養状態の改善、運動習慣などを行う事によって、身体の機能を根本から整えていくための療法です。
今回の記事でご紹介した分子栄養学的アプローチは、あくまで目安ですので、ご自身にあった分子栄養学的アプローチについてはオーソモレキュラー療法を受けて下さい。
オーソモレキュラー療法の申し込み方法については、オーソモレキュラー療法・無料栄養相談申し込みページ で詳しくご案内しております。ご興味ある方は是非こちらもご覧下さい。







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