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ピロリ菌に感染していると低血糖症発症リスク大。ピロリ菌と低血糖症の関係と、除菌成功率を高める分子栄養学的アプローチをご紹介

ピロリ菌に感染していると低血糖症のリスクが高くなる。

胃がんや慢性胃炎を引き起こす原因に、ピロリ菌の感染があります。現代では衛生環境が整ったことからピロリ菌に感染する人も減ってきました。しかし、幼少期にまだ衛生環境が整っていなかった世代の感染率は依然高い上、その次の世代である若い人にも母子感染や親族から感染するケースも見受けられます。

そんなピロリ菌の感染ですが、胃がんや慢性胃炎、萎縮性胃炎を引き起こす以外にも様々な病気の原因となる事が分かってきました。特に、ピロリ菌の感染については糖尿病や低血糖症との関連も指摘されています。

今回は、ピロリ菌に感染しているとなぜ低血糖症を発症する原因になるのかについてと、成功率を上げるピロリ菌の除菌アプローチ、低血糖症のその他の原因について解説します。

目次

胃の不調を引き起こすピロリ菌。ピロリ菌に感染するとなぜ低血糖症発症の原因に?

ナンナン

この間、健康診断を受けたら
ピロリ菌に感染してるみたいだって…💧

はる かおる

あらら…💧
やっかいな菌に感染してるね💧

ナンナン

うん、お医者さんからは除菌を勧められたよ💧
やっぱ、除菌しないとダメかなぁ…?
このまま放置したらまずい?

はる かおる

そうだね、ピロリ菌が見つかった場合は除菌した方が良いよ。
ピロリ菌は胃がんを引き起こす以外にも低血糖症や
糖尿病など様々な病気の引き金になるからね。

ナンナン

て、低血糖症!?
もしかして、食べた後にすごい眠気が来たり
疲れやすかったりやる気が起きなかったり
するのも
それが原因なのかな??

はる かおる

かもしれないね。
ピロリ菌に感染していると徐々に病気が
進行していくから、低血糖症に陥っていることにも
気がつかないことが多いんだ。

ナンナン

なるほど…
でも、なんでピロリ菌に感染していると
低血糖症になっちゃうの?

はる かおる

ピロリ菌に感染していると、インスリンの働きが
悪くなってしまうからだよ。
その他にも消化吸収能の低下や栄養欠損も関係している。
結構難しいから、その理由を今から詳しく説明してあげるね。

ピロリ菌はバリー・マーシャル博士によって発見され、4〜8本の鞭毛をヘリコプターの様に動かして進むことからこの名前が付けられた。

まずは、ピロリ菌についておさらいしておきます。ピロリ菌と言えば、胃がんを引き起こす菌として有名ですよね。ピロリ菌はその正式名称を「ヘリコバクター・ピロリ」といい、胃粘膜に感染する菌のことです。この菌に感染していると、菌が出す毒素によって胃粘膜が傷つき、胃炎や胃潰瘍、胃がんの原因となる事が分かっています。

従来の考えでは、「強力な胃酸が分泌されている胃粘膜の環境下では菌は生きられない」とされてきました。そのため、胃の不調や胃潰瘍はすべて、ストレスや辛い食べ物の食べ過ぎ、胃酸の分泌過剰が原因だとされてきたのです。

しかし、1973年にオーストラリアのロイヤルパース病院に勤務していたウォーレン医師とマーシャル医師がピロリ菌を発見したことでこの認識が大きく変わりました。現在ではこのピロリ菌の感染が、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍をはじめ、胃がんやリンパ腫、悪性腫瘍の発生にも繋がることが報告されています。

そんなピロリ菌ですが、現在では衛生環境も良くなり、感染する人も大きく減ってきています。ピロリ菌の感染源は主に井戸水からが多く、上水道が整備された現代では感染者数も大きく減っているのが現状です。

ピロリ菌の世代別感染状況。衛生環境が整った現代では感染数が減少傾向だが、若い人でも母子感染など親族から感染する場合も多い。

特に2010年以降では40歳代を境に大きく感染率が減少しており、30代以下では殆ど感染は見られません。しかし、50歳代以降では、まだ幼少期に上水道の整備が無かったためにピロリ菌の感染率は高めです。ですので、感染者数が減っていても、ご自身が40歳代以降の年齢であればピロリ菌に感染している可能性があります。

また、ピロリ菌は口腔内にも生息しており、乳幼少期に親から口を介して感染している場合もあります。これは、親がピロリ菌に感染していて、親が噛んだものを子供に口移ししたり親が使った箸やスプーンで子供に食事を与えたりすることで感染が広がってしまうためです。

このため、若い世代で衛生環境に問題が無くてもピロリ菌に感染していることは十分考えられます。両親にピロリ菌感染の既往歴があったり、親の年代が1970年以前だったりする場合は、子供にも感染している可能性がありますので注意して下さい。

ピロリ菌と低血糖症の関係とは?

では、そんなピロリ菌の感染と低血糖症にはどのような関係や発症理由があるのでしょうか。
ピロリ菌に感染すると引き起こされる主な症状として「胃炎」があります。この胃炎が慢性的に続くことによって免疫機能が過剰に反応(TNF-αの分泌亢進)し、血糖値を下げるためのホルモンである「インスリン」の働きが悪くなってしまうのです。

ピロリ菌と胃炎の関係。ピロリ菌の出す毒素によって胃炎や胃がんを引き起こす。

ピロリ菌と言えば「胃がん」や「胃潰瘍」を発症する原因と言われていますよね。しかし、ピロリ菌に感染したからと言って必ずしも潰瘍や胃がんを発症するわけではありません。

これらの疾患を発症しなくても、殆どの人にはピロリ菌の出す毒素によって「胃炎」が発症します。この胃炎はピロリ菌の感染部位が広がっていくにつれて炎症部位が広がっていき、やがて胃粘膜全体に広がります。
胃粘膜全体に炎症が広がると「慢性胃炎」となり、この状態が長く続くことによって萎縮性胃炎や胃潰瘍、胃がんに発展してしまうのです。

ヘリコバクター・ピロリ菌が胃を傷つけるメカニズム。アルカリ性の「ウレアーゼ」を発生させて強力な胃酸の中でも生きられる。

さらに、ピロリ菌に感染した部位ではピロリ菌を攻撃しようと白血球の一種であるマクロファージが活性化します。このマクロファージが更に炎症を起こすサイトカインの一種、TNF-αを放出することでインスリンの機能が低下し、インスリン抵抗性が増加します。

インスリンの働きが悪くなってしまうと、血糖値が上がったときにより多くのインスリンを分泌する必要があります。この多量に分泌されたインスリンが効き過ぎてしまうことで、今度は血糖値が下がりすぎてしまい、低血糖症を引き起こしてしまうのです。このような低血糖症のことを「反応性低血糖症」や「機能性低血糖症、「乱高下型低血糖症」や「隠れ低血糖症」と言います。

ピロリ菌に感染していると引き起こされる低血糖症とその症状

では、ピロリ菌の感染によってインスリンの働きや糖代謝が悪くなってしまった場合、具体的にどのような低血糖症の症状が引き起こされるのでしょうか?

まず低血糖症の基本について解説すると、低血糖症とは血糖値が正常範囲以下にまで下がってしまった状態の事です。通常血糖値は80〜100前後に保たれていますが、何らかの原因で血糖値が80〜70以下を下回っている状態が続いていると、低血糖症と判断することが出来ます。

低血糖状態になると、冷や汗や動機、意識障害や痙攣、手足の震えなどの症状が現れることもあり、最悪の場合は死に至る恐れもあります。他にも、「食べた後や夕方になると猛烈な眠気が襲ってくる」というのも低血糖の典型的な症状の1つです。それ以外にも耐えられないほど甘い物の欲求が強くなったり、気分が落ち込んだり不安感に襲われるなど、その症状は多岐にわたります。

https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/040/050/05.htmlより

このような低血糖症は、常に血糖値が下がってしまった状態とは限りません。
空腹時の血糖値は通常範囲に収まっているにも関わらず、何か物を食べたときや甘い物を食べたときに血糖値が急上昇し、その後急降下する「血糖値スパイク」と呼ばれる状態も引き起こされています。

これはいわゆる「機能性低血糖症」の症状の1つであり、インスリンの働きが落ちてしまうことによって膵臓から大量のインスリンが分泌され、今度はそのインスリンが効き過ぎてしまうことによって高血糖と低血糖の状態を繰り返してしまうのです。

食後に血糖値があがり、その後急降下してしまう状態。機能性低血糖症を抱えている方に多い。

血糖値が下がりすぎてしまうと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が足りなくなってしまいます。すると、最悪の場合は意識障害や死に至る恐れがあるため、身体は全力で阻止しようと「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」などのホルモンを分泌。これらホルモンは、体内のタンパク質からブドウ糖を合成し、血糖値を上げてくれる作用もあります。しかし、これらホルモンは同時に交感神経を刺激してしまうため、イライラしたり攻撃的になったり、不安な気持ちになったりと様々な精神的不調も引き起こしてしまうのです。

機能性低血糖症や乱高下型の低血糖症では、このような血糖値スパイクが一日に何度も引き起こされています。一日の間に気分の波が大きく揺れ動くことから、「うつ病」や「パニック障害」などの精神疾患と間違えられてしまうことも少なくありません。しかも、抗うつ剤などの精神薬を処方されるケースも多く、低血糖症に対して精神薬による治療を行っても、低血糖症自体が治るわけではありません。

また、機能性低血糖症では甘い物や炭水化物の摂取を控えるようアドバイスされることがあります。これは甘い物や炭水化物に含まれる糖質が血糖値の乱高下やスパイクを引き起こす原因とされているからですが、それは間違いです。

根本はインスリンの働きが低下していることであり、炭水化物や糖質の摂取が原因で機能性低血糖症を引き起こしているわけではありません。むしろ、炭水化物の摂取量を減らしてしまうことによって必要なカロリーが確保出来なくなってしまったり、腸内環境が悪くなったりして低血糖症が酷くなる恐れもあります。もちろん、甘い物や炭水化物の摂りすぎはよくありませんが、だからと言って炭水化物の摂取量を減らしても機能性低血糖症は改善しません。

機能性低血糖症の根本原因は、インスリンの効きが悪くなったことによる血糖値の乱高下と低血糖時におけるホルモンの分泌過剰が問題です。このインスリンの働きが低下する原因として、ピロリ菌の感染による慢性炎症が関係しています。このことから、機能性低血糖症の症状を抱えている場合はインスリンの働きを改善させることが重要です。そのためにも、原因の1つとなるピロリ菌に感染していた場合はピロリ菌の除菌を行う事も検討してみてください。

ナンナン

なるほど…。
ピロリ菌に感染すると慢性胃炎になって、
これがインスリンの働きと関係があるんだね

はる かおる

そうなんだ。
だから、ピロリ菌の感染は低血糖症以外にも
糖尿病のリスクが高まると言われているよ。

糖尿病はインスリンの働きが落ちて血糖値が
下げられなくなってしまう病気。
このあたりのメカニズムは低血糖症も同じだね

ナンナン

ピロリ菌の感染は糖尿病とも関係あるのか…

はる かおる

うん。
しかも、ピロリ菌と低血糖症の関係はこれだけじゃない。
胃腸機能が低下することで、他にも低血糖症の原因となる
病気に発展していくことがあるよ。

次は、ピロリ菌感染と低血糖症の他の関連も見ていこう。

胃腸機能の低下から更なる糖代謝悪化の悪循環へ

ピロリ菌感染によって引き起こされる低血糖症は、血糖値の乱高下による機能性低血糖症以外にもあります。それが、消化吸収能力の低下によって引き起こされる「無反応性低血糖症」です。

無反応性低血糖症とは、何を食べても血糖値の上昇が殆ど見られない低血糖症のこと。空腹時血糖、食後血糖値共に80を下回っている状態が続いている場合は、無反応性低血糖症と判断することが出来ます。

この無反応性低血糖症の原因はいくつかありますが、原因の1つとして考えられるのが消化吸収能の低下です。私達が食べた物は胃で消化され、小腸で吸収されて利用されています。この消化吸収能が低下してしまうと、食べた食べ物がうまく消化吸収出来なくなり、身体が栄養不足に陥って血糖値が正常範囲まで上げられなくなってしまいます。

この消化吸収能が低下してしまう主な原因が、ピロリ菌の感染による「慢性胃炎」「萎縮性胃炎」です。

https://www.pylori-story.jp/disease/disease/gastritis/より

例えば、私達が摂ったタンパク質は胃でアミノ酸まで消化し、小腸で吸収されています。このタンパク質をしっかり吸収するためには胃の働きが重要で、胃酸がしっかり分泌されていることが必要です。健康な人であれば十分な胃の働きと胃酸分泌量がありますが、何らかの原因でピロリ菌に感染していると、ピロリ菌の出す毒素によって胃粘膜に炎症が発生していきます。この炎症が慢性的に続くことによって胃の粘膜がうすくやせてしまう「萎縮」が進み、萎縮が進むと胃の粘膜の胃液や胃酸などを分泌する組織が減少して「萎縮性胃炎」の状態に陥ってしまいます。

萎縮性胃炎の状態では、健康な胃の状態に比べて胃粘膜が薄くなり、胃酸の分泌量が低下します。この胃酸の分泌量が不十分の場合は、タンパク質をアミノ酸まで消化することが出来ません。すると、せっかく摂ったタンパク質が小腸で吸収出来ず、食べていても栄養不足に陥ってしまいます。

特に、ピロリ菌感染による胃腸機能低下では、ビタミンB12や葉酸、タンパク質の吸収がうまくいかなくなり、貧血を起こしやすくなります。ピロリ菌の感染によって引き起こしやすいのは主に「鉄欠乏性貧血」と「大球性貧血」の2つです。

鉄欠乏性貧血とはその名の通り鉄分の摂取不足や吸収不全によって引き起こされる貧血で、貧血の中でも最も多い原因の1つです。ピロリ菌は上述したように胃腸の粘膜を傷つけ、胃腸機能を低下させることから、タンパク質の消化や鉄の吸収を妨げる原因になります。この鉄の吸収には胃酸の助けが必要で、胃炎などによって胃酸の分泌量が減少していた場合は、鉄分が十分に吸収出来なくなります。加えて、タンパク質は赤血球やヘモグロビンを作る材料として必要で、タンパク質が足りなくなると貧血が進行します。このことから、ピロリ菌感染では鉄欠乏性貧血を引き起こしやすくなります。

また、ピロリ菌感染による胃腸機能低下では、大球性貧血を引き起こしやすくなる事も挙げられます。大球性貧血とは、酸素を運ぶ役割を持つ赤血球の1つあたりの大きさが通常よりも大きくなることで、赤血球が壊れやすくなったり寿命が短くなったりして、酸素が全身に運べなくなる貧血のことです。大球性貧血に陥る原因は主にビタミンB12と葉酸の不足による物ですが、これもピロリ菌感染による胃腸機能の低下と関連があります。

ビタミンB12は肉に多く含まれているビタミンで、葉酸は葉物の野菜に含まれているビタミンです。どちらも体内に吸収するためには胃酸による助けが必要で、胃酸の分泌量が低下している場合にはこれら栄養素が十分に吸収出来なくなります。その結果、ビタミンB12と葉酸の不足が加速し、大球性貧血を引き起こす原因となります。

実は、これら貧血も低血糖症を引き起こす主な原因の1つです。鉄は、全身に酸素を運ぶためのヘモグロビンの材料して使われる以外にも、全身の細胞がエネルギーを生み出す際の補酵素として使われています。この酸素や補酵素の鉄が足りなくなってしまうことで、ミトコンドリアがエネルギーを生み出す際に糖質などが十分に使えなくなり、血糖値の乱高下や機能性低血糖症へと繋がる恐れがあります。そのため、ピロリ菌感染症によって貧血を抱えている場合は、貧血改善も必要です。

この貧血改善について詳しくは、下記の記事で解説していますので参考にして下さい。

それから、ピロリ菌の感染によって低血糖症を引き起こす主な理由としては、タンパク質が不足することによって血糖値をコントロールするために必要なホルモンの合成材料が足りなくなってしまうことも関係しています。

例えば、血糖値を下げてくれる「インスリン」というホルモンや、血糖値を上げてくれる作用のある「アドレナリン」や「ノルアドレナリン」「コルチゾール」などのホルモンはすべてタンパク質を材料に作られています。タンパク質不足になってしまうということは、これら血糖値をコントロールするためのホルモンの分泌量が減ってしまう事でもあります。

また、タンパク質不足はインスリンの合成不足を招く以外にも、筋肉量の低下を招きます。この筋肉量の低下も低血糖症の原因です。理由は、私達の身体は筋肉を動かしたり脳を働かせたりするために「ブドウ糖」をエネルギー源として貯蔵、利用しています。このブドウ糖は筋肉にも貯蔵されており、低血糖になった際には必要に応じて利用することで低血糖症を防ぐ仕組みが備わっています。

この時、ピロリ菌感染などによってタンパク質不足が進行していると、筋肉の元となるタンパク質が不足して筋肉量が低下しやすくなります。筋肉量が低下すると貯蔵できるブドウ糖の量も減ってしまい、正常な血糖値を維持できなくなってしまうのです。

肝機能低下や筋肉量の低下は、貯えられるグリコーゲンの貯蔵量が低下に繋がる。

加えて、筋肉量の減少はブドウ糖をエネルギーとして利用する量が減ってしまうことに繋がります。私達が摂取したブドウ糖は、筋肉を動かしたり体温を維持したりするエネルギーとして使われています。筋肉量が低下するということは、これら基礎代謝や筋肉を動かすエネルギーの消費量が減ってしまうということです。エネルギーとして消費できなかったブドウ糖は血中内に溢れ、そのぶん血糖値も急上昇しやすくなってしまいます。このことから、タンパク質不足や筋肉量の低下は低血症の発症に繋がってしまう1つの原因です。

しかも、筋肉量が減ることで低血糖症に陥る原因はこれだけではありません。筋肉量の低下は脂肪肝など異所性脂肪が付いてしまう原因となり、これらは更に糖代謝を悪化させてしまうのです。

筋肉量の低下は脂肪肝の原因に。脂肪肝は糖代謝を更に悪化させる

筋肉量の低下は、更なる糖代謝の悪化に繋がります。それが、脂肪肝など異所性脂肪が付くことによる新たな病気です。

異所性脂肪とは、肝臓や膵臓、心臓など本来脂肪が付くはずがない臓器に脂肪が蓄積してしまう状態のことです。この異所性脂肪が肝臓や膵臓、筋肉などに付いてしまうことで、インスリンの分泌が減ったりブドウ糖の貯蔵、利用量が減ったりして、更なる低血糖症の悪化を招いてしまいます。

本来脂肪が付かない臓器に脂肪が蓄積する異所性脂肪。痩せている人にも多い。

この異所性脂肪が臓器に付いてしまう理由の1つとして、筋肉量の低下が上げられます。先ほども解説した通り、筋肉量の低下はブドウ糖をエネルギーとして貯蔵、利用する量が減ってしまうことに繋がります。ブドウ糖をエネルギーとして使えなくなってしまうということは、そのぶん血糖値も急上昇しやすくなるということです。

急上昇した血糖値は大量のインスリンを分泌して下げることになり、インスリンの働きによってブドウ糖はすべて中性脂肪として身体に貯えられてしまいます。この時に余分な脂肪が臓器に貯蔵されることで、脂肪肝など異所性脂肪の発症に繋がってしまうのです。

脂肪肝発症のメカニズム。糖質や脂質などエネルギーとして使えずに余った物が脂肪として肝臓に蓄積する。

この異所性脂肪の中でも特に脂肪が溜まりやすく、低血糖症と関連が深いのが「肝臓」です。肝臓は筋肉と同じように、「グリコーゲン」という貯蔵型のブドウ糖を貯える働きがあります。このグリコーゲンが、血糖値が下がったときなどに必要に応じてエネルギーとして利用されているのは、筋肉に貯えられているグリコーゲンの働きと同じです。

この時、筋肉量の低下などによってブドウ糖の消費量が落ちると、使い切れなかったブドウ糖が肝臓内に溢れてしまいます。一定量は肝臓内でグリコーゲンとして貯蔵できますが、一定量を超えるとそれ以上は貯蔵することが出来ません。貯蔵できなかったブドウ糖は、脂肪として肝臓に蓄積してしまいます。こうして脂肪が肝臓に蓄積していくと「脂肪肝」となり、やがて「肝炎」や「肝硬変」などの病気へと進行する原因となります。

内臓脂肪と脂肪肝の関係。内臓脂肪が多い事よりも脂肪肝がある方がインスリンの働きが低下する。

そして、この脂肪肝を抱えているとインスリンの働きが悪くなる事が分かっています。順天堂大学の研究グループが正常体型に見える人々を調べたところ、内臓脂肪が無くても脂肪肝があるとインスリン抵抗性が高く、逆に内臓脂肪があっても脂肪肝が無ければインスリン抵抗性が低いという事が分かりました。

インスリン抵抗性とは、インスリンの働きが落ちている状態のことです。インスリンの働きが落ちていると、血糖値をうまく下げられなくなり、血糖値が乱高下する原因となります。このため、痩せているように見える人でも、脂肪肝や異所性脂肪の状態によっては機能性低血糖症などのリスクが高まってしまうのです。

また、脂肪肝になっていると肝臓に貯えられる「グリコーゲン」の量も減ってしまうことが明らかになっています。これは、肝臓に脂肪が付くことで肝機能が低下してしまうためです。グリコーゲンは、血糖値が下がったときなどに必要に応じて利用され、低血糖症になるのを防いでくれています。このグリコーゲンの貯蔵量が減ってしまうことで、血糖値を正常範囲に保つことが出来なくなり、低血糖症に陥ってしまうリスクが高くなります。

このようなことから、脂肪肝など異所性脂肪と低血糖症には深い関係性があります。従来、この脂肪肝にかかる人と言えば、お酒をよく飲む人がかかるという認識でした。しかし、近年ではお酒を全く飲まない方でも脂肪肝になったり低血糖症にかかってしまう方も増えてきています。この理由としては、炭水化物や甘い物の摂りすぎもありますが、ピロリ菌感染などによる消化能力低下やタンパク質不足、運動不足も関係しています。
低血糖症は糖代謝の悪化だと思われていますが、「タンパク質の代謝能力が低下すること」も根本原因としているんですね。

このように、タンパク質が上手く消化吸収出来なくなる事は、血糖値の正常なコントロール能力が失われてしまうことに繋がります。特にピロリ菌感染によるタンパク質の消化能力低下は著しく、脂肪肝や筋力低下、低体重などに繋がりやすい病気です。他にも、消化吸収能力が低下すると腸内環境も悪化します。その典型的な症状が、小腸内細菌増殖症やリーキーガット症候群などです。このような腸内環境の悪化も低血糖症と関連があることから、ピロリ菌の感染はますます血糖コントロール能力が低下してしまう原因になりえます。

消化能力の低下から腸内環境が悪化。腸内環境の悪化が糖代謝悪化の原因に。

上述したようにピロリ菌に感染すると、ピロリ菌の出す毒素によって胃粘膜に炎症が発症し、慢性胃炎や萎縮性胃炎となって胃腸の消化能力が低下します。このことから、タンパク質がうまく消化吸収できなくなり、タンパク質不足に陥ってしまうことは解説しましたよね。では、消化できなかったタンパク質はいったいどこにいってしまうのでしょうか?

この消化できなかったタンパク質は小腸や大腸にそのまま流れ、吸収出来ずに悪玉菌のエサとなってしまいます。悪玉菌のエサが増えることで腸内に悪玉菌が増殖し、これが炎症の元となって更なる低血糖症の悪化を引き起こしてしまう原因になってしまうのです

タンパク質の消化吸収の過程。主に胃で分解され、次に膵液によりアミノ酸まで消化。アミノ酸が小腸上皮細胞から吸収される。

ここで、タンパク質の消化吸収についておさらいしましょう。タンパク質をしっかり消化するためには、胃から分泌されている「胃酸」と「ペプシン」という消化酵素が必要です。これら消化酵素でタンパク質から「ペプチド」という状態になり、次に十二指腸で分泌されるすい液によってアミノ酸まで分解されます。タンパク質は、このアミノ酸まで分解されて、初めて吸収することが出来ます。

もし、タンパク質がアミノ酸にまで十分に消化できなかった場合は、分子の大きいまま小腸や大腸へと運ばれてしまいます。小腸や大腸に運ばれた未消化のタンパク質は悪玉菌の餌となり、腸内環境が悪化します。腸内環境の悪化は腸粘膜を炎症させ、炎症によってインスリンの働きを低下させます。このような腸内環境が悪化する原因として近年注目されているのが、「リーキーガット症候群」や「SIBO(腸内細菌増殖症)」と呼ばれる疾患です。

リーキーガット症候群とは、食べ物の栄養を吸収する小腸の粘膜が炎症によって弱り、腸粘膜の細胞同士の間に隙間が出来てしまう状態のことです。この隙間から本来吸収されるはずのない未消化の食べ物や細菌などが血液中に入り込み、免疫が過剰に反応してアレルギー反応や慢性的な炎症を引き起こしてしまいます。

腸粘膜同士の繋がりが弱まることで、未消化の食べ物や細菌が血管内に侵入してしまう状態

健康な腸の粘膜では「タイトジャンクション」と呼ばれる腸粘膜同士の結びつきがしっかりしていて、腸粘膜の隙間から異物が血管内へと漏れ出ることはありません。

しかし、リーキーガット症候群の状態では、このタイトジャンクションの結びつきが弱くなってしまっています。ここから隙間が出来て、未消化のタンパク質や細菌などが血管内へ侵入します。これらを免疫細胞が異物と捉え、攻撃することで様々なフードアレルギーや炎症を引き起こしてしまう原因になるのです。

この時、身体はアレルギー反応を抑えようと副腎から「副腎皮質ホルモン」を分泌します。副腎皮質ホルモンは炎症を抑えたり免疫力を抑制したりする作用があるステロイドの一種です。他にも、副腎は血糖値をコントロールするためのアドレナリンやノルアドレナリン、ストレスに対抗するためのコルチゾールなどのホルモンを分泌しています。副腎がこれらのホルモンを出し続ける状態が続くことによって副腎機能が低下し、ホルモンの分泌量が低下してしまうことがあります。これがいわゆる「慢性疲労症候群」や「副腎疲労」と言われる状態です。

慢性疲労症候群や副腎疲労の状態では、ホルモンの分泌量が減ることでさらなるアレルギーの悪化や炎症が慢性化してしまいます。このアレルギーや炎症が慢性的に続くことで、TNF-αの分泌が亢進し、インスリンの働きが悪くなってしまいます。また、血糖をコントロールするためのアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌出来なくなることで血糖コントロール機能がドンドン低下し、低血糖症を引き起こしてしまうのです。

このリーキーガット症候群は機能性低血糖症や無反応性低血糖症の原因にもなっており、現時点で低血糖症を抱えている方なら、既にリーキーガット症候群になってしまっている可能性が高いです。特に下記の症状に当てはまる項目が多いようでしたら、リーキーガット症候群も疑いましょう。

リーキーガット症候群で引き起こされる主な症状。低血糖症や糖尿病の原因にもなる

また、リーキーガット症候群と同じく腸内環境が悪化する原因といわれているのが、「SIBO(腸内細菌増殖症)」と呼ばれる疾患です。SIBOとは、その名の通り小腸に細菌が増殖してしまう病気のことです。小腸内に細菌が増殖してしまうことで、これら菌が私達が食べた食べ物をエサに腸内で大量のガスを発生させます。

この結果、お腹が張ったり便秘や下痢になったり、食べていても栄養が吸収出来ずに栄養不足になるなど、様々な不調が表れます。

本来、小腸には少ない数の細菌しか棲息していない。この細菌が増えすぎることによって小腸内細菌増殖症を引き起こす。

本来、小腸には大腸と比べるとかなり少ない数の細菌しか棲息していません。これは、本来であれば胃酸によって食べ物に付着している雑菌が殺菌されたり、胆のうから分泌される胆汁によって殺菌されたりしているためです。

また、これら胃酸や胆汁酸から菌が生き残ったとしても、空腸や回腸と呼ばれる部分では腸の動きが激しく、流れが速いために簡単には増殖することは出来ません。このことから、健康な人の小腸では細菌が増殖することは殆ど出来ないのです。

しかし、SIBOの状態では健康な腸の人と比べて10倍近くの特定の腸内細菌が激増してしまっています。この菌が増殖してしまう理由としては、ピロリ菌に感染していて胃酸の分泌量が落ちていたり、胃や腸の働きが落ちていたりすることなどが挙げられます。胃酸の分泌量が減っている場合は、食べ物に付着している菌が胃酸で十分殺菌する事が出来なくなります。

また、胃酸の分泌量が減っていることによって十分な消化が出来なくなり、未消化の食べ物が悪玉菌のエサとなってしまいます。この2つが同時に重なる事で小腸内に細菌とエサが流れ込み、本来増殖しないはずの小腸内で大量の腸内細菌が増殖してしまう結果になってしまうのです。

では、小腸内で大量の腸内細菌が増殖することでどのような悪影響が引き起こされるのでしょうか。まず、小腸内で大量に増殖した菌は、特定の糖類をエサに大量のガスと毒素を発生させます。このガスは水素やメタンなどで、臭いおならの原因になったり、お腹がガスでパンパンになるなどの症状を引き起こします。そして、この大量に発生したガスは腸の粘膜を風船のように膨らませてしまうことから、腸粘膜同士の結びつきである「タイトジャンクション」の結着力が低下してしまいます。腸粘膜同士に隙間が出来て、リーキーガット症候群へと発展してしまうのです。

SIBOやリーキーガット症候群になっていると、腸内細菌が出す毒素や血管内に侵入する異物によって粘膜や体内に炎症が発生し、低血糖症を引き起こす原因になります。特に、ダメージが大きいのが「肝臓」です。小腸と肝臓は門脈という血管で繋がっており、小腸から吸収した栄養は最初に肝臓に運ばれます。この時に分子の大きい物質や細菌から分泌された毒素が血管内に漏れ出ると、肝臓にもダメージを与えて炎症や脂肪肝、繊維化を引き起こしてしまいます。

この脂肪肝や炎症が発生することによってインスリンの働きが低下することから、機能性低血糖症や糖尿病を発症する原因になります。他にも、SIBOやリーキーガット症候群では栄養の吸収阻害が起こることで栄養が吸収出来なくなり、無反応性低血糖症へと繋がる原因と考えられています。

このように、ピロリ菌感染による消化能力の低下は腸内環境の悪化へと繋がり、腸内環境の悪化は低血糖症の発症と発展することから、ピロリ菌の感染と低血糖症には深い関係があるのです。

ナンナン

ピロリ菌に感染していると
腸内環境まで悪くなっちゃうのか❗

はる かおる

そうだよ。
腸内環境の悪化から、脂肪肝など
低血糖症の原因に発展してしまうんだ。

ナンナン

うぅ……、恐るべしピロリ菌…
もたもたしてないで、早く除菌した方が良いね。

はる かおる

うん。
でも、ピロリ菌の除菌治療を受ける
クリニックは慎重に選んだ方が良いよ。

なんせ、除菌に失敗することもあるからね。

ナンナン

除菌に失敗❗❓
クリニックってどこも同じじゃないの❓❓

はる かおる

いやいや、全然違うよ。
特に除菌治療については胃カメラを扱う技師の腕にもよる。
腕の良い技師がいるクリニックを選ぶのがポイントだね。

あなたの低血糖症の原因、もしかしてピロリ菌が潜んでいるかも?
ピロリ菌に感染しているかチェックするには?

ここまで、ピロリ菌感染による低血糖症との関連や、消化能力の低下から低血糖症へと発展する仕組みについて解説してきました。特に、低血糖症を発症する要因としてタンパク質の消化能力低下やタンパク質不足は大きく関係しています。

もし、今あなたが低血糖症の症状を抱えている状態なら、ピロリ菌感染によって胃腸機能が低下し、これが原因で低血糖症を発症している可能性も考えられます。低血糖症の根本原因から改善させるためにも、まずはご自身にピロリ菌の感染が無いかどうかを調べてみましょう。

ピロリ菌に感染しているかどうかは一般的に「胃カメラ」によって検査します。でも、いきなり胃カメラの検査を受けるのは抵抗がありますよね。胃カメラでは鼻や口からカメラを挿入し、胃粘膜の状態を直接目視します。この時に鼻や喉に麻酔を使ってカメラを挿入する際、苦痛を伴う方も少なくありません。このため、いきなり胃カメラを受けるのは抵抗がある方も多いかと思います。

ですが、いきなり無理して胃カメラを受けなくても大丈夫です。ピロリ菌に感染しているかどうかは、血液検査である程度知ることが出来ます。これなら、胃カメラを受けるよりも負担がありません。まずは血液検査を受けて、ピロリ菌の感染状態や胃粘膜の状態、タンパク質の消化能力を調べて見てください。

血液検査で分かる胃の状態。主に胃酸の分泌量と胃粘膜、萎縮の状態、ピロリ菌感染の有無が分かる。

血液検査の項目としては、胃酸の分泌量を表すPG1や粘膜の炎症程度を表すPG2、胃粘膜萎縮の程度を見るPG1/2比、ピロリ菌感染の有無を調べるHp抗体などがあります。このHp抗体の数値が10以上だった場合は、ピロリ菌に感染している可能性があります。Hp抗体は「ヘリコバクター・ピロリ抗体」と言って、免疫機能がピロリ菌と闘っていると増える抗体のことです。もしこの抗体の数値が10以上や、9以上など10に近い場合は次に説明する「胃カメラ」を受けてピロリ菌がいるかどうかを確認してください。

この他、胃の状態を知る方法として、PG1やPG2などがあります。ピロリ菌に感染していると胃粘膜に炎症が発生したり萎縮が発生する事から、PG1は減少、PG2は上昇する傾向にあります。例えば、健康な人であればPG1が50、PG2が5といった感じに対し、ピロリ菌に感染している場合はPG1が20、PG2が10のようにPG1が減少、PG2が上昇します。このPG1の数値からPG2を割るとPG1/2比となり、この数値が3.1を下回るようなら胃粘膜に萎縮が起きている可能性が高いです。(例 50÷5=10、20÷10=2)

もしPG1の数値が低い場合は、胃酸の分泌量が少なく、タンパク質をしっかり消化吸収出来ていない可能性が高いです。また、胃粘膜の炎症や萎縮があるとタンパク質が上手く吸収できなくなってしまいます。

また、人によってはピロリ菌に感染していなくてもPG1の数値が低かったり、PG2の値が高かったりする場合があります。この場合もピロリ菌に感染しているときと同じく消化能力が落ちていると判断出来ますので、これらの検査を参考に、タンパク質がしっかり消化吸収出来ているかを確認してみましょう。

ちなみに、過去にピロリ菌の除菌をしている場合は、ピロリ菌の除菌に成功していてもピロリ菌抗体が残る場合があります。胃カメラによる目視でピロリ菌感染が否定された場合は、ピロリ菌抗体が10以上あったとしても問題ありません。

また、血液検査によるピロリ菌の検査は、血液中に含まれるピロリ菌の抗体量を調べる検査です。ピロリ菌の有無を直接調べているわけではないので注意して下さい。このため、ピロリ菌抗体の数値が高かった方や、PG1の胃粘膜の炎症が高かった方、PG1/2比の数値が3.1を下回っている方は、胃カメラによる直接の目視が必要です。当てはまった方は、ピロリ菌の感染有無を確定させるためにも、必ず専門のクリニックで胃カメラの検査を受けましょう。

ここでご紹介した血液検査や胃カメラの検査は、後述する「オーソモレキュラー療法」でも受ける事が出来ます。特に胃カメラは検査技師の腕前によって診断が大きく左右されることから、クリニック選びが最も重要です。近いからといって近所のクリニックで安易にピロリ菌の検査や除菌を受けると、技師の腕前によってはピロリ菌が見つけられなかったり除菌に失敗したりする可能性もあります。このようなリスクを減らすためにも。胃カメラやピロリ菌の除菌を受けるクリニックは、技師の腕が良い信頼出来るクリニックを選んで下さい。

胃カメラは技師の技量による。ピロリ菌の検査、除菌は腕の良い技師がいるクリニックで受けましょう

ピロリ菌の除菌において、何よりも避けたいことがあります。それが「検査技師の技量不足による発見の遅れ」「ピロリ菌の除菌に何回も失敗すること」です。

先ほども触れましたが、胃カメラは目視で胃粘膜の状態を直接確認する為、カメラの操作や診断には長年の経験と知識が必要になります。中には熟練の技師でもピロリ菌感染の有無や除菌の必要性を判断するのが難しい場合もあり、この判断によってはピロリ菌の存在を見逃してしまうこともあり得ます。

このことから、胃カメラを受ける際やピロリ菌の除菌をする場合は、少し遠くても技師の腕が良い信頼出来るクリニックを選んでいただくのがオススメです。

クリニックを選ぶときのポイントとしては、ピロリ菌の除菌に関して昔から精通している所を選ぶことが挙げられます。実は、ピロリ菌の除菌が健康保険適用になったのは2000年の11月からです。この時はまだ胃潰瘍と十二指腸潰瘍を発症した方に限定されており、しかも一度除菌に失敗したら次は健康保険適用外の状態でした。

その後、2007年8月に一時除菌不成功時における二次除菌が保険適用可となり、2010年6月にようやく慢性胃炎も含めた早期胃がんに対する内視鏡的治療後の患者さんにも保険適用となりました。

つまり、ピロリ菌の除菌が保険適用として確立されたのはかなり最近のことです。その昔まではピロリ菌に感染していても自費診療で対処するしか無く、そもそもピロリ菌の除菌や治療自体が世間から認知されていない状態でした。このため、胃カメラやピロリ菌の除菌に対応したクリニックが増えてきたのも、ごくごく最近のことなのです。

その点、分子栄養ナビが推奨しているKYBクラブでは、ピロリ菌の治療が保険適用になる前から消化器専門の医師と提携し、ピロリ菌の除菌や治療に取り組んできました。これは、分子整合栄養学の第一人者でもありKYBクラブ創立者でもある金子雅俊先生が、バリー・マーシャル博士との直接対談を通じて早くからピロリのリスクや除菌についての知識を深めていたためです。

KYBクラブ創設者の金子雅俊先生とバリー・マーシャル博士。金子先生はピロリ菌の除菌が保険適用になる前からその治療に取り組んできた。

このような歴史から、KYBクラブの活動がピロリ菌除菌治療の保険適用にも大きな影響を及ぼしました。現在のピロリ菌除菌が保険適用になったのも、ひとえに金子雅俊先生やKYBクラブの活動があってこそとも言えるでしょう。KYBクラブが蓄積してきたピロリ菌に関する知識や除菌ノウハウは、ピロリ菌の除菌が保険適用になった現在でも活かされています。

また、バリー・マーシャル博士との交流は現在でも続いており、KYBクラブではバリー・マーシャル博士を招いてのシンポジウムやコンベンションなども開かれています。

KYBクラブではバリー・マーシャル博士との交流が深い

このように、KYBクラブはピロリ菌除菌に関するエキスパート的な存在です。古くからピロリ菌の除菌治療に精通しているクリニックや医師とも連携しており、胃カメラの腕や除菌に関する知識も折り紙付きです。

分子栄養療法ナビでは、そんなピロリ菌の治療に精通しているクリニックをご紹介できます。消化器内科と聞くとどこでも一緒のような気がしますが、その知識や腕にはかなりの差があります。特に出来たばかりのクリニックや、あまり経験の無い技師では、ピロリ菌の発見に遅れたり除菌に失敗したりするリスクもありますので注意しましょう。

ピロリ菌の除菌に精通しているクリニックのご紹介は、後述するオーソモレキュラー療法を受けて頂く事でご紹介可能です。ご希望の方は、是非オーソモレキュラー療法を受けてみて下さい。

ナンナン

なるほど。
ピロリ菌の除菌は技師の腕にかなり左右されるんだね。
てっきりどこも同じかと思って近くのクリニックに
行くところだったよ💧

はる かおる

うん、技師の腕の差は大きいよ。
ナンナンには、胃カメラの腕に定評のある
消化器内科を紹介してあげるね。

ナンナン

ありがとう❗
じゃあ、早速ピロリ菌の除菌治療に行ってくる❗

はる かおる

あ、ちょっと待った❗
ピロリ菌が見つかっても、いきなり除菌すると
失敗するかもよ。

除菌の成功確率を上げるためにも、栄養補給してから
除菌開始するのがオススメだね。

ピロリ菌が見つかってもいきなり除菌はNG! 除菌成功率を高める分子栄養学的アプローチとは。

次に、ピロリ菌が見つかった場合のアプローチ方法についてです。
多くのクリニックでは、ピロリ菌が見つかった場合は抗生物質を服用して除菌することになるかと思います。しかし、ピロリ菌の感染が見つかったからといって、すぐに除菌を開始してはいけません。実は、ピロリ菌の除菌が成功するかどうかは「栄養状態」によって決まります。この栄養状態が悪い状態でいきなりピロリ菌の除菌をしてしまうと、抗生剤を服用した事による強い副作用が発生したり、ピロリ菌の除菌失敗率が上昇したりしてしまうのです。

ビタミンDの血中濃度が高いほどピロリ菌の除菌成功率が高く、ビタミンDの血中濃度が低いほどピロリ菌の除菌失敗率が高い。

特に、血中のビタミンD濃度はピロリ菌除菌の成否に大きく関係しています。ビタミンDといえばカルシウムの吸収促進や骨の成長促進効果が有名ですが、実はそれだけではありません。ビタミンDには免疫を調整する働きや、胃や腸の粘膜を強くする働きがあります。他にも、糖尿病や自閉症、妊娠しやすい身体作りや花粉症などアレルギーにも効果があると言われています。

このビタミンDの血中濃度が20ng/mL以上あるグループと、20ng/mL以下のグループのピロリ菌除菌成功・失敗率を調べた結果が上図のグラフです。その結果、20ng/mL以上のグループはピロリ菌の除菌成功率が86%と高く、逆に20ng/mL以下のグループではピロリ菌の失敗率が75%と高い傾向にありました。

つまり、ビタミンDの血中濃度が高い人はピロリ菌の除菌が成功しやすく、逆にビタミンDの血中濃度が低い人ほどピロリ菌の除菌に失敗してしまう確率が高くなってしまうのです。この理由としては、ビタミンDには免疫を調整する働きや、胃や腸の粘膜を強くする働きが関係していると言われています。

特に、ビタミンDはピロリ菌の抗体産生を促進する作用があることから、ビタミンDはピロリ菌抗体の産生量を介してピロリ菌に対する抵抗力を強めてくれるという研究結果があります。また、ピロリ菌は胃の粘膜に住みつくので、胃の粘膜が丈夫であればその分ピロリ菌の増殖を防いだり感染を防いだりする力が強まるのです。

このような結果から、栄養が不足している状態でいきなりピロリ菌の除菌を開始してしまうと、ピロリ菌の除菌に失敗してしまう確率が高くなってしまいます。加えて、栄養不足の状態では抗生物質服用時の副作用も強く出る傾向にあり、強い副作用が出た場合は除菌治療を全面的に中止する場合もあります。

ピロリ菌の除菌時に使用する抗生物質の副作用。栄養欠損の状態だと副作用が強く出るリスクが高い。

一般的に抗生物質服用時の副作用発生頻度としては14%〜45%程度と言われており、主な症状としては下痢や軟便、味覚障害や口内炎、皮疹(ひしん)などがあります。この副作用が起きる原因としては、抗生剤を服用すると腸内細菌が死んで腸内細菌叢が乱れてしまうことが原因です。

腸内には善玉菌と悪玉菌が住んでおり、この菌のバランスで健康が保たれています。抗生剤を服用すると善玉菌も悪玉菌も含めてすべてを殺菌してしまうことになるため、腸内環境が乱れて下痢や軟便、腹痛や便秘といったお腹の調子が悪くなる副作用が引き起こされるのです。

また、ビタミンB群不足や貧血など栄養状態が悪いときは、抗生剤服用時に口内炎や舌炎などの副作用が強く出る傾向があります。軽い症状なら除菌治療が続行できますが、強い副作用が出た場合は除菌を全面的に中止する場合もあります。しかも、ピロリ菌の除菌に失敗したからといって、何度でも除菌治療が行えるわけではありません。なぜなら、ピロリ菌に対して一度使用した抗生剤は、ピロリ菌に耐性が付いてしまって二度と使えなくなってしまうからです。このため、ピロリ菌の除菌で使用できる抗生剤の種類には限りがあります。加えて保険適用でピロリ菌の除菌が出来る回数にも制限があり、3回失敗するとそれ以降は保険が適用できなくなります。

このことから、ピロリ菌を除菌する際はまずしっかりと栄養補給を行って、ピロリ菌の成功率を上げておくことが重要です。ピロリ菌の除菌に失敗して除菌治療を何度も受ければ、その分だけ身体に大きなダメージがかかります。いくら保険適用といえど、除菌治療にはお金もかかりますし、クリニックに通う手間もかかります。1回で除菌が成功するなら、それが一番良いですよね。

ですので、ピロリ菌の除菌前と除菌後はしっかりと栄養補給を行って、ピロリ菌の成功率を上げておきましょう。除菌開始前はビタミンDを中心に粘膜を強化しておくことが重要です。また、除菌後は乱れた腸内細菌叢を回復させるためにも、プレ・プロバイオティクスを中心とした腸ケアを行って下さい。この除菌後のアプローチを疎かにすると、腸内環境が悪化してうつ病に繋がったり、肥満や糖尿病の発症、低血糖症が治らなかったりなどの健康状態が悪化する原因にも繋がる恐れがあります。下記のアプローチを参考に、ピロリ菌の除菌開始前と除菌後のケアを行うようにしましょう。

KYBクリニックが推奨するピロリ菌除菌栄養アプローチ。検査前後に行う事が望ましい。

ピロリ菌除菌の前後に行う栄養アプローチ

  • 消化酵素
  • グルタミン
  • ビタミンD
  • ビタミンA
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • 亜鉛
  • プロバイオティクス
  • プレバイオティクス

ピロリ菌の除菌前に行う栄養アプローチは、ピロリ菌除菌の1ヶ月~2週間前を目安に、ご自身の状態を確認しながら行って下さい。先ほども解説しましたが、血中のビタミンDの濃度が低い場合はピロリ菌の除菌に失敗してしまう確率が高くなります。この血中のビタミンD濃度は血液検査を受けることで分かりますので、現在ご自身がどれくらいビタミンDの血中濃度があるのかは事前に調べておきましょう。

ちなみに、グルタミンと亜鉛は腸粘膜のケアに必要な栄養素で、この2つに加えてビタミンAとビタミンDも粘膜のケアに必要な栄養素です。この2つは協力して働くのでセットで摂る方が効果的です。その他、ビタミンB群やビタミンCも除菌時の副作用を減らしたり免疫力を高めるのに有効ですので、これらはなるべくセットで摂るようにして下さい。加えて、胃の消化能力を助けるためにも消化酵素による消化サポートも同時に行うようにしましょう。

これらの栄養アプローチは、どのくらいの量を補給すれば良いのかについても個人差があります。最適な補給量については、後述するオーソモレキュラー療法の血液検査を受けてみて下さい。

それから、ピロリ菌の除菌では抗生剤を使うため、除菌前後でプレ・プロバイオティクスを用いた腸ケアが重要になります。「除菌前に腸ケアを行っても結局抗生剤で腸内細菌がすべて死んでしまうのでは?」と思うかも知れませんが、これをやっておくのとやらないのとでは、副作用の発生率や治療後の回復速度に大きな差が出てきます。

先ほども解説しましたが、この除菌前後のアプローチを疎かにすると、腸内環境が悪化してうつ病に繋がったり、肥満や糖尿病の発症、低血糖症が治らなかったりなどの健康状態が悪化する原因にも繋がります。せっかくピロリ菌の除菌が完了しても、その他の病気のリスクが上がったり体調不良になっては意味がありませんので、腸ケアは必ず行うようにして下さい。

そして、抗生剤を一定期間服用した後は、実際に除菌が出来たかどうかを胃カメラでチェックする事が必要です。何度も胃カメラを受けるのは抵抗がある方が多いと思いますが、この確認だけはしっかり行って下さい。場合によっては除菌が失敗していて二度目の除菌治療が必要になる場合があります。この除菌がしっかり出来ているかの確認も、胃カメラを行う技師の腕によります。技師の腕によっては見逃してしまうこともありますので、しっかりと知識と経験のあるクリニックを選ぶようにしましょう。

ナンナン

ピロリ菌の除菌は、栄養不足だと失敗率が上がるんだね。
危うくいきなり除菌開始するところだったよ💧

はる かおる

そうなんだ。
現代人は割と栄養不足の傾向にあるから、
ピロリ菌除菌前はしっかり栄養補給しておいた方が良いね。
それと、除菌後のケアを行っていなかった人はうつ病になっている人も多い。除菌後のケアもしっかり行う事が大切だよ。

ナンナン

う、うつ病…❗❓
わかった、ピロリ菌の除菌前後のケアは
しっかり行うようにするよ❗

はる かおる

うん。
それともう一つ、口腔ケアも忘れずに行ってね❗

実は口腔内にも潜むピロリ菌。再感染を防ぐためにも口腔ケアが重要です。

ピロリ菌の除菌が完了しても、これでピロリ菌との縁が切れたわけではありません。実は、除菌が完了してもピロリ菌に再感染してしまうリスクがあります。衛生環境が整った現代で「いったいなぜ?」と思いますよね。
というのも、最近の研究でピロリ菌は口腔内にも棲息していることが分かってきました。ピロリ菌は胃粘膜だけに住みつく菌だと思われがちですが、それ以外に口腔内でもカンジダ菌というカビ菌の一種と共生していることが分かったのです。

http://www.breath-design.com/?eid=1621103より

カンジダ菌はカビの一種なので、どこにでも存在する常在菌です。食べ物にも付着していますし、空気中にも舞っています。この菌が増えすぎると口腔カンジダ症などの病気を発症する原因となりますが、普段は私達の免疫力が働いているのでカンジダ菌が増えすぎることはありません。ただ、このカンジダ菌は酸性環境に強いという特徴があり、過酷な口腔内でも生きていけます。そんなカンジダ菌に守られながら、ピロリ菌は口腔内で生息しているのです。

ピロリ菌が口腔内に棲息しているとなると、懸念されるのがピロリ菌の再感染です。私達は毎日のように物を食べたり唾液を飲み込んでいたりします。この時に口腔内にピロリ菌がいると、食べ物や唾液と一緒にピロリ菌も飲み込む事になります。そうすると、飲み込まれたピロリ菌が胃の中まで到達、増殖し、ピロリ菌に感染するリスクが高まってしまうのです。

このようなリスクを減らすためにも、ピロリ菌除菌前後から口腔ケアもしっかり行うようにしましょう。口腔ケアを行う事は、ピロリ菌の再感染リスクを抑える以外にも低血糖症対策や動脈硬化、認知症など他の病気の予防にも繋がります。特に歯周病と低血糖症とは関連が深く、低血糖症の改善には歯周病のケアを中心とした口腔ケアが重要です。

歯垢の蓄積によって炎症が発生し、歯周組織の炎症が全身性疾患へ進行する

一見すると、低血糖症と歯周病には何の関係性があるの?と思いますよね。実は口腔内環境の悪化は低血糖症に限らず全身の健康状態と関係していて、例えばアルツハイマー病や心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化や関節リウマチなど、様々な病気を発症するキッカケになっているのです。

具体的な病気への進行は、歯周病菌の出す毒素や炎症が関係しています。歯周病菌は主に食べかすや磨き残しをエサに、歯と歯肉の間で増殖。この菌がドンドン増殖していくと、そこで大量の毒素を分泌し、歯肉に炎症が発生します。

この炎症が進行していくにつれて歯肉が弱くなり、歯肉から出血します。弱くなった歯肉中の血管から歯周病菌が 歯槽骨に侵入し、歯を支えている骨を破壊して溶かすなどの影響を与えます。この状態が慢性的に進行したり続いてしまったりすることで全身へ毒素や炎症が飛び火し、先ほどの動脈硬化やアルツハイマー病など全身性の疾患へと進行してしまうのです。

特に歯周病は糖尿病、低血糖症、動脈硬化、関節リウマチ、アルツハイマー病を引き起こす原因になる

この歯周病菌が出す毒素によって発生する炎症は、先ほどのピロリ菌感染による慢性炎症と同じく、インスリン抵抗性を引き起こし、糖代謝を悪化させる事が分かっています。

メカニズムとしては上述したピロリ菌感染の時と同じく、弱った歯肉組織から侵入した歯周病菌や毒素をやっつけるために、マクロファージが活性化します。このマクロファージが更に炎症を起こすサイトカイン(TNF-α)を放出することで、インスリンの機能が低下し、インスリン抵抗性が高まってしまうのです。

この事は特に、糖尿病と歯周病との関連として最近よく言われるようになってきました。糖尿病を抱えている方ほど歯周病が重症化しやすく、歯周病が重症化するほど糖尿病が悪化していきます。これは低血糖症も同じで、口腔内環境が悪化することで消化不良や腸内環境の悪化を引き起こし、糖の吸収や代謝が落ちて低血糖症を引き起こします。つまり歯周病と低血糖症はお互いに悪影響を及ぼし、悪循環を形成してしまうのです。

口腔内環境が悪化することで腸内環境も悪化し、更なる低血糖症の悪化に繋がる

私達は食べ物を食べるときに、「よく噛む」事で唾液が分泌され、唾液に含まれる「アミラーゼ」によってデンプン質をブドウ糖まで分解しています。これと同時によく噛むことでインスリンの分泌が促され、血糖値が上がりすぎないような機能が備わっています。

もし、歯や歯茎が悪くなって噛めなくなったり唾液の分泌量が減ってしまうと、十分に噛むことが出来ません。十分に噛むことが出来なくなってしまった場合は、食べ物を大きい塊のまま飲み込むことになり、胃に負担がかかって消化不良を起こしてしまいます。

その結果、未消化の大きなタンパク質や分子が小腸や大腸に流れ込み、これをエサにする悪玉菌が増殖してしまいます。この悪玉菌が体内で悪さをすることで腸に炎症が発生し、更に体内で炎症が促進します。この炎症が自己免疫疾患や菌血症などにつながり、最終的にはまた口腔内環境を悪化させるという悪循環に陥ってしまうのです。

このような悪循環が、口腔内の環境悪化が引き金となって引き起こされていきます。ですので、機能性低血糖症や無反応性低血糖症を改善するためには口腔内のケアも欠かせません。

この口腔内のケアは先ほど解説したピロリ菌の除菌とセットで行う事が望ましく、また腸内環境が悪化してしまっている場合は腸ケアも同時に行う事が望ましいです。詳しい対策法は後ほど解説しますので、歯肉から出血する方や便秘のある方など心当たりのある方はこれらもセットで行うようにして下さい。

ナンナン

口の中もピロリ菌と低血糖症に関連があるのか…💧

はる かおる

うん、ピロリ菌は口の中にも棲息しているんだよ。
それと、一説によると歯周病にかかっている成人の
割合はおよそ7割と言われているだ。
低血糖症は糖尿病の前段階と言われているから、
口腔内の環境悪化も原因としてあげられるね。

ナンナン

分かった
今度からちゃんと歯磨きするよ

はる かおる

そうだね
昔は「芸能人は歯が命」ってフレーズが流行ったけど
芸能人じゃ無くても歯は命だよ❗

口腔内をケアし、糖尿病と低血糖症の悪化を防ぐ

低血糖症の改善とピロリの再感染を防ぐためにも、しっかりとした口腔ケアを行う事が重要です。口腔内環境が悪化する最も多い原因としては歯垢の磨き残しですので、電動歯ブラシやウォーターピックなどを使って歯と歯の隙間もしっかりケアしていきましょう。
ここでは、オススメの口腔ケアグッズをいくつかご紹介します。

電動歯ブラシ

磨き残しが多く残る原因は、やはり手磨きによるもの。手磨きだと適切な磨き方が求められる上に、歯垢をしっかり落としきるまで磨くには時間がかかります。
このような問題を解決するためにも、是非電動歯ブラシを取り入れてみて下さい。電動歯ブラシであれば、短時間で確実に歯垢を落とすことが出来ます。電動歯ブラシには音波式など振動するタイプのものとブラシが回転する回転式がありますが、歯垢をしっかり落とすなら回転式ブラシがオススメ。歯垢は細菌が出すネバネバ物質に覆われており、これを物理的にそぎ落とせる回転式ブラシが最も効果的です。

この回転式の電動歯ブラシにもピンからキリまでありますが、あまり高いものを選ぶ必要はありません。機能面と価格面のバランスが良い真ん中あたりのモデルを選ぶと良いでしょう。オススメは、ブラウンのOral-Bシリーズです。僕自身も、ブラウンのOral-Bシリーズを愛用しています。お好きな色や形で選んでみて下さい。

プロポリス、マヌカハニー入り歯磨き粉

次に、歯磨き粉です。これは特に何でも大丈夫ですが、歯周病対策用に作られたある程度の値段がしている物を選びましょう。研磨剤が配合されている物は歯と歯肉を傷つけてしまう可能性がありますので、選ばないようにして下さい。
オススメは、プロポリス、マヌカハニー配合の歯磨き粉です。プロポリスやマヌカハニーには天然の殺菌成分が含まれており、歯周病菌やカンジダ菌の殺菌にも有効です。これら天然の殺菌成分は口腔内の有用菌に対してダメージを与えすぎないので、口腔内の細菌バランスを保つ上でもオススメです。
逆に、マウスウォッシュや殺菌成分が強すぎる歯磨き粉では口腔内の有用菌も殺菌してしまいますので注意しましょう。

【送料無料】NZ産プロポリス&マヌカハニー歯磨き粉 100g(コサナ)

ウォーターピック

電動歯ブラシは短時間で歯垢を落としてくれるものの、やはり歯と歯の隙間の汚れまではしっかり落としきることが出来ません。この歯と歯の隙間をしっかり落とすのに有効なのが、「ウォーターピック」や「ジェットウォッシャー」と呼ばれているものです。

仕組みとしては、高圧の水流を歯や歯肉に当てて汚れを落とすというもの。高圧洗浄機で有名な「ケルヒャー」の口腔版といった感じですね。文字で説明するよりも、動画の方がわかりやすいかと思います。

ジェットウォッシャー紹介動画

このように、高圧の水流を当てて歯と歯の隙間にある汚れを効率よく落とします。電動歯ブラシだけでは落とせない汚れもしっかり落とせますので、歯ブラシ後にウォーターピックやジェットウォッシャーを併用するようにしましょう。

歯周病の状態によっては使い始めに出血するかも知れませんが、使っている内にだんだんと出血量が減ってきます。およそ3ヶ月程度使用すれば殆ど出血も収まり、歯周病の状態も改善してきますので、始めは出血したり痛みがあっても根気強く続けるようにしてみて下さい。

ウォーターピックやジェットウォッシャーには類似品が安く売られていますが、水圧など機能面から見てもちゃんとしたメーカー品を購入するのがオススメです。メーカー品の値段は高めですが、使いやすさや機能面、耐久性や汚れの落ちやすさなどしっかり考えられています。これで今後、歯の治療費や病気の治療費が減ると考えると、かなり安い投資かと思います。一度買うと家族で使える上にずっと使える物ですので、是非勇気を持って購入してみて下さい。

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口腔内環境改善サプリメント

歯の汚れをしっかり落としたら、次に口腔内の細菌バランスを整えていきましょう。細菌バランスと言えば腸内環境を思い浮かべるかも知れませんが、実は口腔内にも悪玉菌と善玉菌が生息しています。悪玉菌の代表は虫歯菌や歯周病菌、カンジダ菌などで、これらが善玉菌よりも多くなってしまうと口の中で悪さをし始めるのです。

ですので、歯周病菌やカンジダ菌などの悪玉菌が増えないように、善玉菌を増やしていく事が重要になってきます。口腔内の善玉菌としては、「ストレプトコッカス・オラリス菌」や「ストレプトコッカス・ウベリス菌」「ストレプトコッカス・ラッタス菌」などです。これらの有用菌は虫歯菌や歯周病菌のすみかを奪い、過酸化水素を微量に産生することで歯周病菌の殺菌作用をもたらします。

歯磨き後は口腔内の有用菌のバランスを整える事が大切

特にストレプトコッカス・オラリス菌とストレプトコッカス・ウベリス菌が歯周病対策に有効な菌で、これら菌が歯周病菌の住処を奪って過酸化水素を産生することで歯周病菌の増殖を防ぎます。ストレプトコッカス・ラッタス菌は虫歯の原因となるミュータンス菌と住処と栄養源を奪い合うことで、ミュータンス菌に対して増殖抑制作用を示します。

歯ブラシとウォーターピックなどでしっかり汚れを落とした後は、これらの菌が含まれている口腔環境改善サプリメントも利用して、口腔内をケアしてみて下さい。実際に口腔環境改善タブレットを4週間使用した方は、虫歯の原因菌や歯周病の原因菌が減少した結果が出ています。

口腔内環境改善タブレットを4週間使用後、悪玉菌が有意に減少した

この口腔環境改善タブレットの具体的な製品については、オーソモレキュラー療法の一環として用いられています。ご興味ある方は、最後にご説明するオーソモレキュラー療法を受けてみて下さい。

それから、歯周病菌の出す毒素や炎症によって弱ってしまった歯肉を修復するためにも、歯肉の材料となる栄養補給も同時に行いましょう。歯肉がダメージを受けたままや出血している状態では、悪玉菌が増殖しやすくなります。

歯肉は「コラーゲン」繊維で出来ており、コラーゲンはタンパク質やビタミンC、鉄などを材料に作られます。有用菌の補給に加えて、これら栄養も補給して歯肉の修復を行うようにして下さい。

歯肉を強くする栄養素

  • タンパク質
  • ビタミンB群
  • ビタミンC
  • コエンザイムQ10

これら歯周病や虫歯対策の口腔ケアは、同時に口腔内に棲息するカンジダ菌やピロリ菌の抑制にも繋がります。菌は単に殺菌しただけではまた増えてしまいますので、悪い菌が増えないよう歯肉を強化するアプローチや口腔内の菌のバランスを整えるアプローチもしっかり行うようにしましょう。

はる かおる

低血糖症対策やピロリ菌再感染防止において歯のケアは特に重要だよ❗大切な人にピロリ菌や歯周病をうつさないためにも、ここにはできる限り手間とお金をかけるようにしてね。

ピロリ菌を除菌するだけでは低血糖症は改善しない。除菌後は糖代謝を改善させるアプローチを。

ここまで、低血糖症の原因となるピロリ菌感染についてや、その除菌方法と栄養アプローチの方法について解説してきました。低血糖症には根本にピロリ菌感染などによる消化吸収能の低下と糖代謝の悪化などが関係しており、糖代謝の悪化には口腔内の環境悪化や腸内環境の悪化脂肪肝、筋肉量の低下などが関係しています。

また、この他にも甲状腺機能障害や貧血など様々な疾病や栄養不足も低血糖症と関係していて、ここでは解説しきれなかった原因や疾患、対策法も沢山あります。特にピロリ菌の感染と貧血には相関関係があり、他にも甲状腺機能低下や筋肉量低下もピロリ菌感染によって引き起こされる症状の1つです。これらは低血糖症の原因にもなるので、単にピロリ菌を除菌したからと言って低血糖症が良くなるとは言えません。

例えば、低血糖症はピロリ菌の感染以外にも次のような疾患が関連があることが分かっています。

  • 糖尿病
  • 副腎疲労・慢性疲労症候群
  • 副腎不全
  • 脂肪肝など肝機能障害
  • 甲状腺機能障害
  • ピロリ菌感染、胃腸障害
  • SIBO
  • リーキーガット症候群
  • 腸カンジダ症
  • 機能性ディスペプシア
  • 口腔内環境の悪化
  • 更年期障害、自律神経失調症
  • 肥満、痩せすぎ

例えば、「甲状腺機能低下症」と「ピロリ菌の感染」「副腎疲労」「アレルギー」が組み合わさって低血糖症になっている方と、「ピロリ菌の感染」に加えて「貧血」と「更年期障害」によって低血糖が起きている方とのアプローチは全く違います。これらは人によって複数の原因が複雑に絡み合っていることも多く、検査もなしに適切な栄養アプローチを行うのは困難です。

また、この記事で紹介した「SIBO」や「リーキーガット症候群」など消化吸収能に問題がある場合なども低血糖症と関係してきます。

低血糖症の発症には必ず原因がある

このように低血糖症にはピロリ菌の感染以外にも様々な原因があり、個人個人バラバラに組み合わさって引き起こされています。同じ低血糖症に見えても対処法は全く異なりますので、これら原因となる要因を検査で洗い出し、その人に合ったアプローチを行っていく事が何よりも重要です。その為には、栄養状態や疾病の状態を知ることが出来る「オーソモレキュラー療法」の血液検査を受けてみましょう。

オーソモレキュラー療法では、68項目にも及ぶ血液検査項目に加え、低血糖症の状態や甲状腺の検査、副腎疲労や酸化ストレス、短鎖脂肪酸検査やリーキーガット症候群検査などを必要に応じて組み合わせて行う事が出来ます。複数の検査を組み合わせることによってより詳しく状態を知ることができ、あなたの低血糖症の根本原因がどこから来ているのかが分かります。

また、検査結果はレポートにまとめられ、どんな栄養素をどれくらい摂ったら良いかの詳しいアドバイスも受けられます。

このような情報を元に、あなたに合わせたアプローチを行っていきましょう。
根本原因からきちんと対処していくことが出来れば、無反応性低血糖症や機能性低血糖症なども改善出来る可能性があります。

同じように見える低血糖症でも人によって全くアプローチが違いますので、ご自身に必要なアプローチについては、是非オーソモレキュラー療法の検査を受けてみて下さい。

オーソモレキュラー療法の詳細については、下記ページからご覧頂けます。

また、ピロリ菌の検査・治療の際に分子栄養療法ナビと提携しているクリニックへのご紹介をご希望の方は、上記リンクか記事最後尾のプロフィールに記載されている「オーソモレキュラー療法申し込みページ」からご相談下さい。検査に必要な手続きなどをご案内致します。

分子栄養学の実践は必ず分子栄養学実践専用サプリメントを使用しましょう

オーソモレキュラー療法では、血液検査や各種検査の結果に応じて分子栄養学実践専用に設計されたサプリメントで栄養アプローチをしていきます。

分子栄養学実践専用サプリメントとは、その人それぞれの体質に合わせてアプローチが出来るよう、消化吸収能が考慮された設計や製造が行われていることが特徴です。また、原材料には天然由来の生体内物質が使用されていたり、成分同士が反応して効力を失わないよう、反応抑制のためのコーティングが行われていたりなど、非常に高品質なサプリメントとなっています。

そのため、分子栄養学実践専用サプリメントは、市販されているサプリメントや海外サプリメントと比べて非常に高価となっています。

しかし中には、「市販されているサプリメントや海外サプリメントを利用して実践したい」と思っている方も多いかもしれません。市販されているサプリメントや海外サプリメントは、分子栄養学実践専用サプリメントと比べて非常に安価です。

ですが、市販されているサプリメント海外サプリメントなどで販売されているサプリメントで分子栄養学を実践をするのはオススメしません。

市販されているサプリメントや海外サプリメントでは、そもそも消化吸収能が低下した方や病態を抱えた方が摂取するようには設計されておらず、胃や腸でも全く溶けない粗悪品も流通しています。

市販されているサプリメントの中には胃や腸で溶けずにそのまま便に排泄される物もある

また、原材料に人工的に加工されたものや合成されたもの、天然界には存在しない化学構造のものなどが使われていることもあり、これらを大量に摂取することはむしろ生体内の分子を乱してしまうことにも繋がります。

加えて、栄養素が酸化・劣化して効力を失っているものや、そもそも有効成分自体が殆ど含まれていないものなどもあります。このことから、市販されているサプリメントや海外サプリメントを使って分子栄養学を実践することはオススメしていません。

分子栄養学を実践する際は、このようなサプリメントの善し悪しを学ぶことも非常に重要です。分子栄養学実践専用サプリメントと海外サプリメントなど一般的なサプリメントの違いについては、下記の記事を参考にして下さい。

そして、分子栄養学・オーソモレキュラー療法を実践する際は必ず「分子栄養学実践専用サプリメント」を使用しましょう。

サプリメントは、きちんと消化吸収・利用されて初めて意味があります。分子栄養学実践専用サプリメントでは、その人それぞれの体質に合わせてアプローチが出来るよう、消化吸収能が考慮された設計や製造が行われていることが特徴です。

また、分子栄養学では一般的な量よりも遙かに多くの栄養素を摂取します。この時、栄養素同士が反応して効力を失ってしまったら意味がありません。分子栄養学実践専用サプリメントでは、成分同士が反応して効力を失わないよう、反応抑制のためのコーティングが行われていたりなど、非常に高品質なサプリメントとなっています。

このことから、分子栄養学を実践する際は、必ず分子栄養学実践専用サプリメントを用いるようにして下さい。

ナンナン

サプリメントは何を選んでもいいわけじゃないのか❗

はる かおる

そうだよ、サプリメントは同じように見えてもその中身や設計や全く異なっているんだ質の悪いサプリメントを使うと逆効果になるから、分子栄養学を実践する際は必ず分子栄養学実践専用に作られた作られたサプリメントでしっかりアプローチしてね

分子栄養学実践用に設計されたケンビックスシリーズ

ピロリ菌に感染していると低血糖症発症リスク大。ピロリ菌と低血糖症の関係と、失敗しない除菌アプローチをご紹介まとめ

低血糖症とピロリ菌の感染には大きな関係がある。他にも低血糖症となる原因が複雑に絡み合うので注意

以上が、低血糖症の原因となるピロリ菌感染についてや、その除菌方法と栄養アプローチのご紹介でした。

ピロリ菌の感染については以前から糖尿病との関連が知られていたものの、低血糖症との関連はあまり知られていません。そのため、現在における低血糖症の対処法としては、副腎疲労対策や糖質制限、食事制限など見当違いの指導しているところが大半です。
しかし、これでは低血糖症は良くなるどころかむしろ悪くなってしまいますよね。低血糖症にはピロリ菌感染による消化吸収能の低下や甲状腺機能障害など様々な疾病が複雑に関係していますので、単に血糖値の状態を食べ物などでコントロールしているだけでは良くなる訳がないのです。

人の身体には、元々糖質などの栄養素や血糖値を上手く利用したりコントロールしたりする機能が備わっています。低血糖症は、この機能が正常に働けなくなってしまったことが一番の問題です。この機能を元に戻すことが出来れば、機能性低血糖症や無反応性低血糖症も改善出来る可能性が高いです。

是非、このあたりの原因をしっかり調べて適切なアプローチを行っていきましょう。
今回ご紹介した原因や対策、検査方法は根本原因から低血糖症を解決する際の大きな手助けになるはずです。

糖質の摂取量だけで血糖値をコントロールしようとせず、低血糖症が引き起こされている根本の原因からアプローチしていくようにしてください。

ナンナン

低血糖症の改善方法は人それぞれ違うんだね❗
分かった、オーソモレキュラー療法を受けてみるよ❗

はる かおる

うん、是非受けてみて❗
オーソモレキュラー療法を行っている方には、無料で栄養カウンセリングも行っているよ❗利用してみてね❗

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この記事を書いた人

はる かおるのアバター はる かおる 分子栄養療法ナビゲーター ディレクター

春木 敏徳(はる かおる)
分子栄養療法ナビ(このサイト)の管理人のはる かおるです。
現在は「字が書けないライター」兼、KYBクラブのディレクターとして活動しています。

僕自身、発達障害の一種である「書字障害」を抱え、幼少の頃から両親からの虐待や学校でのいじめなど、数々の困難や体調不良を経験してきました。
育った環境の悪さから18歳頃からうつ病を発症し、その後10年近く精神薬での治療を行っています。また、他にも小・中・高校生時代は朝起きられず、殆ど学校にも行っていません。

今では「あれは起立性調節障害だったな」と思えるのですが、当時はそのような病気の認識は殆どありませんでした。そのため、非常に風当たりの強い中、幼少時代を過ごしてきています。

また、幼少期から続く極度の栄養失調により、低血糖症や甲状腺機能低下症、SIBO、リーキーガット症候群、副腎疲労、脂肪肝など様々な病気を経験しました。現在では分子栄養学に出会ったことで体調も大きく回復しており、これら病気の改善に必要な知識も豊富です。

インターネットの登場によって間違った分子栄養学も広まってきており、それによって体調を崩してしまう人も多くなってきています。このような中、分子栄養療法ナビ(このサイト)や情報発信を通じて、多くの人に正しい分子栄養学が広められるよう現在も奮闘中。

得意とする分野
うつ病、発達障害、ADHD、起立性調節障害、貧血、不妊症、ガン、甲状腺機能障害、ピロリ菌感染症、SIBO、リーキーガット症候群、低血糖症、副腎疲労、脂肪肝、ダイエット、更年期障害、PMSなど。全般的に幅広い知識を有する。

ほか、文章を書くのが得意で、ライティングやマーケティング、投資などお金に関する知識や生き方に関するアドバイスも得意。

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