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糖質制限中に低血糖に陥るワケとは。その糖質制限、間違っていませんか?

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間違った糖質制限食が、低血糖を引き起こす

近年、糖質の摂りすぎが糖尿病など様々な病気の原因になるとして、糖質制限を行う事が流行っています。
糖質制限とは、パンやお米、芋類、お菓子などの糖質摂取を制限することで、健康増進または病態改善をしようという方法です。
特に、糖尿病と既に診断されている方は、糖尿病は血糖値を上げすぎると悪化してしまうことから、糖尿病を悪化させないためにも糖質の摂取量を制限することがあります。
このような糖質制限を行う事が体に良いと言われている反面、糖質制限を行えば行うほど体調が悪くなってしまうという方が後を絶ちません。

その典型的な症状が、「低血糖症」と呼ばれるもの。
低血糖症とは、血糖値が正常値よりも大きく下がってしまうことで、精神的不調や体調不良を引き起こす病気です。
健康になるために糖質制限をしているのに、なぜ余計に体調不良や低血糖症が悪化してしまうのでしょうか❓
今回は、糖質制限中に低血糖症に陥ってしまう理由と、正しい糖質制限、低血糖症の改善方法について解説します。

目次

糖質制限をすると低血糖に。その原因は?

ナンナン

最近、健康のために糖質制限をしているんだけど、何だか前より疲れやすいし、気分も上がらないし、余計に悪くなっている気がして💧
オマケに甘い物の欲求が強くて、ついつい食べちゃうんだよね・・・

はる かおる

なるほど。
糖質制限を始めてから余計に体調が悪くなっちゃったんだね。
それはもしかすると「低血糖症」かもしれないよ

ナンナン

低血糖症❓

はる かおる

そう。血糖値を上げられなくなる症状のことだよ。
間違った糖質制限を行う事で、逆に低血糖症に陥ってしまうこともあるんだ。
低血糖症は命に関わることもあるから、むしろ健康を害してしまう可能性も高いんだよ。

ナンナン

糖質制限で低血糖症に❗❓
糖質制限って、体に良いことばかりじゃないんだね💧

はる かおる

そうなんだ。
低血糖症になってしまう原因は色々あるから、それを今から説明してあげるね。

ダイエットや糖尿病の改善方法として注目されている糖質制限食。
現代では、パンやパスタ、お米やお菓子などの糖質を過剰に摂取する食生活をしており、これらを制限することで身体に様々なメリットや健康効果があると言われています。

しかしその一方、糖質制限をすることで逆に体調を壊してしまう人も増えてきました。
糖質の摂りすぎが万病の元であるはずなのに、糖質を制限することによって逆に低血糖症などの病気を引き起こしてしまう原因になっているのです。

では、なぜ健康に良いとされる糖質制限を行う事で、逆に低血糖症などの病気を引き起こしてしまうのでしょうか❓
その理由は、ズバリ、

  • エネルギー不足、カロリー不足

にあります。

そもそも炭水化物とは、タンパク質と脂質に続く三大栄養素の1つです。
三大栄養素とは、カロリーとして使える栄養素のこと。このうちの炭水化物や糖質の量を減らすということは、カロリー源がタンパク質と脂質に偏ることになってしまいます。
タンパク質をカロリーとして利用するためには、胃の消化能力がしっかりしていないと消化吸収することが出来ず、脂質も胆汁がしっかり分泌出来なければ消化吸収することが出来ません。
つまり、消化吸収能がしっかりしていないと、タンパク質と脂質を十分に消化吸収する事が出来ないんですね。

このような状態で高タンパク、高脂質に偏った食事をしてしまうと、タンパク質や脂質が上手く消化吸収出来ずにカロリーが不足してしまいます。すると、身体の中で糖が足りなくなり、低血糖へと陥ってしまうのです。

低血糖症になるとどうなる❓

もし、カロリーが足りなくなって低血糖症になってしまうと、どのような状態が引き起こされるのでしょうか?
低血糖症とは、血糖値が正常範囲以下にまで下がってしまった状態のこと。
通常血糖値は80〜100前後に保たれていますが、何らかの原因で血糖値が80以下を下回っている状態が続いていると、低血糖症と判断することが出来ます。

低血糖状態になると、冷や汗や動機、意識障害や痙攣、手足の震えなどの症状が現れることもあり、最悪の場合は死に至る恐れもあります。
他にも、「食べた後や夕方になると猛烈な眠気が襲ってくる」というのも低血糖の典型的な症状の1つです。それ以外にも耐えられないほど甘い物の欲求が強くなったり、気分が落ち込んだり不安感に襲われるなど、その症状は多岐にわたります。

https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/040/050/05.htmlより

低血糖症は糖尿病とも関係があり、糖尿病の方も低血糖症に陥りやすくなっています。
糖尿病と言えば血糖値が高いというイメージですが、ずっと高くなっているとは限りません。実は、血糖のコントロールがうまくいかないために、少し食べるのが遅かったり食べる量が少なかったりすると、すぐに低血糖症に陥ってしまうのです。

では、このような糖質制限によって低血糖に陥ってしまう場合、どのように対処すれば良いのでしょうか❓
まず大前提として、過剰な糖質制限は止めてバランスの良いきを食事に戻すことと、必要なカロリー量はしっかり確保することが重要です。

カロリーが不足することによる低血糖症を防ぐには?

糖質制限を行う事で、最も気をつけるべきが「摂取カロリーの不足」です。
人体は、食べた食べ物をエネルギーに変えて体を動かしたり、体温を維持したり、消化吸収をしたりしています。
この時、過剰な糖質制限や食べないダイエットなどによって摂取カロリーが低くなってしまうと、体内で利用出来る糖やエネルギーが枯渇し、低血糖へと陥ってしまうのです。

特に、脳や神経系、赤血球の唯一のエネルギー源は糖だけになります。
糖が枯渇すると脳のエネルギー不足を招き、やる気が起こらなかったり、鬱や不安感、パニックを引き起こしたりなど精神的にも大きな不調が表れてしまいます。
この状態が続くことによって、身体は体内のタンパク質や筋肉を壊してブドウ糖を生成し、エネルギーとして使ってしまうため(糖新生)、実際には脂質や脂肪がエネルギーとして燃焼されることはありません。

タンパク質異化亢進

筋肉量が落ちることによって更に糖代謝が悪化し、消化吸収能力も落ちて最悪の場合は「甲状腺機能低下症」「SIBO」「リーキーガット症候群」などにも発展する恐れもあります。

ですので、間違ったダイエットや極端な糖質制限、最近流行りの「ファスティング」などは低血糖症を引き起こす主な原因になりますので、絶対に止めましょう。

はる かおる

食べないダイエットやファスティング、過剰な糖質制限は
体に悪いから絶対に止めようね

カロリー不足によって低血糖症が引き起こされている場合の改善策としては、まず第一に「食べないダイエット」や「ファスティング」「過剰な糖質制限」行わないようにすることです。
このような食べないダイエットやファスティング、過剰な糖質制限を行っても、脂肪は燃焼されず、糖尿病も改善しません。
これらを行うと、一時的に体重が落ちたり楽になったように思えますが、これは「脱水」による水分量の低下と「筋肉量の低下」によって体重が減ったためです。

筋肉量が減ると糖代謝も悪化し、同じく低血糖症や糖尿病も酷くなっていきます。筋肉を落とさないようにするためには、適切なカロリー摂取が欠かせません。
その為には、ご自身に必要なカロリー摂取量を把握し、基礎代謝を下回らないように食事を摂取していきましょう。

必要なカロリー量の計算は、次のサイトで計算することが出来ます。

基礎代謝量・1日の必要エネルギー量計算式

サイト上で、ご自身の体重と身長、年齢と性別を入力し、活動レベルを「低い」「普通」「高い」の中から選択して「計算」ボタンを押せば、一日に必要なエネルギー量と基礎代謝量が分かります。
ここで計算したカロリー量を参考に、一日に必要なエネルギー量は必ず摂取するようにして下さい。

例えば、ある人の基礎代謝量が1320kcal/日、一日に必要なエネルギー量が2292kcal/日だとしましょう。

この基礎代謝量は、「体温など生命維持をするために絶対必要なカロリー」のことです。この基礎代謝を下回ると命の危険に晒されてしまいます。
基礎代謝量以上のカロリーは生きる上で最低限必要なカロリーですので、絶対に下回らないよう注意してください。

一日の必要エネルギー量は、基礎代謝に加えて体を動かしたり、頭を使ったり、喋ったりするなど日常生活を送る上で必要なカロリーが足された物です。
この一日の必要エネルギー量を十分に摂取する事で、筋肉が壊されてエネルギーとして使われてしまうことを防げます。
ですので、ご自身に必要な一日のエネルギー量を計算し、これを下回らないような食事をするようにしましょう。

逆に、この必要エネルギー量よりも多いカロリーを摂取してしまうと肥満に繋がります。
多すぎても少なすぎても体には良くありませんので、適切なカロリー摂取量を心がけて下さいね。

ナンナン

低血糖症を防ぐためには、適切なカロリーの摂取量が大事なんだね❗

はる かおる

その他にも、タンパク質やビタミンB群など栄養素の補給も大事だよ❗
消化吸収能も弱っている可能性もあるから、血液検査を受けて自分の状態の確認することと、必要な栄養アプローチのアドバイスを受けてみてね

カロリー摂取に向いている栄養と、向いていない栄養

ここまで、カロリーが不足することによって低血糖症の原因になることと、カロリーを十分摂取することの重要性について解説しました。
カロリーと言えば、炭水化物以外にもタンパク質や脂質からでも摂ることが出来ます。特に脂質は炭水化物やタンパク質と比べてエネルギー効率が高く、タンパク質と炭水化物は1gあたり4Kcalに対し、脂質は1gあたり9Kcalも含まれています。

なら、「炭水化物を抜いて、タンパク質や脂質からでも十分カロリーは摂れるじゃないか。」そう思いますよね。
しかし、タンパク質と脂質は炭水化物に比べて消化吸収しづらく、すぐにエネルギーとして利用するにはあまり向いていません。
例えば、タンパク質をエネルギーとして利用する際は、タンパク質を胃でアミノ酸まで消化し、アミノ基転移反応を経てエネルギー生成回路であるTCAサイクルを回したり、発生したアンモニアを解毒するために尿素回路で処理したりする必要があります。

▲タンパク質をエネルギーとして利用するのは非効率

この時、タンパク質をエネルギー源として使えば使うほど、毒素である「アンモニア」が大量に発生することになります。アンモニアを解毒するためにもエネルギーが必要ですので、タンパク質をカロリーとして使うのはあまり向いていないのです。
それに、タンパク質である肉は、油や炭水化物に比べて高価ですよね。同じエネルギーとして利用するなら、脂質や炭水化物など安い物でも十分ではないでしょうか。
オマケに、タンパク質は身体の材料となる唯一の栄養素です。タンパク質は、筋肉になったり身体を修復するために使われますので、出来ればカロリーとして利用するより身体を作る材料として使いたいものですよね。ですので、タンパク質をカロリーとして利用するのはかなり無駄が多いことが分かるかと思います。

また、タンパク質をしっかり吸収するためには胃の働きが重要で、胃酸がしっかり分泌されている必要があります。
この胃酸の分泌量が不十分の場合は、タンパク質がアミノ酸まで消化することが出来ず、せっかく摂ったタンパク質が無駄になりかねません。

タンパク質の消化吸収過程

例えば、タンパク質の消化には胃から分泌されている胃酸と「ペプシン」という消化酵素が必要です。これら消化酵素でタンパク質から「ペプチド」という状態になり、次に十二指腸で分泌される膵液によってアミノ酸まで分解されます。タンパク質は、このアミノ酸まで分解されて、初めて吸収することが出来るのです。

もし、タンパク質が十分に消化できなかった場合は、小腸で吸収されずに大腸へと運ばれます。大腸に運ばれた未消化のタンパク質は悪玉菌の餌となり、腸内環境が悪化してしまいます。
ですので、タンパク質を摂るときは十分な消化酵素が分泌されていることが重要です。

この胃酸の分泌量やタンパク質の消化吸収能力がしっかりあるかどうかは、オーソモレキュラー療法の血液検査を受けることで分かります。

項目としては、胃酸の分泌量を表すPG1や粘膜の炎症程度を表すPG2、胃粘膜萎縮の程度を見るPG1/2比などがあります。このPG1の数値が低い場合は胃酸の分泌量が少なく、タンパク質をしっかり消化吸収することが出来ません。
また、胃粘膜の炎症や萎縮があるとタンパク質が上手く吸収できなくなってしまいます。これらの検査を参考に、タンパク質がしっかり消化吸収出来ているかを確認してみて下さい。

もしこれら数値が低かったり、胃の状態があまり良くない場合は、タンパク質に加えて脂質の吸収・利用もうまく出来なくなっています。
脂質には飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸など様々な種類がありますが、これら脂質を消化吸収、利用するためには胆汁の十分な分泌と、タンパク質に含まれる「カルニチン」が欠かせません。

胃の機能が低下している場合は胆汁を分泌するための胆嚢や肝臓の働きも落ちていることが多く、胆汁の元となる材料には「コレステロール」も必要です。
コレステロールはタンパク質と脂質が結合して作られた物であり、タンパク質不足はコレステロール不足を招きます。コレステロール不足は胆汁の分泌量低下を招き、脂質の消化吸収能力が落ちてしまうのです。

また、脂質が消化吸収出来たとしても、脂質をエネルギーとして利用するためにはタンパク質に含まれる「カルニチン」が必要になります。

▲長鎖脂肪酸がミトコンドリアに入るにはカルニチンが必須

脂質には肉などに含まれる「長鎖脂肪酸」や比較的利用効率の良い「中鎖脂肪酸」などがありますが、肉に含まれる長鎖脂肪酸の場合は、エネルギーとして使われるためにカルニチンがなければミトコンドリア内に入ることが出来ません。
MCTオイルなど中鎖脂肪酸はカルニチンが無くてもエネルギーとして使うことが出来ますが、これもやはり消化吸収するには十分な胆汁の分泌量が必要です。

この事から、タンパク質の消化吸収能力が脂質の消化吸収能力と利用効率にダイレクトに影響を与えます。このため、消化吸収能力が低い人が糖質制限を行ってしまうと、脂質もタンパク質も利用出来ない状態で糖質というエネルギーを断つことになってしまい、深刻なカロリー不足と低血糖症に陥ってしまうのです。

ナンナン

なるほど。
消化吸収能力がしっかりしていないと、糖質制限は逆効果になるんだね。

はる かおる

そうなんだ。
低血糖症になってしまうと言うことは、消化吸収能力にも何らかの異常があるってこと。
このあたりを改善せずに糖質制限をしてしまうと、むしろ身体を壊してしまう原因になるんだよ。

ナンナン

そうだったんだね💧
どおりで糖質制限すればするほど体調が悪くなるワケだ💦
でも、糖質制限をしなかったら、もっと病気が酷くならないかな❓

はる かおる

ははーん
さては、炭水化物や糖質の摂取が身体に悪いと思っているね❓
実は、糖質や炭水化物の摂取には色々とメリットもあるんだよ。
まずはその間違った意識を取り除いてあげるね。

何かと悪者にされる炭水化物。でもそれって勘違いかも

ここまでタンパク質と脂質の消化吸収や利用効率についてお話ししてきました。三大栄養素のうち、タンパク質と脂質はかなりの消化吸収能力が必要である事が分かって頂けたかと思います。
では、もう一つの栄養素である炭水化物はどうでしょうか❓

実は、三大栄養素の中で最も消化吸収・利用しやすいのは炭水化物である糖質なのです。

三大栄養素の消化に必要な酵素

こちらは三大栄養素を消化する際に分泌される消化液・消化酵素です。
タンパク質を分解するときは胃から「ペプシン」や「トリプシン」と呼ばれる消化酵素が、脂質の吸収には胆汁の分泌が必要になり、タンパク質をアミノ酸まで分解するためには、十分な量の消化酵素と胃の蠕動運動が必要です。
対して炭水化物に関しては、唾液中や膵臓から分泌される「アミラーゼ」によってブドウ糖まで分解することが出来ます。これは大根おろしに含まれる「ジアスターゼ」にも同じ効果があり、食品からも手軽に摂れる消化酵素です。

また、三大栄養素の中でも炭水化物の最終分解物である「ブドウ糖」だけは安く大量に作られていますよね。何らかの理由で炭水化物の消化能力が落ちたとしても、飴やラムネ、果物などでブドウ糖は手軽に摂取することが出来ます。
この事から、炭水化物は脂質やタンパク質に比べて消化吸収がしやすく、最も早くエネルギーとして使える栄養素の1つなのです。

質の良い筋肉を付けるためにも、糖質はある程度必要

糖質制限をしている方の中には、糖を摂らずに運動をしている方も多く見かけます。しかし、糖質を摂らずに運動した場合、筋肉を動かすためのエネルギー源としてタンパク質が先に使われてしまい、筋肉の合成に使うアミノ酸が無くなってしまいます。
これを防ぐためにも、運動前後などにタイミング良く砂糖やブドウ糖を摂ることは、質の良い筋肉を作るためにも必要です。

質の良い筋肉を作るためにも糖質の摂取は必須

また、激しい運動をしてエネルギーが枯渇してしまったとき、身体は筋肉を壊してエネルギーを得ようとしてしまいます(糖新生)。この時に適切な量の糖質を摂ることで、筋肉の破壊をストップさせることが出来るのです。
一時期、カーリング女子代表の選手達は、試合中に「もぐもぐタイム」としてイチゴなどの糖質を摂っていましたよね。これにもしっかりと理由があり、身体を動かした後に適切な糖質を摂ることで筋肉の破壊を防いでいるのです。

逆に糖質制限をしすぎてしまった場合、筋肉はエネルギー源としてドンドン破壊されてしまいます。筋肉量が減ると筋肉中に貯えられるグリコーゲンという貯蔵糖の量も減ってしまうため、糖代謝が悪化します。
糖質制限が糖尿病の改善や低血糖対策に良いと言われていますが、過剰な糖質制限はむしろ筋肉量を減らし、糖尿病や低血糖症を更に悪化させてしまう原因になってしまうのです。

ナンナン

げげっ❗
糖質制限しながらの運動は筋肉が壊れちゃうのか💦

はる かおる

そう。
筋肉を付けるためにプロテインを飲む人が多いけど
それだけだと筋肉は付かないんだよ。

ナンナン

プロテインを飲んで運動すれば筋肉が付くと思っていたけど
全部カロリーとして使われちゃってたって事なんだね💦
わかった、今度からちゃんと糖質も摂るようにするよ❗

糖質制限による食物繊維の不足に注意❗

糖質制限によるデメリットは、もう一つあります。それが、食物繊維の摂取量が低下してしまうことです。
一般的に炭水化物=糖質だと思われていますが、これは間違いです。正確には、

  • 炭水化物=食物繊維+糖質

となり、糖質と食物繊維が合わさっている物が炭水化物となります。
具体的な食べ物としては、

  • ご飯
  • パン
  • ジャガイモ
  • サツマイモ
  • トウモロコシ
  • はるさめ
  • こんにゃく
  • 里芋
  • 豆腐
  • カボチャ
  • レンコン
  • バナナ
  • リンゴ

などが炭水化物に当たります。
逆に「糖質」というのは、砂糖やブドウ糖、果糖などの糖類単体のものを糖質と言います。

食物繊維には、急激な血糖値の上昇を抑えてくれたり、余分なコレステロールを排泄してくれたり、善玉菌のエサとなってお腹の調子を整えてくれたりと様々なメリットがあります。
血糖値を上げまいと糖質制限をすることでこれら食物繊維の摂取量も減り、むしろ血糖値が急激に上がりやすくなってしまいます。

また、食物繊維が不足することで腸内環境が悪化し、腸内環境が悪化することで低血糖症が酷くなることも考えられます。腸内細菌は食物繊維をエサに「短鎖脂肪酸」というエネルギーを生成しており、食物繊維の摂取量低下は短鎖脂肪酸生成量の低下を招いてしまうのです。
短鎖脂肪酸の生成量が低下すると、全身の健康状態に悪影響を及ぼします。低血糖症を抱えている方の多くは腸内環境も悪化しており、低血糖症の改善のためには適切な腸ケアも欠かせません。

この事から、炭水化物の摂取を制限することでむしろ低血糖症は悪化してしまいます。
良かれと思って行った糖質制限によって筋肉量が減り、腸内環境も悪化して更に身体がボロボロになってしまうのです。

このような事態を防ぐためにも、炭水化物は適切な量を食べるように心がけて下さい。
体内のエネルギー代謝を正常にするためにも、最低でも一食100g〜150g程度の炭水化物の摂取は必要です。
上述した根菜類や穀物など食物繊維が多い物を組み合わせて、適切な量の炭水化物を摂取しましょう。

ナンナン

糖質制限は、筋肉が壊れる以外にも
腸内環境も悪化しちゃうんだね💧

はる かおる

そうなんだ。
割と多いのが、炭水化物=糖質だと思っていること。
炭水化物事態を避けてしまうと、食物繊維が不足して
むしろ血糖値が上がりやすくなっちゃうんだ。

ナンナン

炭水化物にもちゃんとメリットがあるんだね。
わかった、きちんと食べるようにするよ❗

はる かおる

うん、でも炭水化物も摂りすぎは良くないから
摂り方や量にも気をつけてね。
あと、食べたら動く事が大事だよ❗

ただし、糖質、炭水化物の摂りすぎは禁物❗

ここまで糖質・炭水化物を摂取する必要性を解説してきました。
しかし、糖質や炭水化物の摂取に一定のメリットがあるとは言え、やはり摂りすぎは禁物です。
現代の食生活では、意識しなくても炭水化物の摂取量は多くなっていますよね。

特にパンやうどん、パスタやラーメンなどの小麦類や、果物などの炭水化物は量を取り過ぎてしまう傾向にあります。
炭水化物や糖質の摂りすぎは肥満や糖尿病、虚血性疾患のリスクを増大させてしまうことは、あなたもご存じの通り。何事もほどほどに、タンパク質や野菜サラダ、汁物なども含めて、バランスの良い食事を心がけて下さい。

もしこれら食べ物が食べたくなったり食べたりしたとしても、食べた後にしっかり運動すればエネルギーとして消費できます。糖質の摂りすぎが極端に問題視されていますが、根本的には運動不足が原因です。いくらバランスの良い食事をしていたとしても、運動不足では病気のリスクが上がってしまうのは同じ。炭水化物や糖質の摂取量を減らすことを考えるよりも、少しでも多く運動する習慣を身につけて下さい。

また、炭水化物を摂るときは一気に食べると血糖値の急上昇を招くことがあります。この場合は、「回数頻回食」を実践するなどして血糖値スパイクに気をつけるようにしましょう。

炭水化物を摂るときは、血糖値スパイクに注意❗

高血糖や低血糖症を抱える方が炭水化物を摂るときに、特に注意すべきは「血糖値スパイク」です。
先ほど説明した炭水化物の中でも、糖質が比較的少ない食べ物もあれば、甘く糖質が多い食べ物もあります。
これら甘い物の摂りすぎや、炭水化物を一度に食べ過ぎることによって血糖値スパイクが発生し、高血糖と低血糖の状態を繰り返してしまうのです。

血糖値スパイクとは、血糖値が急激に上昇した後、急降下して低血糖になってしまう状態の事

例えば、炭水化物として「パン」があります。朝ご飯やランチなどでトーストやサンドイッチやなどを食べたとしますよね。
すると、パンに含まれるのデンプン質が消化されてブドウ糖になり、ブドウ糖が腸から吸収されて血糖値が上昇していきます。健康な方なら血中のブドウ糖が筋肉で使われたり貯えられたりして、血糖値が上がりすぎることはありません。
しかし、この時にブドウ糖を上手く代謝出来ない状態になっていると、使い切れなかったブドウ糖が血中に溢れ、今度は血糖値が高くなりすぎてしまうのです。

血中のブドウ糖濃度が高くなりすぎた場合は、高くなった血糖値を下げるために「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。
血糖値スパイク型の低血糖を抱えている方は、このインスリンの働きが落ちていて、通常よりも多くのインスリンを分泌しなければ血糖値が下げられない状態になっています。
大量に分泌されたインスリンによって今度は血糖値が急激に下がり、また低血糖に陥ってしまうのです。

このような血糖値の乱高下を、「血糖値スパイク」もしくは「隠れ低血糖」と言います。
血糖値スパイクの原因は、主に糖質の摂りすぎとインスリンの働きが悪くなっていること等による糖代謝の悪化で引き起こされます。
パンに限った話しではありませんが、甘いものや糖分、炭水化物を食べる際は一気に大量に食べないように心がけて下さい。

血糖値スパイクを起こさないためには、第一に炭水化物や甘い物に偏らないようにし、バランスの良い食事を摂ることです。
ラーメンやパスタ、うどん、パン、お菓子、ジュースなど、精製された糖を大量に摂取することで血糖値が乱高下し、「血糖値スパイク」と呼ばれる状態が起こります。

このような炭水化物や糖質ばかりに偏らず、スープやサラダなどの前菜、餃子や小籠包などの副菜、そして唐揚げや焼き肉などの主菜、メインの主食となるご飯などをバランス良く食べる事が重要です。

この時、必ずサラダやスープなどの前菜や食物繊維が豊富な食べ物から食べるようにし、ご飯などの主食は最後に食べるようにしましょう。
サラダや野菜に含まれている食物繊維は、消化・吸収を緩やかにしてくれる作用があり、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。加えて、次にタンパク質や脂質などが先に入ることで、更に血糖値の急激な上昇を抑えることが可能です。

また、食べる時はしっかりと「よく噛んで」食べる事も重要です。よく噛むことによってインスリンが食事中から分泌され、血糖値の急激な上昇を防いでくれます。
よく噛むコツとしては、一口食べるごとに箸を置くこと。こうすることでワンクッション動作が加わり、早食いを防止できます。
噛まずに飲み込むとその分だけ短時間に大量の食べ物を胃と腸に送り込むことになり、血糖値が上昇しやすくなりますので注意して下さい。

それから、バランスの良い食事をよく噛んで食べたら、スグに歩くことも重要です。
食べた糖質は、エネルギーとして使っていくことで消費できますので、体を動かせばその分だけ血糖値の急上昇を防ぐことが出来ます。
軽いウォーキングでも構いませんので、食べ終わったら30分から1時間くらいは歩くようにしましょう。
間違っても、食べたすぐ後に横になったり寝たりしないようにして下さい。エネルギーとして使われなかった糖質はインスリンによって脂肪に変えられ、貯えられてしまいます。脂肪が付くことによって余計に糖代謝が悪化する原因になりますので、食べた後はなるべく体を動かす事を心がけて下さい。

ナンナン

低血糖対策には、バランスの良い食事と運動が大切なんだね。
でも、バランスの良い食事や運動を心がけても、どうしても血糖値が上がり過ぎちゃうよ

はる かおる

なるほど、そんな時は回数頻回食にするといいね

ナンナン

回数頻回食❓

はる かおる

そう、少ない食事をこまめに食べることだよ。
こうすることで血糖値の急激な上昇を抑えてくれるんだ。

ナンナン

そうなんだ❗
どうやってやれば良いのかな❓

はる かおる

基本は、吸収が比較的穏やかな糖質をこまめに摂るのがオススメだよ。

食事をこまめに摂る回数頻回食を実践する

バランスの良い食事を心がけても低血糖になってしまう場合は、回数頻回食を実践してみましょう。

回数頻回食とは、1時間や2時間おきに少量の食事を何回も摂取する事です。また、朝昼晩の三食に加えて、間に間食を挟むという方法もあります。
こうすることによって食事一回あたりの血糖値の急激な上昇を抑えることが出来、血糖値を一定に保てるので低血糖も防ぐことが出来ます。

回数頻回食のコツは、「吸収が比較的穏やかな糖質を組み合わせる」事と、「なるべくこまめに食べる」こと。
こうすることで血糖値の乱高下を防ぎ、更に血糖値を下げないように安定させることが出来ます。

おにぎりは血糖の持続性がある

ここで言う吸収が比較的穏やかな糖質とは、お米や芋類などのデンプン質のことです。
デンプンは噛むことによって徐々にブドウ糖に分解され、徐々に吸収されていきます。このため、精製された砂糖を補給するよりも、比較的穏やかに血糖値を上昇、維持させることが出来るのです。

また、いくらお米でも一気に食べると血糖値が急上昇しますので、何回にも分けて食べるようにしましょう。
お団子くらいに小さく握ったおにぎりを1時間おきに食べるなど細かく分けて食べれば、血糖値をなるべく一定以上に保つことが可能になります。

加えて、お米などのデンプン質は油でコーティングすると急激な血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。具体的には、チャーハンやピラフなど。お米を油で炒めるものがこれにあたります。
これらも血糖値スパイクや低血糖の予防としてはそれなりに活用出来ますので、吸収の早い糖質と吸収の遅い糖質を組み合わせてなるべく回数頻回を行い、低血糖にならないよう工夫してみて下さい。

ナンナン

バランスの良い食事や運動に加えて、回数頻回食で持続性がある糖を摂ることも大切なんだね。

はる かおる

うん、お米は冷やすと食物繊維に変わってさらに消化が遅くなるよ。
油で炒めたり冷やしたり、工夫しながら量を調節して摂っていくことが大事だね。

ナンナン

分かった❗
色々試してみるよ❗

腸カンジダ症、SIBOなどでは糖質、炭水化物の摂取が逆効果になる恐れあり

ただし、これら回数頻回食や炭水化物の摂取は、消化能力や消化器官に異常が無いことが前提です。
糖質と炭水化物の摂取には一定のメリットがありますが、これらを摂ることでむしろ体調が悪化してしまう場合もあります。それが、腸にカビの一種であるカンジダ菌が多く繁殖してしまう「腸カンジダ症」や、小腸に細菌が多く繁殖してしまうSIBOと呼ばれる病気の場合です。

これら消化器官に問題がある場合は、炭水化物や糖質を摂ることによってむしろ腸内環境が悪化しかねません。このような問題を抱えている方は、炭水化物をいきなり摂取するよりも腸内環境を改善したり、腸粘膜を強化したり、胃や腸の機能を高めたりするアプローチをするのが優先です。
もしこれら疾患に心当たりがある場合や、糖質・炭水化物を摂取すると体調が悪くなる場合は、下記の持続グルコース濃度測定検査やオーソモレキュラー療法の血液検査を受けてみて下さい。

適切な糖質制限をしても良くならない場合は・・・

人によっては、上述した食事を工夫しても、低血糖がなかなか改善しない方もいらっしゃるかと思います。
その場合は、低血糖の原因に何らかの疾病が関係していて、アプローチが間違っているかも知れません。

低血糖の原因には、意外にも様々な原因があります。

  • 糖尿病
  • 副腎疲労・慢性疲労症候群
  • 副腎不全
  • 脂肪肝、肝炎など肝機能障害
  • 甲状腺機能障害
  • ピロリ菌感染、胃腸障害
  • SIBO
  • リーキーガット症候群
  • 機能性ディスペプシアなど吸収不良症候群
  • 腸カンジダ症
  • 口腔内環境の悪化
  • 更年期障害、自律神経失調症
  • 肥満、痩せすぎ

これらに該当するような場合は、食事内容に気をつける以外にも原因となる病気の改善が必要です。
もしこれら疾病の症状に心当たりがある方や、まだ検査を受けたことが無い方は、「オーソモレキュラー療法の血液検査」を受けてみてください。低血糖症の根本原因となっている疾病が見つかるかも知れません。

オーソモレキュラー療法では、68項目に及ぶ検査項目に加え、消化能力や肝臓の状態、甲状腺機能の状態など様々な角度から身体の状態を分析し、低血糖症の原因と対策アプローチをアドバイスしてくれます。
これら検査を利用して、ご自身の低血糖症の根本原因と適切なアプローチ方法のアドバイスを受けましょう。オーソモレキュラー療法の血液検査について詳しくは後述します。

また、低血糖には食事などで血糖値が上がる「反応性低血糖症」と、食事をしても血糖値が上がらない「無反応性低血糖症」があります。
この二つは同じ低血糖症に見えても全く原因が違う低血糖症ですので、まずはご自身がどちらの低血糖症かをきちんと判断してみて下さい。もし無反応性低血糖症の場合は、いくら食事の内容に拘っても改善は見込めません。血糖値をコントロールしている副腎機能を回復させるなど、他にやらなければならないアプローチがあります。

この低血糖症の状態をしっかり知るためにも「持続グルコース濃度測定検査」を受けてみて下さい。
持続グルコース濃度測定検査とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)濃度をリアルタイムで測定することにより、血糖値の波を知ることが出来る検査です。

持続グルコース濃度測定検査を受けてみる

食事に気をつけても低血糖症がなかなか改善しない方や血糖値スパイクがある方は、まず持続グルコース濃度測定検査を受けてみて下さい。
この検査を受けることによって、ご自身にどの時間帯や食べ物で血糖値の乱高下が起きているのかや、いつ低血糖が起こっているのかが分かります。

常に低血糖の症状がするなど、食べ物を食べてもなんら効果を感じないときもこちらの持続グルコース濃度測定検査を受けてみて下さい。

また、血糖値スパイクなどの血糖値の乱高下がある方は、チョコレートなどの糖分や炭水化物を摂取した後に「異常に眠くなる」「頭がぼーっとする」「イライラが止まらなくなる」などの症状が起こることがあります。
このような不調を感じる場合は、血糖値スパイクが引き起こされている可能性を疑ってみて下さい。

実際に血糖値に異常が起こっているかどうかは、「持続グルコース濃度測定検査」を受けると分かります。

持続グルコース濃度測定検査

持続グルコース濃度測定検査とは、針の付いたセンサーを装着し、そこから血中のブドウ糖濃度(グルコース)を継続的に測定していく検査です。
測定されたグルコース濃度はグラフ化され、どのような時に高血糖や低血糖になっているのかの波が分かります。

センサーにリーダーをかざすと測定できる

このように、装着したセンサーに読み取り装置をかざすことによって血中のグルコース濃度をリアルタイムでモニタリング出来る仕組みですね。
この装置で読み取ったデータから、どのような低血糖や血糖コントロール障害が体内で起こっているかを解析することが出来ます。

例えば、

空腹時血糖が80を下回る時間が長かったら低血糖症の可能性あり。
食後血糖値が160を超えるようなら血糖値スパイクの疑いあり。
空腹時血糖が130を超えているようなら糖尿病の疑いあり。
夜間低血糖など特定の時間に低血糖が起こる場合は、糖代謝異常の疑いあり。
血糖値が60~80前後から上がらない場合は、血糖値を上げられない糖代謝異常の疑いあり

といったように、読み取ったグラフや血糖値の傾向からどのような低血糖や血糖コントロールの異常があるのかが分かってきます。

最初にお伝えしたように、低血糖には食べ物を食べて血糖値が上がる「反応性低血糖」もあれば、何を食べても血糖値が上がらない「無反応性低血糖」という低血糖の状態もあります。
反応性低血糖の場合は、血糖値の下がりすぎにも注意しなければなりませんが、甘い物や炭水化物の摂りすぎや摂取タイミングにも注意しなくてはなりません。逆に、無反応制定血糖の場合は食べ物をいくら工夫しても改善させることは不可能です。

このような状態を調べずに、食事から低血糖をどうにかしようとしているだけでは低血糖症がさらに酷くなる可能性が高いです。
低血糖の種類によってそれぞれ原因や対処法が異なりますので、ご自身の原因や対処法を知るためにも是非持続グルコース濃度測定検査を受けてみて下さい。

持続グルコース濃度測定検査の受け方

持続グルコース濃度測定のやり方についてですが、測定自体は病院など医療を通さなくてもご自身で必要な機材を揃えて頂ければ測定可能です。
「リブレ」と呼ばれるセンサーと読み取り装置を準備し、ご自身で装着すればお好きなタイミングで血糖値をモニタリングすることが可能になります。
持続グルコース濃度測定に用いるリブレのセンサーと読み取り装置については、楽天やアマゾンでも販売されていますので興味ある方はご自身で揃えてみて下さい。

ただし、ご自身で行う場合は医師からの解析はありません。測定結果は、全てご自身の判断の下で利用して頂くことになります。
持続グルコース濃度測定検査は、血糖値の上がり下がりを単に見ているだけで無く、その根本にある糖代謝異常の原因を探る検査になります。
ご自身で測定しても、そのデータを活用出来なければ全く意味がありません。データの読み方が分からない方は、きちんと医療を通して医師に解析して貰いましょう。

もし医療として受ける際は、提供している医療機関選びに注意して下さい。
持続グルコース濃度測定検査は、どこでもやっているわけではありません。解析結果の解説や対処方法などを詳しく教えてくれる医療機関はごく僅かです。

その中でも、「オーソモレキュラー療法」に対応した医療機関で受けて頂くのがオススメです。
低血糖は単に血糖値が下がってしまうだけでは無く、肝臓や副腎疲労など様々な原因が関係しています。
持続グルコース濃度測定検査を受けたとしても、その次に根本原因を調べられる検査が受けられなければ意味がありません。

オーソモレキュラー療法では、68項目にも及ぶ血液検査に加え、副腎機能の検査や持続グルコース濃度測定検査も提供しています。ご自身の状態に合わせて検査項目が選べますので、お困りの方は是非受けてみて下さい。

また、オーソモレキュラー療法のクリニックが提供している持続グルコース濃度測定検査については、測定に必要な測定器とセンサー、そして医師の解析もセットで提供されており、ご自宅にて測定可能です。
わざわざ病院まで検査を受けに行く必要はありません。解析も、電話で直接医師から解析が受けられます。
低血糖症の疑いがある方は、是非こちらを活用しましょう。

ご希望の方は、記事最後尾のプロフィールに記載されている「オーソモレキュラー療法申し込みページ」からご相談下さい。検査に必要な手続きなどをご案内致します。

ナンナン

なるほど、低血糖にも種類や原因があるんだね・・・

はる かおる

そうだよ、だからこそ検査を受けるのが重要なんだ。

ナンナン

食事をしてもどのくらい血糖が上がってるのかも分からないし・・・
分かった、持続グルコース濃度測定検査を受けてみるよ❗

オーソモレキュラー療法を受けてみる


持続グルコース濃度測定検査に加えて、血糖値の乱高下や低血糖、無反応性低血糖症がどのような原因から引き起こされているのかを、オーソモレキュラー療法の血液検査で調べて見ましょう。

先ほど低血糖症の原因となる病気をいくつか挙げましたが、これらの原因は1つとは限らず、複数の原因が複雑に絡み合っている場合が殆どです。
そのため、低血糖症のアプローチ方法は人それぞれ異なります。

例えば、甲状腺機能低下症とインスリン抵抗性、副腎疲労が組み合わさって低血糖症になっている方と、糖質の摂りすぎや摂らなさすぎによって低血糖が起きている方とのアプローチは全く違います。

また、先ほど紹介した原因以外にも、「胃の状態が悪い方」や「貧血」「肥満かどうか」や「遺伝的な問題」などの問題も関係してきます。

これら原因となる要因を検査で洗い出し、その人に合ったアプローチを行っていく事が重要です。
その為には、68項目にも及ぶオーソモレキュラー療法の血液検査と、副腎や甲状腺の検査、糖尿病や酸化ストレスなどの検査を必要に応じて組み合わせて、客観的データに基づいたアプローチを行っていく必要があります。

先ほど解説した持続グルコース濃度測定検査については、血糖値の波は分かりますが、なぜ低血糖が引き起こされているかについての原因までは分かりません。
これを調べるためにも、一度オーソモレキュラー療法の血液検査を始めとした各種検査を受けてみて下さい。
オーソモレキュラー療法の血液検査を受けると、次のようなレポートに加えて、無料で栄養アドバイスを受けることが出来ます。

このような情報を元に、あなたに合わせたアプローチを行っていきましょう。
オーソモレキュラー療法の詳細については、下記ページからご覧下さい。

また、検査をご希望の方は、上記リンクか、記事最後尾のプロフィールに記載されている「オーソモレキュラー療法申し込みページ」からご相談下さい。検査に必要な手続きなどをご案内致します。

はる かおる

低血糖症の原因はみんな同じじゃ無いよ❗
自分の状態に合わせたアプローチを行うためにも、オーソモレキュラー療法の血液検査を受けてみてね❗

糖質制限中に低血糖に陥るワケとは。その糖質制限、間違っていませんか?まとめ

健康に良いと言われる食事が、あなたに必要な食事とは限らない

以上が、糖質制限中に低血糖症に陥ってしまうワケと、オススメの食事方法・検査方法でした。

炭水化物や糖質の摂取が万病の元と言われていますが、むしろ制限をし過ぎることで筋肉量の低下や糖代謝の悪化を招いてしまうことがあります。
また、低血糖症は、単に血糖値が下がってしまうだけの症状だと捉えられがちですが、その裏には様々な原因が隠れています。この原因には様々な病気が関わっており、糖質制限をする事がむしろ低血糖症を引き起こしてしまう原因にもなりかねません。

この記事でご紹介した回数頻回食や夜間低血糖症対策などによってある程度食事を整えれば、低血糖の症状自体は軽くする事が出来ます。
しかし、これでは外部からの糖質で血糖をコントロールしているだけですので、根本解決にはなっていません。
人間の身体には、元々血糖を正常値に保てるようコントロールする機能が備わっています。その機能をきちんと整えない限り、低血糖症の改善は見込めないのです。

是非、このあたりの原因をしっかり調べて適切なアプローチを行っていきましょう。
今回ご紹介した食事方法と検査方法は、根本原因から解決する際の大きな手助けになるはずです。

食事だけで治そうとせず、低血糖症が引き起こされている根本の原因からアプローチしていくようにしてください。

ナンナン

低血糖症の改善方法は人それぞれ違うんだね❗
分かった、オーソモレキュラー療法を受けてみるよ❗

はる かおる

うん、是非受けてみて❗
オーソモレキュラー療法を行っている方には、無料で栄養カウンセリングも行っているよ❗利用してみてね❗

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